今までに得ました貴重な経験を元に、開業医として、患者さんの日常の細かな訴え聞き、その中で大きな病気や外科的治療を必要とする疾患が隠されていないかをチェックすることが大きな使命と考えております。
小院は小さな診療所ですので身の丈にあった検査機器しかございませんが、上記の目的を十分に果たすことができる機器を取りそろえていると自負しております。当院での検査の結果、もし他の施設への紹介が必要な疾患でありましたならば、躊躇なくご紹介申し上げます。しかし一方で耳鼻咽喉科の領域では、何度も処置を中心にした治療を受けていただく方が早く治る場合があります。そのような時にもわざわざ時間をかけて大きな病院に通われることはあまりにも負担が大きいと考えます。大病院に紹介するかどうか、少しでも疑問に思われたら、その時点でどうぞ気軽にご質問ください。それから、もし耳鼻咽喉科に関しまして、何か気になることや心配なことなどがありましたら、簡単なことでも結構ですから何でもご相談ください。時間の許す限り、ご説明申し上げるつもりであります。
要は、お子さんでしたら健やかに育つこと、大人の方なら日々のお仕事や暮らしに支障無く過ごすことができるようにすることに、耳鼻咽喉科的な面からサポートさせていただければ幸いであると考えております。
寝室を花粉や大気汚染から守る必要性
近年、花粉症の治療を行う上で、花粉だけでなく、大気汚染や黄砂の影響も考慮する必要性が増しています。
季節はずれの花粉症に悩まされたら、もしかして大気汚染の影響かもしれないと考えて以下を試してください
1 毎日、寝る前に風呂やシャワーを浴びて、頭髪を含む全身を洗い、身体について花粉や黄砂をおとす
2 風呂あがりに身体にふれるもの(バスタオル、パジャマ、枕やふとんのカバー、肌着、トイレタオル、バスマット)をすべて部屋干ししたものを使用する
これで理屈の上では、就寝中は症状がでないはずです。もしそれでも、鼻水、鼻閉、くしゃみ、ノドの異物感、などがでるようなら、寝室のシェルター化が不十分なのではないかと疑ってみてください。
上記の対策を、まず、だまされたと思ってしっかり2週間やってみてください。その後、再び外干しを再開してみてどうなのかをご自分でお確かめいただきたいと思います。
もし、差を自覚されるようなら、今後しばらくは風呂あがりに身体にふれるものを部屋干しするようにしていただきたいと思います。
老後は自分のために時間とお金を使いましょう
穏やかな老後のためにはどのような暮らし方が最適でしょうか。そして十分な検討をした結果選んだのは本当に「最良の選択」なのでしょうか?
本書は高齢者支援活動や病院において、年齢、性別、満足度、悩み、現在の状況などを調査。分析の結果見えてきたものは「ひとり暮らし」の高い満足度でした。
回答者・男女460名の声から見た、独居、 同居、ホームの長所と短所を紹介しながら、老後を幸せに暮らすための心構えと方法を考えます。
1章 なんでひとりで寂しくないの?
60歳以上460人に聞いたところ、ひとり暮らしを続けている人が、家族と同居している人より満足していることがわかりました。病気や、怪我などで大変な事も多いはずなのになぜでしょう。
2章 同居はどうして快適じゃないのでしょう年齢層別満足度のグラフを見ると、90歳までのすべての年齢層でひとり暮らしの人の方が、満足していることがわかります。なぜ同居は快適とは言えないのでしょうか。
3章 老人ホームにはいりたいですか
いずれ老人ホームなどに入所する選択肢も視野に入れなければなりません。 しかし入居してみると予想以上に問題点も多いことがわかりました。なぜ施設での生活が上手くいかないのでしょうか。
4章 ひとり暮らしを長く楽しめる7つの秘訣
独居者から聞いた、ひとり暮らしの満足度を引き上げるポイント。また、アンケート結果などから見た、上手なひとり暮らしのための秘訣を7つ紹介します。
5章 どうしてもひとり暮らしが無理になったら
ひとりになってしまった時のショックは計り知れません。そんな時、同居や施設への入所を考えるかもしれません。そのような経験を経て、結果としてひとり暮らしを選択した方々の最後の迎え方とは?
幸せなふたり暮らしのために
いくら強い人であっても、人には寿命があります。そして、強い人だからこそ先立たず、ひとり残ること
の方が多いのです。ですから、ひとりになる準備は夫にこそ必要なのです。
前著『老後はひとり暮らしが幸せ』で、家族と一緒に暮らす60歳以上の人は、ひとり暮らしに比べて、
悩みが多いことを報告しました。すべての人において言えるものではありませんが、長年連れそった
夫婦ふたり暮らしをされている女性が最悪で、満足度も低く悩みが多かったのです。
ふたり暮らしで寂しくないはずなのに、なぜ悩みが多く、満足度が低くなってしまうのでしょうか。
この原因を追究し、その対応策を追求しようとしたのが本書です。
家族と一緒に暮らす女性の悩みの多くを占めていたのは、夫に対するものでした。家族は夫婦ふたりしか
いないのですから、双方の関係が、日々の生活満足度を大きく左右することは当然です。良好な意思疎通
ができる関係を築けず、それが悩みの原因になっていしまっている例があります。
今回ご協力いただいた方々は、60歳以上です。さまざまな映像メディアが、その人の日常を支えてくれる
ようになり高齢者の方々も、自分だけの世界に閉じこもり、過ごす人が多くなりました。これも同居人に
とって、大きな問題になる場合があります。
また自らの生命を維持する活動をすべて他の同居家族に依存してしまっている場合も、老いとの戦いに苦戦
することになります。ひとりで戦うより、ふたりで戦った方が有利に決まっていますのに、そのようになっ
ていません。
本人は意識していなくても、同居家族を無視して行動されたり、一方的に何かを言い続けたりするように
見えてしまう人がおられます。あまり神経をとがらせる必要はありませんが、相手あっての暮らしです。
それぞれの人が意識して、一日でも長く満足しながら暮らせるようにしてほしいと思います。
現在のふたり暮らしは、やがて来るひとり暮らしのための準備期間であるとも言えます。そのためにも、
今のふたり暮らしがどのようになってきているのかを確かめつつ、ふたりで過ごす老後を快適に暮らす
方法について考えていきたいと思います。(本書まえがきより)
今、同居では、満足度はあがらないことを覚悟してください
同居では「寂しさ」や「不安」の感情を抑制しても満足度は上がりません。老後に家族と同居していても役立たず、ひとり暮らしのほうが「寂しさ」「不安」はあるが、満足度を保ちやすいのです。
1章 60歳を超えて何が変わったか?
2章 ひとり暮らしは寂しいが不安ではない
寂しさは年とともに高まり、不安はみんなもっている
3章 ひとり暮らしを支える12の行動
4章 生きかた上手になれる7つの工夫
力がわいてくる日々の工夫
5章 悩みと折り合う心の養生
悩みの有無からみるあの世の存在
逝きかたの問題
みんな死ぬまでは生きます。どうせ、生きるのなら、できるだけ最後まで自分の思い通りに暮らしたいとみんな願っておられます。そのためには、寝たきりや認知症はできる限り避ける必要があります。それには、日々、頭と体と口を使い、生きていくために必要な能力は他を頼らずに自分の力でできるように努力し続けることが肝要です。それでもなってしまえば、仕方がないことだとしてあきらめると同時に、そのような厳しい中でも、最後まで実現可能な希望をもって、できることは自分でやろうとしてください。法律違反と他人様への多大なる迷惑行為はいけませんが、それ以外は、自由にあなたの思い通りに暮らせばよいのです。それが満足度を上げる生き方なのだということを、多くの方々から教えていただきました。
2400人の老後の本音に1100人の若い人の本音も加えて考えました
上野千鶴子氏推薦!
「そうだったの、やっぱり、へえ~…。お年寄りのホンネ炸裂!
聞き出した辻(二点しんにょう)川センセはえらいっ」
大阪・下町の辻(二点しんにょう)川ドクターが、1万回を超える電話相談と、 2400人へのアンケートで浮き彫りにした、老後のリアル!
自分らしく、自由な老後を過ごすための方法はどっち?
1万回を超える電話相談と、2400名へのアンケートをもとに解説した一冊。
「老後はひとり暮らしのほうが満足度が高い」
「夫婦でも、いつも一緒に行動するのは、大きなストレスになる」
「子供の世代とは、緊急の連絡手段だけ確保したら、あとはお互い好きに生きる」
建前なしの“ホンネ"をベースに考えてみると、
これまでとは違った幸せの形が見えてくる。文庫書き下ろし。
本書の目次より
●老後の「幸せはどっち?」
――ひとり暮らしを満喫したいor 子世代と同居したい
●老後の「幸せな夫婦はどっち?」
――お互いの「違い」を尊重するorお互いの「共通」を尊重する
●老後の「幸せな家族はどっち?」
――子よりも自分のことを優先するor子や孫のことを優先する
●老後の「幸せなもしもの備えはどっち?」
――最後を迎える準備がしてあるor何の準備もしていない