2003-06-25 Wed. 最初の卵を見つけてから今日で 16 日目だ。卵が孵るのは来週中だろう。 今回の営巣観察は、天候や天敵に加えて 「現場の工事の進捗状態」に も注意が必要だ。今のところ建築工事は材料の一部が搬入されてから、 天候が不順なせいか進展は見られない。 昨日 2003-06-24 は日中は強い雨が降ったり止んだりの状態だった。  Tue. Jun.24'03 12:54:33 Canon EOS 10D / EF 100-400 ISO 800 上の画像は雨が小振りになった時のもので、コチドリ背後に小さな水たまり ができている。 ↓↓その後数ミリ/ Hour の強い雨が振りだした。  Tue. Jun.24'03 13:25:43 Canon EOS 10D / EF 100-400 ISO 800 かなりひどい降りだ。コチドリ背後の水たまりに落下した雨滴が Milk crown ならぬ Mud crown を造っているのが見える。 先日の手作業の応急処理では不充分だった様だ。 ↓↓このページ最初の画像から約 40 分後の状況だ。コチドリ背後の水たまり の水は黄色い矢印の方向に逃がさないとまた卵が水没する可能性がありそうだ。  Tue. Jun.24'03 13:38:43 Canon EOS 10D / EF 100-400 ISO 800 一番手っ取り手段は巣の横に溝を作り画像手前方向に排水する方法だ。 しかし巣の付近に手を加えることは野鳥が巣を捨てる可能性が高い。 この様なケースを予想して自宅から用意してきた園芸用の移植ごてを持 って、彼らの抱卵交代のタイミングに出向いて（当然彼らは逃げ去る。） 『運河』 を1〜２分で造り引き上げた。  Tue. Jun.24'03 14:09:43 Canon EOS 10D / EF 100-400 ISO 800 ↑↑盛り上がった新しい土が見えるのが私が造った『運河』だ。おかげで巣の 周囲の泥水は留まらず排水される様になった。 作業後、数分で♀が抱卵を始めた。その後、彼らはいつもと変わらぬ様に適当な 時間に抱卵を交代している。 次回報告は”生まれた！！”のコメントにしたいものだ。 ******* 私の野生動物に対する基本姿勢を一言で表せば、” Let it be ”だと言えよう。 つまり、ありのままで良いんじゃないか、と考えている。 野鳥の巣にヘビが侵入してヒナを飲み込んでいる現場を見ても、ヘビの立場から 言えば、生きて行くための採食行動だと言えるだろう。そう考えてヘビを追い払う ような行動はしないつもりだ・・・。（実際にその状況になれば、ヘビを追い払う事 になってしまうのだろうが、） 今回のケースも不要な事は一切しないで観察するのが本当の”自然観察”なのだ ろう。情に流された行動はしたくなかったのだが・・・・・・。 lll
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