恐羅漢山

(1346.4M)

本州を西へ・・広島県最高峰

日程

冬将軍の進撃から逃げるようにして気が付いたら広島計画を作っていた。正月には沖縄に行く予定なので、さらに落ち延びる羽目になりそうな予感だ。防寒対策としてシュラフカバーを購入。その効果が楽しみだ。地図は二万五千分の一を注文する暇がなかったので、ありあわせの五万分の一を買った。今回は道具一式を55Lザックに詰め込み車に置いて、サブザックで行動するスタイルをとる。山行の所要時間はネットから引っぱり出した。ガイドマップ無しでの山行はちょっと不安だ。

11月23日

富山(02:25)広島(08:45)縮景園(09:20−10:20)牛小屋高原キャンプ場(12:30)=恐羅漢山(13:30)=旧羅漢山(14:00)=牛小屋高原キャンプ場(15:00)三段峡15:40−17:10)聖湖キャンプ場(17:50)

山行報告

富山から「きたぐに」、新大阪で「ひかり」に乗って広島に向かう。広島入りは中学の修学旅行以来だ。もうほとんど記憶にない昔に思いを巡らす。駅レンタカーは既に混み合っていて十分ぐらい待たされた。ようやく車を手に入れたものの、方向を勘違いして逆方向に走ったり、無駄に時間を費やしてしまう。最初の目的地「縮景園」は駅から5分ほどの場所だ。正面の駐車場に車を停める。水面に映る植生が綺麗だ。目立たないけど小川もよく水が流れていて気に入った。

  
左:縮景園
右:牛小屋高原キャンプ場

縮景園を後にして恐羅漢スキー場方面に向かう。戸河内町に入ると看板がいくつも整備してあって、迷うことなく牛小屋高原キャンプ場の駐車場に入った。道が狭い割に大型車がよく通るのでちょっと走りにくい道だった。駐車場で昼食。キャンプ場で水を補給しようとしたがゲートが閉まっていたのでやめた。距離も距離だし水筒が空のまま出発する。

        
左:快適な登山道
右:恐羅漢山の山頂

まずはキャンプ場の手前の林道を夏焼峠に向かう。水源地に向かう道を左に分けて右に進むとようやく山道らしくなった。広くて快適な道を歩くと気持ちがいい。道は右へ右へと進み恐羅漢山からは遠ざかっている様子だ。五万分の一を広げてみるが、道そのものが出ていないので話にならない。ともかく心配する間もなくあっさり夏焼峠に着く。看板に従い、稜線上を恐羅漢山へと向かう。展望こそ得られないものの快適な登山道が続く。緩い階段を登りきるともう山頂だ。十人ぐらいの人が休んでいた。

  
左:山頂からの景色
右:旧羅漢山直下から恐羅漢山(の肩?)

山頂からは広島県側に景色が広がっている。深入山や十方山などが確認出来た。十方山はいい山だから是非登った方がいいと勧められる。今度広島に来たときに登ろう。山頂を後にして旧羅漢山に向かう。急に人気が少なくなった。林の中を進んだ隣のピークが旧羅漢山だ。山頂には高さが4M程の岩があって急ごしらえのハシゴで上に登ることが出来るようになっている。岩の上からは島根県側の景色が良く見えた。樹林に遮られて恐羅漢山は綺麗に見えない。

  
左:旧羅漢山の山頂
右:スキー場の上部からキャンプ場

旧羅漢山で折り返して再び恐羅漢山の山頂に戻ってきた。もう誰もいない。休憩するほど疲れてはいなかったので、そのまま下山することにした。今度はスキー場の方に向かって下りるコースだ。稜線を離れると少し急な道になるが、やがて尾根に入り、スキー場に入ると視界が開けてくる。そのまま階段に従って下りてゆくとレストハウスの横に出た。そこから道路を渡り駐車場で休んでいると先ほど山頂で会った人が下りてきた。私と逆コースで歩いてきたようだ。


三段峡(黒渕)

恐羅漢スキー場を後にして向かったのは国の特別名勝「三段峡」。三段峡駅手前の河川敷にある駐車場に車を停める。時間が時間なので小走りの体勢で先に進む。反対方向から戻ってくる人々を避けながらなのでかなりしんどかった。連休中と言うこともあって老若男女たくさんの人が来ていたが、誰でも手軽に渓谷美を楽しめる観光地のようだ。黒渕で渡し船に乗り、往路を引き返す。聖湖キャンプ場に着いたのは日が落ちた頃だった。3台ほどの車が先に入っている。邪魔にならないようにテントを設営し、早々に寝た。

余談

地図にない道を歩くのはちょっと不安だった。この日は良かったが翌日は大変な目に遭う。
広島と富山の時差は十分ぐらいに感じた。この経験が沖縄計画に生かされた。

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