2003-07-03 Thu. 今朝 06:00 に孵化した [ コチドリ ] の９時間後の様子を観察に出向いた。 頭部の羽などはほぼ完全に乾いて、汚れていたクチバシなどもきれいだ。  Ｔｈｕ. Jul. 3'03 15:36:09 Olympus C-2500L マクロ（接写）撮影のため、カメラをヒナに約 30cm まで接近しているのだが ピクリとも動かない。親が巣を出る時に Freeze! の指示を出して離れたのだろう。 親が帰ってくると巣の周囲を走りまわっている。  報告したいのは画像右の卵に嘴打ちの痕跡が見られることだ。 長男（長女？）の事例から予想 すれば、ここまで殻が割れてい れば、後 １時間以内にヒナが出 てくると思われる。 観察を続けたい気持ちもあるが 今朝の観察はそれなりのストレス を与えていると想像できるので、 これ以上の余分なストレスを与 えぬために引き上げることとする。 明朝の観察時には弟（妹？）に 対面できることだろう。 Ｔｈｕ. Jul. 3'03 15:36:11 Olympus C-2500L 2003-07-04 Fri. 夜明け前、バイクに機材を積んでフィールドへ向う。いつもの様に現場から離れた 位置にバイクを止め、ペンライトとカメラを持ち静かに巣の方へ向ったのだが・・・・。 巣があった場所にはキャタピラーが付いた黒い巨大な車両が位置していた。 私は、ここはいつ巣が取り壊されるかも知れない工事現場だと言うことをすっかり 忘れていた・・・・。 巣があった場所はキャタピラーの真下だ。 車両が移動してきた時、親鳥は逃げのびる事ができたろうが、問題はヒナ達だ。 最初のヒナはおそらく親鳥について逃げ延びたと思われるが、二番目のヒナは どうだったのだろうか、孵化前だったのだろうか、孵化後だったのだろうか。  Camera : Olympus C-2500L しらじらと夜が明けてきた。この黒い重機のシルエットは彼らの墓標なの だろうか？。 キジ♂が季節はずれの求愛の鳴き声を上げ、今年孵ったモズの三兄弟が 成鳥なみの鳴き声を上げながらじゃれあっている。スズメ、その他の鳥も 鳴き出した。 と、聞き慣れたコチドリの声が聞こえ、応えている伴侶の声が聞こえた。  Fri. Jul. 4'03 05:41:07 Canon EOS 10D / EF 100-400 ISO 800 その声の先に・・・・朝露の影に『ちびくん』がいるじゃないか！。兄弟は？ その周囲を捜すが見つけることができない。  Fri. Jul. 4'03 06:14:07 Canon EOS 10D / EF 100-400 ISO 800 その後 30 分ほどかけて周囲を捜すが、弟（妹？）は見つけられなかった。 最初の三個の卵の中で生き延びたのはこの『ちびくん』だけだと知る、 この『ちびくん』孵化後 24 時間だが、元気に走りまわっている。親鳥の様 に翼（まだ羽根が生えていないから手？）の手入れの真似をしてバランスを 失ってひっくり返ったり・・・。あと数日で更にすばしこく走りまわり、そして 飛行も可能となるだろう。 私の様な素人カメラマンでは走りまわる彼を撮影 できなくなる可能性が高い、また工事も本格的に始まり、作業の邪魔になる 撮影などはできなくなるだろう。 『ちびくん』が成長した姿の画像、別に報告できる様な事柄が見つかれば このホームページに追加するつもりだが、 ひとまず、野鳥 [ 小千鳥 ] 観察報告書をここで終了しておこうと思う。  この一ヶ月、やきもきさせてくれて、寝不足にしてくれて、本当にありがとう。 この前モズ君をレリーズした時と同じ言葉を『ちびくん』にも送ろう。 " Have a good life and catch a better half ! "
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