10月27日
ヤスール火山
日本から妻の友人二人が来バヌし、先日一緒にタナ島ツアーに行ってきました。
タナ島はヤスール火山見物とカスタムビレッジが目玉です。特にヤスール火山は火口の直ぐ近くで噴火を見られる世界でも珍しい火山です。火山に近づくと、突然緑豊かな大地が荒涼とした火山灰の広がる景色に一転します。火口の直ぐ近くまで上ると、地鳴りとともに溶岩が吹き上がる様子を目の前で見ることができます。ほんの数十m先に真っ赤に焼けた大きな溶岩の塊が落ちてくる様子は迫力満点です。夕方から暗くなるまで噴火の様子を見物した後、自動車で真っ暗な山道を一時間半ほどかけて宿泊地のバンガローに戻りました。あくる日はカスタムビレッジツアーで村人の生活の様子やカスタムダンスを見物しました。島によって景色や文化が異なることが実感できた旅でした。
火山を背景に 目の前で噴出する溶岩 カスタムビレッジの村人
10月8日
コンピュータ研修
先日、三日間コースのコンピュータ研修の講師を担当しました。
今まで、一日コースを何回か担当しましたが、三日間という長期の研修は初めてです。長期研修となると風邪などひかないよう、講師として体調の管理も重要になります。この国は一般に時間にルーズで、バヌアツタイムと言って時間通りに始まることは先ず無く、30分程度遅れることが普通です。ところが私の担当する公職委員会の研修は公務員が対象ですが、皆とても熱心でやる気があり、研修期間中ほとんど遅刻者がいませんでした。驚いたことに研修が始まる一時間も前に来て待っているいる人も何人かいました。三日以上の長期研修では、講師のサイン入りの修了証が出ます。今回、研修の最後に書いてもらうアンケートの内容を読むと、殆どの人が研修がとても良かったと書いていて、担当した講師として、この国のIT技術の発展に少しでも貢献できたことに喜びを感じました。この後、五日間コースも担当することになっていますが、五日間コースでは最終日の昼の修了式の後に、簡単な食事付きのパーティがあります。仕事柄、今まで沢山の研修生に講義を行ってきましたが、私は顔を忘れてしまっても、研修生は覚えていて、街を歩いていると満面の笑顔で声をかけられて、とても嬉しい思いをすることがしばしばです。
熱心に受講する研修生達 修了証 最終日のパーティ
9月24日
レレパ島ツアー
ポートビラのあるエファテ島の北にある、レレパ島の
ロイマタ伝説ツアーに行ってきました。
これは1265年頃の偉大な酋長の伝説で、口伝された通りの遺跡がレレパ島の隣にあるハット島(12月12日:
赴任先のピクニック参照)で見つかり、口伝の正確さが実証されたことで有名です。尚、ハット島は現在タブーで渡ることができません。JICA関係者だけて20名が参加しましたが、本ツアーは未だ一般には行われていなくて、ガイド養成の研修を受けた二人のガイドが説明していました。滞在しているホテルの近くの博物館前に集合して、博物館のロイマタ伝説の展示物を見てから2台のバスに分乗していくことになっていましたが、博物館の説明をする人が来なくて、予定を変更して説明無しで出発です。30分近く待たされましたが、相変わらずのバヌアツタイムに、もう皆が慣れているので文句もでません。40分ほどバスに乗ると、ロイマタ伝説のある村に着きます。そこでガイドから説明を受け、ロイマタ伝説の寸劇がありました。その後ボートでレレバ島に渡りました。30分程で島に着き、ロイマタが葬られた洞窟に入りました。そこには二千年程前に炭で書かれた壁画があり鯨、鳥、人間等が書かれていました。その後海岸に戻って昼食を食べて貝、アクセサリー、手編み細工のお土産を買う等ゆっくりしてから帰途につきました。
ロイマタ伝説の寸劇 島に渡るボート 洞窟の内部 参加者全員で
7月30日
「最も幸せな国」の独立記念日
7月30日は、バヌアツ共和国の26回目の独立記念日です。
この国は1980年にイギリスとフランスの共同統治から独立したとても若い国ですが、つい最近イギリスのシンクタンクが、「世界で最も幸せな国」と認定したばかりです。ちなみに日本は95位、アメリカは150位、妻が赴任していたサモアは14位です。私は、この「世界で最も幸せな国」に、夫婦で二年間住める幸せを感じています。
独立記念式典は、私のオフィスが入っている内務省がある独立広場でありました。私の赴任先のPSCの人材開発課では、出店を出すことになっていて、妻はアップルケーキを作って持って行きましたが、あっという間に売り切れました。朝の8時半から始まった式典は11時過ぎまで続き、機動隊のバンドの演奏や行進があり、バンドのユーモラスな踊りもあったりと、かなり盛り上がっていました。最大の目玉は、毎年恒例という空からのパラシュートの降下でした。はるか雲の合間から飛来した飛行機から二名のパラシュートをつけた兵士が飛び降り、正確に広場の真ん中に着地する様子は素晴らしいものでした。
大統領の到着 ブラスバンドの演奏 無事広場に着地 赴任先の出店
7月29日
アイランドリレー
毎年恒例の、首都ポートビラのあるエファテ島を一周するアイランドリレーがあり、10チーム程参加しました。
各チーム10名が一人10Km以上をリレーして行くのですが、相当きつい起伏のある過酷なコースです。私たち夫婦はJICAチームの2号車に乗り、選手の搬送と応援を行いました。良すぎる位の天気に恵まれ、通過する村から熱烈な歓迎を受けたりと、貴重な体験をしました。他のチームは皆とても速くて、JICAチームは残念ながら最下位でしたが、レース後の打ち上げ会で、隊員達の作ったカレーや、一品持ち寄りの料理を食べたり、撮影した写真のスライドを皆で見たりして親睦を深めることができました。今回のアイランドリレーはJICAの皆にとって、文字通り参加することに意義のあった一日でした。
力走する選手 ようやくバトンタッチ 村での歓迎風景 主催のスタッフ達と
7月18日
エラコール村訪問
日本から友人夫妻が来バツしました。
村が見たいということで、隊員が赴任しているエラコール村を訪れました。いつも妻と散歩に行っているエラコールアイランドから渡し舟に乗って対岸のエラコール村に行くことができます。2時過ぎに隊員が赴任している小学校に着き、隊員の案内で算数やフランス語の授業を見学しました。また、英語で地理の授業をしている6年生のクラスでは日本について生徒達から質問攻めに会い、日本の文化やコンピュータ事情等の質問に答え、子供達との交流を図りました。隊員がごく自然に現地の子供達に溶け込んで、生徒達からとても慕われている様子が、とても印象的でした。最後に生徒の皆と記念写真を撮り、とても有意義なひと時を過ごすことができました。その日の夕方から友人夫妻をナカマルに案内し、カバを初体験してもらいましたが、お二人とも最初の一杯でドロンを体験し、バヌアツの一日を大いに満喫した様子でした。
校長先生のお出迎え 隊員の板についた教え振り 生徒から質問攻め 生徒達と記念撮影
5月13日
ランドダイブ
今日、ペンテコスト島のランドダイブツアーに行ってきました。
「観光促進」の同期のSVのとりまとめで、SVや隊員が16名参加しました。20人乗りの小さなプロペラ機で、朝8時にポートビラの空港を出発して、一時間程でペンテコスト島に着きました。何とペンテコストの滑走路は芝生で、まるでゴルフコースに着陸したようでした。ペンテコストの小さい空港で1時間程待たされて、30分程ボートでランドダイブの地点まで行き、始まったのは11時頃でした。30m程の高さの塔から、小さい子から大人まで15人程が飛び降りました。小さい子は低い台から、年齢が多くなるほど高い台から飛びます。これはバンジージャンプの原型となったものです。全員飛び降りるには2時間近くかかりました。塔の後ろで、ナンバス姿の男性と、腰ミノ姿の女性が歌い踊る様子は、ちょっとしたカルチャーショックです。飛び降りる男性も皆同じいでたちです。3人は飛び降りるのを止めたようですが、頭から斜面に飛び降りる様子は、とても迫力がありました。離島に行ったのは今回が初めてで、天気もそれ程暑くなく、とても楽しい一日でした。
20人乗りのプロペラ機 滑走路は芝生 空港の建物 村の住居

勇壮なダイブ 塔の全体の様子 ナンバス姿の男性 腰ミノ姿の女性
5月11日
講師を担当
今日初めて本格的な研修の講師を担当しました。
プロジェクト管理研修の一環として、PCMワークショップの講義と、ワークショップのモデレータを担当しました。朝の8時に研修開始が、8時半近くになってやっと参加者全員が揃いました。やはり、何をやるにもバヌアツタイムです。先ず、ビスラマ語で私の自己紹介をしてから講義に入りました。プロジェクタを使って、英語で1時間程講義をし、その後3グループに分けてワークショップを実施しました。グループにより、かなり進み方に差がありました。結局、5日間の研修の一環として、私の担当は1日で終わる予定でしたが、生徒の強い要望があり、急遽残り2日もPCMの続きをやることになりました。皆とても熱心に参加し、発表は3つのどのグループもパワーポイントを使って、手分けしてとても上手にプレゼンテーションを行っていました。私にとって記念すべき最初の講義で、いい経験になりました。再来週は、3日間のコンピュータ研修の講師を担当します。
ワークショップを指導 参加型のワークショップ 皆で手分けして発表 熱心に発表を聞く参加者
5月1日
レーバーディ
5月1日はレーバーディと、150年程前にバヌアツにキリスト教が初めてこの国に伝わった記念日です。
この日に、エラコールビレッジでイベントがあるとのことで、隊員を尋ねてエラコールビレッジに行ってきました。エラコールビレッジは、エラコールアイランドを挟んで私の住んでいるところとは反対の対岸にあります。(大きな入り江の中に、エラコールアイランドがあります)エラコールビレッジには、小学校の音楽教師の隊員がが住んでいます。11時ころビレッジに着いたら、直ぐに船でエラコールアイランドに渡り、セレモニーがありました。キリスト教が始めてこの国に伝わった日を記念するセレモニーでした。(キリスト教の宣教師が始めて着いたのが、このエラコールアイランドだそうです)その後ビレッジに戻り、お母さん方が朝4時から準備したローカルフードを食べました。2時ころから教会の広場でイベントがあり、寸劇や歌や踊りがありました。(この国は寸劇が大好きなのです)寸劇はいくつかやっていましたが、殆どがコミカルなもので、観客が大笑いをして大いに盛り上がっていました。その合間に海岸を散策したりして、楽しい一日を過ごしました。
神父様のお祈り キリスト教到来の記念碑 コミカルな寸劇 木陰でのんびり見物
3月13日
国立博物館:
先日、私の住んでいるホテルから歩いて2,3分のところにある国立博物館に行ってきました。
ここはいつも通勤で歩いている道にあるのですが、平日は9時から4時半まで、日曜は休みで土曜日は午前中しか開いていないので、中々行く機会が無かったところです。バヌアツの歴史や風習などを知るには、かなり充実した内容です。入り口を入って直ぐのところに、1890年に描かれた人肉食の儀式の大きな絵がかかっていてちょっとショッキングでした。また大きなアウトリガーの船の実物があり、こんな船で南太平洋の荒波を越えてこの島に移ってきた、大昔の人達に思いをはせました。ポートビラに住んでいる限りは近代的な都市ですが、80余りの島に行くと、まだまだ文明社会からはかなり隔絶された人達が沢山住んでいることが分かります。また、一方で、このバヌアツ独特の貴重な風習が、観光化されないようにとの思いもわいてきました。
「ドロン」初体験:
先日誘われて、「ローニーナカマル」というカババーに行ってきました。
JOCVの人達も10人程来ていましたが、殆ど毎日通っている人もいます。一度は「ドロン」を体験してみたかったので、秘訣をいろいろ聞いてから飲みました(「ドロン」はこちらの言葉です)。おかげさまで、今回初ドロンを体験することができました。今までは口の周りがちょっとしびれる程度で、その他は何の変化も無かったのですが、今回は頭がもうろうとして、全てがスローモーションのように感じられ、感覚が鋭くなって、光や音にとても敏感になりました。このため、ナカマルには明かりが殆ど無くて、薄暗い中で飲みます。また、大きな声で話す人も無く、とても静かな雰囲気で、丁度禅の瞑想の境地のような感じです。コツは、最初に一気に大きい2杯分(100VT=100円)のシェルを飲み干します。その後は小さめのシェル(50VT)を飲み足していきます。今回は合計3シェルで「ドロン」を体験し、次の日は胃の調子が悪くなることもありませんでした。やはり職場のスタッフが言うように、何回か飲んでいる内に、体が段々慣れてくるようです。
大きなアウトリガー 人肉食の儀式の絵 島独特の風習 タムタム等の工芸品
2月26日
AusAidの送別会:
先週金曜日は、オーストラリアから来ているAusAidの5名のボランティアの送別会が、国会議事堂のレストランであり、PSC(公職委員会)全体で50名ほどが集まりました。私のオフィスの女性のマネジメント研修アドバイザのスーさんも、今月末にオーストラリアに帰ります。例のごとくバヌアツタイムで、6時から始まる予定が実際に始まったのは7時頃からでした。始まるまでビールやカバ(
カバ体験参照)を飲みました。今回はカバは2シェルにしましたが、幸い翌日に胃の調子が悪くなることはありませんでした。(スタッフの言うように、段々体が慣れるのかもしれません)パーティ会場では演奏と歌があり、そのうち送るほうと送られるほうの挨拶があり、その後送られる5名にプレゼントが渡されました。それから食事になり、9時過ぎまでパーティは続いていました。スーさんはとても明るい女性で、週に2,3回は乗馬をやるなど、とても活動的な人でした。私は、コンピュータ研修のアドバイザで派遣されていますが、段々マネジメント研修を含めたHRDU(人材開発課)全体のアドバイザ的な仕事をやるようになって来ています。
アイランドキャベツ:
同期のSVやJOCVの若い人達と会うと、いろいろな情報交換ができてとても役に立ちます。先日もアイランドキャベツの話が出て、ゆでて冷凍庫に入れて置くと良いとの話を聞きました。アイランドキャベツはほうれん草に似ています。これは鉄分が多いので、とても体に良いとのことなので、昨日早速新鮮なものをマーケットで買ってきました。100VT=100円で一抱えもあります。家に帰ってゆでようとしたのですが、あまりに多すぎて、一番大きな鍋で4回に分けてゆでました。これをラップに包んで2つを冷凍庫に、2つを冷蔵庫に入れました。買ってそのままを冷蔵庫にいれたら、それだけで大きな冷蔵庫が殆どいっぱいになるほどの量です。これで、野菜不足は大分解消されそうです。こちらは一般に物価が高いのですが、マーケットで売っている野菜や果物など現地のものは、やはりとても安いです。マーケットには、エパオ村のホストファミリーのママのルーシーが来ていて、エパオ村で撮った皆の写真を上げたら、とても喜んでいました。
国会議事堂 AusAidのボランティアとスタッフ マーケット マーケットでのイベント
2月5日
本格的に業務開始:
赴任して3ヶ月が経ち、仕事の方向性も決まり、先日最初の報告書をJICAに提出しました。この予定に沿って、2月から本格的に業務にとりかかっています。先ず、研修参加者のデータベースが手書きのものしか無いので、これらのデータを有効に使うことができません。このため、アクセスというソフトを使って、本格的なデータベースシステムを構築することにしました。現在、システム設計がほぼ終わり、詳細設計に入るところです。この辺のデータの電子化による情報の有効活用という点で、こちらではまだまだ意識が薄いように感じます。これにより、個人のスキルや研修の評価を集計分析することによって、今後のカリキュラムやテキストに反映していくことができます。また、2月から私の研修も始まるので、研修のテキストを作成しています。一ヶ月ほど前に研修の参考書の購入手続きをしましたが、入手がテキスト作成に間に合わないので、現在独自にテキストを作成しています。今後各州のトレーナ用の研修も予定されています。私のカウンターパートのブライアントは若いですが、今回のプロジェクトにとても意欲的で、とても仕事がやり易くて恵まれています。
大きな観光船:
時々ポートビラ湾に大きな客船が停泊し、沢山の観光客がポートビラの街を歩いているのを見かけます。オーストラリアの観光船のようで、定期的にツアーで停泊するようで、バヌアツの他にもフィジーやサモアにも寄るようです。そういえば私がサモアにいたときにも、アピアで同じような船が停泊しているのを見たことがあります。去年の愛知万博でバヌアツの知名度が上がってきていることもあり、バヌアツの日本人観光客がオーストラリアに次いで増えていると、先日のバヌアツ・デイリーポスト紙が報じていました。
職場の私の机 カウンターパート コンピュータ研修 停泊中の大きな観光船
1月8日
新年を迎えました:
私は同期のSVや、JOCVの若い人達20人ほどと一緒に、ポートビラ湾が目の前に見渡せる同期の家で新年を迎えました。空は天の川が見える満天の星空で、大晦日の12時にポートビラの4ヶ所から一斉に花火が打ち上げられて、とても綺麗でした。徹夜で皆でいろいろおしゃべりし、それぞれの夫婦の馴初めを話したりと、楽しいひと時を過ごしました。一夜明けて元旦に街を歩いても、特に正月気分が漂っているわけではなく、静かな街の様子でした。
次の日は同期6名で、エファテ島の北にあるペレ島のツアーに行ってきました。ペレ島は、ポートビラからツアーバスで1時間程のところから、モーターボートで30分程行ったところにある、住民200人ほどの小さな島です。ポートビラのあるエファテ島は、砂浜が広がったビーチが少ないのですが、ここはサモアのビーチのように、紺碧の透き通った海に綺麗な白い砂浜が広がっていました。着いて直ぐにシュノーケルをしたり、島の人が投網で一度に沢山の魚を獲る様子を見たりしました。昼食はローカルバンド付きで、醤油味をベースにした料理が多く、鶏の照り焼きなどがあって日本人好みの味でした。村の中を案内してくれたガイドが、高いココナツの木に登って実を取る実演をしたり、カヤックで沖まで漕いで行ったり、内容が盛りだくさんの楽しいツアーでした。こんな小さな島ですが、浜辺の近くには手作りのトタンで出来た小さな教会があり、鐘は消火器を吊るしたものでした。改めて世界のどんなところにも広がっているキリスト教の力の大きさを感じました。
途中の南国色豊かな景色 広大なバヌアツ牛の牧場 ここから島に渡ります 綺麗なビーチ

産卵にくる亀を守る立て札 投網で魚を獲る島民 ココナッツ採りの実演 村の教会と雨水タンク
12月26日
カバ体験:
先日の夕方から、JOCVの歓送迎会が、ブルーライト・ナカマル(カババー)であり、JICA関係者が20名以上が参加しました。
名前の通り青い電灯が点っていましたが、何と蛍光灯に青色のゴミ袋を被せたものです。しかし、庭の中は広くて、テーブルと椅子がいくつも置いてあり、現地の人達も大分来ていました。私はカバ(
サモア便り5月31日:カバの儀式参照)は二回目で、最初はJICAのSVの歓迎会で飲みましたが、このときは一杯だけ飲んで、口の周りがしびれた程度でした。カバは苦くて不味いものなので、このカババーでは、カバを飲みながら緑色の甘い飲み物で口直しをしながら飲みます。今回はもう少しトライしてみようと思い、一杯飲んで例のごとく口の周りがしびれましたが二杯、三杯と飲んでも殆ど何の変化もありませんでした。カバの効き方は個人差があるとのことです。早く効く人は一杯目で、もうぐったりしていました。余り飲んでも良くないと思い、最後ということで四杯目を飲みましたが余り変わりませんでした。この後、韓国料理屋に食事に行くことになっているので、立ち上がったら、足が少しふらふらしました。大事をとって、歩ける距離でしたが、JOCVの人の車で行きました。韓国料理店ではビールを飲みました。カバの後にビールを飲むと、「迎いカバ」といって、またカバが効き出すと聞いていましたが、余り目立った変化はありませんでした。ホテルに帰って寝て、明くる朝は少し胃がもたれてむかむかする感じがしました。その為、整腸剤を飲んで大分良くなりました。カバにも二日酔いがあるのでしょうか。これが私の本格的なカバ経験です。結構職場でも、スタッフがカバの話題で盛り上がることがあるので、これで私も話題に参加できそうです。
ブルーライトナカマル ここでカバを注文 ナカマルの中の様子 新任のJOCVもカバ体験
12月12日
赴任先のピクニック:
先日、赴任先の公職委員会(PSC: Public Service Commission)のクリスマスパーティのピクニックが、職員の家族も参加して80名ほどで行われました。場所はポートビラからバスで30分ほどのところにあるビーチで、目の前に「ハットアイランド」という、帽子の形をした島が見えるとろこです。バヌアツはキリスト教の国なので、昼食は会長のお祈りの後に浜辺でバーベキューやローカルフードを食べました。その後、カウンターパートとアウトリガーというカヌーで沖まで漕いで行きましたが、このアウトリガーは見かけよりずっと安定しています。私も漕いでみましたが、一本のオールを左右に持ち替えて漕ぐので、真っ直ぐ進むにはちょっと慣れが必要です。また、一時間ほど原生林の中を歩いて、別のビーチまで行って泳ぎました。途中で激しいスコールに会い、大きなラップラップの葉(
11月11日:エパオ村でのホームステイ参照)を傘代わりにしてバヌアツスタイルで歩いたりと、人間の生活の原点に返ったような一日でした。
ハットアイランド 家族も参加して アウトリガーで沖に 原生林の中を歩いて
12月2日
仕事が始まりました:
11月14日から「コンピュータ研修」アドバイザの仕事が始まりました。
私の職場のスタッフは8名います。その内の一人は、オーストリアからのボランティアの女性のアドバイザです。職場は英語、フランス語そしてビスラマ語が飛び交っています。カウンターパートはじめスタッフは皆優しく親切で、毎日とても楽しく仕事をしています。現在、プロジェクトの問題点の洗出しと、その解決策を検討する為に、PCM
(Project Cycle Management )ワークショップを行っています。仕事は朝7時半に始まり4時半迄ですが、昼休みは11時半から1時半まで2時間あるので、滞在先のホテルに歩いて戻り、食事を作って食べた後、ゆっくり休んでからまた出勤します。
ポートビラの街の中心に政府関係の建物がまとまってあります。私の赴任先の公職委員会の人材開発課も外務省の隣にあります。ここは街のメイン通りからちょっと坂を上ったところの独立広場の正面にあります。ここからまたちょっと坂を上がったとところにあるのがフレンチの丘です。ここからポートビラ湾が一望に見渡せます。街にはいつもオーストラリアやニュージーランドからの観光客で賑っています。その為、お土産屋やデューティーフリーの店が並んでいます。やはりバヌアツらしいのは街の真ん中にある市場(マーケットハウス)です。ここは各地の村や島から果物や野菜を売りに来た人達でにぎわっています。先週の金曜日には、ここで果物を売っていたエパオ村のホームステイ先の娘さんのウイニーに再会しました。彼女からココナッツを貰い、私はバナナとマンゴーを買いました。ホテルに帰って早速食べたら、懐かしい素朴なエパオ村の香りがしました
職場がある建物 看板も英語,フランス語,ビスラマ語 PCMワークショップ 陽気な女性スタッフ達

フレンチの丘からの眺め 涼しい風が吹く日陰 独立広場 市場でウイニーに再会
11月11日
エパオ村でのホームステイ:
11月7日から二泊三日のエパオ村へのホームステイに行ってきました。
このホームステイは、JICA事務所のオリエンテーションの最後のプログラムです。エパオ村は首都ポートビラから車で1時間ほどのところで、丁度エファテ島のポートビラの反対に位置します。素朴そのままの村の様子に先ずびっくりしました。子供達がはだしで走り回るのびのびした姿や、村人達の屈託の無い笑顔、そしてゆったり時間が流れる体験は、文明からは無縁の姿を見た思いで、日本の何十年も前の懐かしい原風景に接した感じです。家々は全て家主の手作りで電気はありません。村を歩いていると、放し飼いの鶏や子豚、そして牛たちに遭遇します。今年は雨が少なく、マラリアが心配だった蚊も殆どいなかったので、快適な三日間を過ごすことができました。ビスラマ語しか通じない環境に放り込まれましたが、5名の同期のSVとサモアから来た私の妻、そしてもう一人のSVの奥さんを含めた7人は、それぞれのホストファミリの元で、心の交流を図った素晴らしい三日間でした。
村の入り口 静かな村のたたずまい ゆったり流れる時間 川で遊ぶ子供達
ラップラップ作り:
エパオ村に到着した日は、丁度葬儀が行われていた5日目の最終日で、村人が大勢でラップラップを作っているところでした。ラップラップは、それを包む大きな葉を取るところから始まり、タロ芋やヤム芋そしてバナナなどを錬って作ったプディンのようなものを、焼けた石と大きな葉で覆って蒸し焼きにします。ラップラップを包む葉を取ったり、蒸し焼きにするのは女性の仕事で、牛や豚を解体するのは男性の仕事です。女性達のかいがいしい働きぶりがとても印象的でした。
ラップラップリーフを採取 女性は頭で運びます ラップラップ作り 焼けた石で蒸し焼きに
村人との交流:
村ではビスラマ語しか通じず、最初の内はコミュニケーションも思うに任せませんでしたが、次第に打ち解けて話も弾むようになりました。私達のホストファミリーのアタさんの子供のクーマはとても人懐こくて、私達を海や遠くのプランテーションに連れて行ってくれました。三日目のお別れのときに、妻はお母さん手作りのアイランドドレスをプレゼントされ、大感激でした。
村人とおしゃべり 木陰で憩いのひととき ホストファミリーと食事 アタさん一家全員と
10月29日
無事到着しました:
10月18日の朝、バヌアツのバウアフィールド国際空港に到着しました。
JICA現地事務所のオリエンテーションが到着翌日から11月9日迄あり、忙しい毎日を過ごしています。
外務省、財務省、そして派遣先の公職委員会への表敬訪問が終わり、現在ビスラマ語の講座を受けていて、11月7日から二泊三日の島の反対側のエパオ村へのホームステイがあります。ビスラマ語は英語と現地語の混成言語で、南太平洋大学の、ニュージーランド出身の男性と現地の女性の二人の先生が交代で教えています。11月7日からのホームステイで、ビスラマ語の演習の成果が試されそうです。11月14日からいよいよ公職委員会の人材開発課への勤務が始まります。現在、ポートビラを歩いて街の様子をつかんでいるところです。バヌアツの人達はとても人懐こくて、歩いていると、多くの現地の人達が笑顔で挨拶をしてくれます。先ず皆がとてもフレンドリーというのがこの国に来ての感想です。サモアと同様に抜けるように青い空、珊瑚礁の紺碧の海、夕日の美しさ、そして天の川が見える夜空に感激です。私達と入れ替わりに任期を終えて日本に帰る先輩達は、いろいろな国のSVをしたけれど、バヌアツが一番好きな国になったと言っていました。この国の近くのサモアに赴任中の妻が、11月1日から10日までバヌアツに滞在します。妻は来年3月末にサモアでの任期を終え、来年8月から呼び寄せ家族で、バヌアツで一緒に住むことになっています。
いよいよ南の島へ 結構車が多いポートビラ ポートビラ湾の夕日 同期とビスラマ語の先生