わたしとイギリス

1990年から1年間、大学4回生の時に1年休学してロンドンに語学留学しました。 留学とはおこがましいので遊学といったほうがよいかもしれません。

なぜ、イギリス?なぜ、ロンドン?なのか。

大学では美術を専攻していました。ぬるま湯のような日々に、 「このままでいいのか?」「このまま大学を卒業してどうなるのか?」という自問自答を ずっとしていました。その時代はバブル絶頂期だったのですが、 ニューヨーク現代美術界は華やかな世界でした。 しかし、アヴァンギャルドといえば、ロンドン。 現代美術といえばロンドン。だったのです。
あとは音楽もブリティッシュ・ロックやUKチャートのほうが好きだったし、映画もヨーロッパものが好きだったので、 ヨーロッパを旅しようともくろんでいたのもあり、アメリカへ行くことよりもロンドンへ行きたい!という気持ちの ほうが強かったのです。
イギリス遊学にむけて、京都のブリティッシュ・カウンシルに英会話を習いに行きました。

ちょっと話はそれますが、京都ブリティッシュ・カウンシルは今出川通りにあり竹薮に 囲まれたようななんだか落ち着ける場所にありました。 その当時は生徒数も少なく(現在はどうなのかは知りませんが)、私が受けていたクラスは 生徒4名でした。とてもアットホームな雰囲気で楽しかったのです。

そんなことで、大学4回生の春。3週間の教育実習を終えて(教育大学なので必須であった)、 ロンドンへと旅立ったのでした。 1年ほんとに色々あったので、ここにはかききれませんが。 非常に貴重な経験が出来たし、その1年間という短い期間とはいえアイデンティティーを 強くもたなければと、より強く考えられるきっかけとなったのです。
ロンドンは物価は高いとはいえ、とても住みやすい場所でした。いい意味の個人主義なところも好きだし。 街並も好きです。治安も良くて、海外初心者には暮らしやすい場所だと感じました。

日本人としての私、女性としての私、大学生としての私、でも、やはり大切なのは、「わたしであることを探求する私」なのだと実感した。 あと、当たり前であるが、異国で言葉による意志疎通が十分といえない環境では、他人への思いやり、優しさは 万国共通であることも実感した。 また、自分で扉を叩いていかなければ、どんな扉も開けられないことも学んだ。 受け身の姿勢でいても、何も変わらないことへ不満が残るだけ。 能動的に自発的に自分の意志を尊重して行動すれば、たとえ結果がどうであれ、 歩んできた過程については、不満なんてないはずだと思う。

命短し恋せよ乙女ではなく、人生短し己の意志で行動せよ!である。

そんなことで、ふとしたきっかけで本格的に学び始めた英語なのですが一生勉強を続けていきたいなぁと 強く感じていて、今後も語学力に磨きをかけていきたいものです。そんな私の英語大好きな日々を 記録にまとめていこうと思います。