TOP Novels


王の剣士2 「絶滅種」




 陽は中天から、次第に西へと傾き、やがて王都のある地平線に消えた。
 太陽が沈むと、空気は俄かに冷たくなる。山脈が近付いたせいもあり、時折冷えた風が草木を揺らして吹き過ぎて行く。
 街道は左右に村や畑、牧草地などを覗かせながら、草原の上を延々と東に向かって延びている。
 細い月が上がった頃に、二人は漸く目的の街に辿り着いた。街道沿いにあるこのカルドレという街は、王都から馬で二月近くを要するほど遠方にあり、どこか寂れた様子を漂わせている。しかし今は店じまいをしているが、門前の広場に並べられた屋台を見ると、日中は市も立っているようだった。
 書状を出したミストラの警備隊士は書面の中でジウスと名乗り、この街に一軒だけある宿屋で落ち合う事を希望していた。
 指定された宿は、街の目抜き通りの中ほどにあった。レオアリスは宿の前で立ち止まり、頭を覆っていたかずきを背中に落として、錆びの浮いた看板を見上げた。
「ここだな」
 確かに看板には警備隊の男、ジウスの指定した名前が記されている。手紙にも宿はそこだけだと書かれていた上、他に通りには見当たらない。
 レオアリスが薄い木の扉を押し開けると、店内から思いもかけず明るい声が掛かった。
「いらっしゃい。空いてるとこ適当に座んな」
 声を上げた店の者らしき娘が振り返り、入ってきた二人連れを一目見て、ぽかんと口を開ける。
 扉から眺めると一階は食堂になっているらしく、店の中には幾つかの卓が置かれ、数組の先客がいた。大方が街道の行商人といった風情だ。奥には帳場を兼ねた横長の卓が設けられ、その向うに厨房と、隣には階上への階段が見える。
「あの奥にするか」
 そう言って奥の開いている席へと歩く僅かな間に、客の視線が宵も過ぎて入ってきた、どこか場違いな二人を追って流れた。
 レオアリスは投げかけられる視線に構わず空いていた席に座ったが、周囲から自分たちを無遠慮に眺める視線に、ロットバルトは煩わしそうに眉を顰める。
「上将、席をずらしてください。じろじろと鬱陶しい」
「仕方ないさ、身なりを変えても、お前ちょっと目立つからな」
 そう言いながらも、レオアリスは素直に席を移動する。ロットバルトは向けられる視線を断ち切るようにレオアリスの正面に座ると、彼らに背を向けた。
「私が、ですか」
 レオアリスは手を上げて給仕の娘を呼び、簡単な食事をいくつか注文した。娘は注文を取っている間にも、小さく口を開けてレオアリスと特にロットバルトの顔をまじまじと眺めている。娘が注文の品を告げに戻った後、レオアリスは卓の上に肘を付いて、その手の上に顎を載せた。口の片端を上げる。
「こういう所じゃな。育ちの良さが一目瞭然だ」
 そう言いながらもレオアリスの表情には、どこかそれを面白がっている色がある。ロットバルトはレオアリスの言葉に、口元に小さく笑みを刷いた。
「まあ、育ちの良さは否定いたしませんが」
「……」
 手で顎を支えた格好のまま、レオアリスは乾いた笑いを浮かべた。
「明日、店が開いたら服を変えますか。目立つようでは拙いでしょう」
「別に構わない。軍という事だけ、ばれなければな。まあ、そうだな――。お前が主人で、俺が従者って事にでもしとくか」
「冗談でしょう」
 ロットバルトは眉を顰めたが、レオアリスは少し面白そうだ。
「だって多分そう見えるぜ。ま、ちょっと胡散臭いのは否めないが、この先は」
 そこでレオアリスは口を噤んだ。店の娘が運んできた皿を卓の上に載せる。頼んでいない皿があるのに気付き、レオアリスは顔を上げた。
「これ」
「あたしの奢り。こんな夜遅く、腹減ってんだろ?」
 ちらりと二人の顔に視線を走らせ、僅かに頬を赤くする。
「マジ? やった!」
 嬉しそうに顔を輝かせて娘に礼を言うと、代金を木の卓の上に置きながらレオアリスは娘を見上げた。
「一泊したいんだが、部屋は空いてるか?」
「あるよ。二階に二つと、三階にも」
「じゃ、二階でいい」
 頷いて娘の告げた宿賃を更に卓の上に乗せると、娘はそれを数えながら、好奇心を押さえられないといった顔で二人を交互に眺めた。
「兄さんたち、どっから来たの?」
「エザム」
 エザムは王都に近い、北の街道沿いの街の名だ。しかし娘は聞いた事も無いというように、小首を傾げた。
 基本的に交易に携わる商人達でない限り、街を出て旅をするという事は滅多にない。
「ふうん。遠いんだろうね。何、そっちのえらくキレイな兄さんは、あんたのご主人?」
 ロットバルトは再び眉を顰めたが、レオアリスは軽く吹き出した。
「ま、そんな所だ」
 何かおかしな事を言ったかと、娘が二人の顔を眺める。
「変なの。あんたら商人には見えないよね。ねぇ、何しに――」
「ラカ! 話し込んでんじゃねぇ」
「分かってるよ!」
 店の主人の咎める声に、ラカと呼ばれた娘は首を竦め、名残惜しそうに卓の前を離れた。レオアリスがちらりとロットバルトに視線を送る。
 ロットバルトは立ち去りかけた腕に手を掛け、ラカを引き止めた。
「ひとつ、頼みがあるんですが」
「な、なんだい? かったるい物言いだね」
 煩わしそうに言いながらも、ロットバルトが笑むとラカは真っ赤になって勢い良く頷いた。
「ここに、ジウスという男が泊まっているでしょう。彼と会う約束をしているんです。呼んで貰えますか?」
 だがラカは首を傾げてロットバルトを見つめただけだ。
「誰だって?」
「ジウス。サンデュラスからきた商人ですよ」
「いないよ、そんな奴。今日泊まってるお客さんはあそこのひとたちだけだし、サンデュラスのひとはいないもん」
 ロットバルトとレオアリスが眼を見交わすのをみて、不満そうに頬を膨らませる。
「ほんとだって。台帳だってあるんだし、嘘言いやしないよ。宿はうちだけなんだ。ほんとにうちで待ち合わせなのかい?」
「判ったって。なら、遅れてるのかもな」
 言い募る娘の言葉を手を上げて宥めながら、レオアリスは視線を周りの卓に走らせた。ラカの声は大きく店内の隅にまで聞こえただろうが、反応する様子を見せた者はいない。
「――もしジウスって奴が来たら、部屋に寄越してくれ。深夜でも構わない」
「分かったよ」
 娘が戻ったのを確認して、ロットバルトは声を低くしてレオアリスの顔を見つめた。
「来ていないと考えるべきでしょうね。サンデュラスからこの街なら、徒歩であっても我々より早く着く」
 レオアリスが卓の上に肘を付いたまま、手の中で頷く。名を偽って止まっていることも考えられるが、そうであれば確実に落ち合うために、この場にいても良さそうなものだ。
「今晩様子を見て、現われないようならどうされます。何らかの障害があって来る事が出来なかったのか、それとも手紙自体が偽りか」
「偽ったとして、誰に得がある?」
「常識的に、得をする者はいないでしょうね。……待ちますか」
「……いや、来なければより悪い事態を想定した方がいい。予定どおり進もう」
 もう一度、レオアリスは店の中を見渡した。何の変哲も無い、のどかな酒場の風景しかそこには見えなかったが、嫌な感覚が背を這い上がる気がして小さく頭を振る。
「まあいい、取り敢えずせっかくの飯が冷める前に食おうぜ」
 道中は一度軽く食事を口にしただけで、空腹は既に絶頂に達している。卓に肘を付いていた身体を起こし、自分の前に置かれた湯気の立つ皿に手を伸ばした。
 勇んで一口目を口にし、レオアリスはぴたりと動きを止めた。
 有体に言えば、それほど美味くはない。というよりは。
「……これ、東方ここらへん独特の味付けってやつか……?」
「違うでしょうね」
 レオアリスの疑問というか希望を、ロットバルトはあっさりと断じた。
「……じゃ、個人の味覚好み云々ってよりも」
「純粋に、料理人の腕でしょうねぇ」
 レオアリスはがっかりと肩を落とした。育ち盛りで質より量とはいえ、この味はきつい。非常に塩辛いというか。ロットバルトなど食べる気もしないのではないかと顔を眺めれば、意に反して顔色も変えずに食事を進めている。
「意外だな」
 ぼそりと呟いたレオアリスに、ロットバルトは視線を上げた。
「何がです?」
「いや、食ってるのがさ」
「まあ確かに、こうした味は食べつけてはおりませんが、ここでこれ以上を期待しても仕方ないでしょう。身体を動かす為の資源と考えれば味など二の次ですよ」
 事務的な評価でそれはそれで彼らしいと、レオアリスは思わず笑った。
「そういや、師団の食堂でたまに食ってるもんなぁ」
「あそこはそれなりにいい味をしてますよ」
「へぇー」
 レオアリスが何だかんだと匙を止めているのに顔を上げ、ロットバルトは口元を笑いに歪めた。
「他人の事は構わず食べなさい。任務の一環とお考えになればいい」
「任務かよ……。辛ぇ……」
 苦業に近いと頬杖を付いて皿を眺め、それからふと思いついて、ラカが奢りと言って出してくれた皿をロットバルトの方へ押しやった。
「やろう。お前のが背ぇ高いし、量いるもんな?」
「遠慮します。私より貴方の方が今後の成長の為に必要でしょう」
「……遠慮すんな。女からの贈り物にゃ慣れてるだろ?」
「生憎、それに関しては食傷気味で」
「……何だそりゃ……」
 どこまで本気なのかは判らないが、ふと上げた眼にラカの興味深そうな顔が映り、仕方なくレオアリスは皿を引き寄せ匙を持ち直した。よくもまあ他の者達が文句も言わずに食べているものだと改めて眺めれば、彼等が口にしているのは簡単なつまみと酒ぐらいだ。
(――やられた)
 根拠もなく口の中で呟き、レオアリスは漸く諦めて食事を再開させた。
 独特な味付けは、慣れてくれば意外と悪くはない、かもしれない。


 部屋に入り荷物を置くのもそこそこに、レオアリスは寝台の上に寝転がった。歩き続けた足を軋んだ音を立てる寝台に投げ出す。ほぼ一日近くを飛竜で駆け、更に早朝から晩までを歩き通せば、いかに日頃訓練で鍛えていようときつい事に変わりは無い。大きく開放の息を吐いたレオアリスを眺め、ロットバルトが苦笑を洩らす。
「近衛師団の大将とは思えませんね」
 ロットバルトは外套を脱いで壁に掛けると、対面に置かれた寝台に腰かけた。
「俺が大将なんて、ホントは柄じゃないだろ。周りも何考えてんだかなぁ」
 ロットバルトの言葉に、レオアリスは寝台に寝転がったまま可笑しそうに瞳を上げる。少し鬱いでいた顔にいつもの彼の表情が戻る。
「少将くらいが一番気楽だった」
「少将に、貴方のようにふらふら好き勝手されても迷惑でしょう。直接的な迷惑が掛からない分、今のお立場が適していると思いますが?」
 ロットバルトは涼やかな笑みをレオアリスに向けた。
「ふらふら……」
 ものすごい言われようだ。
「多少上が危なっかしい位の方が、下が責任を自覚しますしね」
「……俺、一応上官なんだけど」
「承知しております」
 疑わしそうに向けられたレオアリスの視線を、ロットバルトはさらりと受け止める。
 尤も、レオアリスのような突出した能力を有する存在は、組織の中間や下部にいれば却って組織を混乱させる。軽口で言った事ではないが、彼が大将位にある事は、必然でもあるだろう。
 ロットバルトが近衛師団に入った時は既にレオアリスはその地位にあったため、経緯は判らないが、おそらくそうした思惑はある筈だ。
 それに、実際は部下の心を良く捕らえ、また最高位の剣士という存在は、隊の誇りを十二分に高める。第一大隊の中で、彼を大将に戴く事を不満に思う者はいないだろう。
「まあ、自覚しておられるなら、今後少し行動を慎まれればいい」
 レオアリスは渋い顔で視線を逸らせた。
「それに、大将位だからこそ、王に拝謁される事もできるでしょう」
 不服そうな頬を、僅かな、けれど確かな喜色が覆う。その子供の様な喜びの色を認めて、ロットバルトは口元で笑った。
 レオアリスがそうして王を慕うのが、何に根差しているのかは判らない。グランスレイは、レオアリスのこの様子は彼が王都に上がった頃からずっとだったと言うが、近衛師団であっても中将位までは、王に近く拝謁する機会など滅多にない。年に数回行われる王の御前演習や謁見の儀などの折に、遠くから姿を眼にするくらいだ。ロットバルトも近衛師団中将として王に拝謁した事はなかった。レオアリスは大将に任ぜられてからは王に拝謁する機会を得ているが、それでもまだ直に言葉を交わす事は少ないだろう。
 けれど彼の良く見せるこの嬉しそうな表情は、純粋な憬れに近いものを感じさせた。
 部屋の壁に掛けられた燭台の炎が、ちらちらと夜の影を揺らす。宵の口が過ぎてもまだ階下には騒めきが満ちていたが、少しくすんだ緑色の硝子に包まれた頼りない蝋燭の灯りは、逆に室内に喧騒が入り込むのを防いでいるようにも思える。
 ロットバルトは寝台に腰を降ろしたまま暫く黙っていたが、その眼をレオアリスに向けた。
「……今日一日、色々とお聞きしていますが、もう一つ、伺ってもよろしいですか」
 王に見通せないものなど無いと言われる。
 冷厳な黄金の瞳は、あまねくその版図を睥睨する。
 今回のこの件を近衛師団に下命したのは、何らかの意図があっての事だろうか。
 では果たして王は、レオアリスがそれを望むと予測した上で、この件を第一大隊に降ろしたのか。
「――何だ」
 普段とは違うレオアリスの表情。それがどうしても、ロットバルトの心に引っかかっている。日中、街道を歩いている間に色々と推測して一つの理由が頭に浮かんだが、所詮は推測に過ぎない。任務として行動する以上、疑問は解いておく必要がある。
 それがレオアリスにとって、あまり好ましくないものであってもだ。
「貴方が術士をされていた頃、アリヤタ族の内臓というのは、既に高価なものだったのでしょう。それを見た事や、或いは扱った事が、もしかしたらあるのかと」
 レオアリスは一度ロットバルトの顔に瞳を向けてから、ゆっくりと逸らせた。階下で一瞬、喧騒が大きくなった。
「――見た事はないな」
 声にはどこか平淡な響きがある。
「その価値は知っていたが、俺の村では扱っていなかった。生息地は遠く離れてたし、王が捕獲を禁じた事も知っていた。何より、頭の固い爺さん達でな。断固として許可しなかった」
 そう言うと身を起し、壁に寄り掛かって座り直す。懐かしそうに眼を細め、何かを思い出すように暫く口を噤んでいたが、再び口を開いた。自嘲気味に笑う。
「だが俺は扱うべきだと、思っていた。――金になるからな」
 立てた片膝を抱え込むように腕を回し、顎を乗せて燭台に視線を注ぐ。蝋燭の灯りは薄い光を部屋に投げるだけで、レオアリスの表情ははっきりとは見えない。
 無意識なのか、首から下げた銀の鎖の先の、小さな青い石の付いた飾りを右手で握り込んだ。
「村は小さくて貧しい。薬草の採取や時折来る使い魔を創る依頼なんかで、細々と生活してる。しけた村だ。……お前、見たら眼を疑うぜ」
 そう言ってもう一度笑う。だがロットバルトは笑いもせず、蝋燭の微かな明りに彩られたレオアリスの顔を見つめた。
「冬が長くて、一年の半分が雪の中だ。お陰で作物も大して育たない。……こんなしけた村で、何を大義名分を翳してるのかってな。他がそれで豊かになっていくのを尻目に、自分達だけは貧しさに耐えるのか? ――ばからしい。数が少ないなら、ほんの少しでも。それだけでいい。そう言って爺さん達に詰め寄った」
「それで」
「頭を冷やさせられたよ。たっぷり。七日間は納屋の中だ。寒くてつまんなくて死にそうだったな」
 再び寝台の上に寝転がり、後ろに組んだ両腕に頭を乗せる。そうして何かを追うような瞳を天井の暗がりに向けた。レオアリスの瞳には煤けた天井の代わりに、彼が育った北方の村の風景が投影されているのだろうか。
「まあ、俺にとって重要だったのは本当はそんな事じゃなかった。俺がどうしても変えたかったのは、あの村の貧しさだ。冬になり、作物が取れなくなれば、日々の食事にさえ事欠く。それなのにあの貧しい村は、ただそれを受け入れて生きていた。俺にはそれが、我慢ならなかった。――笑うなよ、ガキだったんだからな」
 その頃からそれほど年齢を重ねていそうもない上官を見て、ロットバルトは口元に笑みを浮かべた。
「笑いませんよ」
 レオアリスは胡散臭そうにロットバルトの顔を睨んだ。
「――第一、私はどうこう言える立場でもないでしょうしね」
 そんな現実は、ロットバルトにとっては単なる言葉だけの世界でしかない。そしてまた、それらを手に入れようとするのは、特に何の不自由もなく生きている、そうした者達の方なのだ。
 飢えの為に命を落とす現実などとは無縁の場所では、ロットバルトに限らず誰もが、ただ与えられるもの、手に入るものを当然として生きている。例えばそれが、禁じられたものだとも知らずに、手を伸ばしてきたものも中にはあったかもしれない。
 だがもし、知っていたとして――自らそれを禁じただろうか。
 それを完全に否定しきれない事に、ロットバルトは微かな苛立ちを感じた。
「貴方が、罪を感じる必要はない」
 レオアリスは自分の育った村の貧しさを、変えたかったのだと言った。その為に他のものを犠牲にする事を厭わなかった自分を今、恥じている。
 それが今回、レオアリスを動かした理由なのだと、漸くロットバルトは納得した。
 だがおそらくはそれ以外に、今回の件に関して、自分を含めてそれに関わる全てのものに関して、遣り場の無い苛立ちを感じているのだろう。
 それははっきりと所在の掴めない苛立ちだ。
 解決するために、どこから手を付ければいいのか、それすら掴みにくい漠然とした問題。
「……もういいよ。寝ろ。明日はまた、日が昇る前から歩く。昼ごろにはミストラの麓に着くだろう」
 レオアリスはそのまま眼を閉じ、ロットバルトに背を向けた。




前のページへ 次のページへ

TOP Novels



renewal:2007.04.30
当サイト内の文章・画像の無断転載・使用を禁止します。
◆FakeStar◆