恐羅漢山

(1346.4M)

二日前に登った山に再び・・・島根県最高峰

日程

今回の連休中の山行計画は名前こそ広島計画と付けたものの実際には、広島・山口・島根の三県の最高峰に登ってしまおうという目的で作られた。もっとも、広島県と島根県の最高峰は同じ山であり一回登れば済むのだがやっぱり両側から登りたい。結果的に広島・島根それぞれ最短コースをとることにしてしまった。少々物足りない面もあったが、情報が限られていたので仕方がないかな。

11月25日

聖湖キャンプ場(05:50)亀井谷林道入口(06:40)天杉山登山口(07:20)=県境稜線(07:50)=恐羅漢山(09:00)=天杉山?(10:00)=天杉山登山口(10:40)道の駅「サンエイト美都」(11:40)三段峡(12:30−14:50)広島駅(17:30)

11月26日

富山駅(00:02)

山行記録

前日の寒さを恐れて、結局は車中泊である。せっかくのテントだが今回は考えが甘かったようだ。日の出後に林道入口に着くように時間を合わせてキャンプ場を後にする。二晩もお世話になったのに、日没後日の出前の利用に終始したのが残念だ。地図を睨みながらそろそろと車を走らせ、なんとか林道の入口までたどり着いた。そのまましばらく走ると駐車スペースがあり、鎖のゲートが見えてきた。ここからなら登山口まで歩いて一時間。しかしここは繋いである針金のフックを外して車で乗り入れることにした。


天杉山・恐羅漢山登山口

亀井谷川に架かる橋を渡り、林道はだんだん登り調子になってゆく。谷筋を遡行するルートもあるはずなのだが、踏み跡のような物は確認できなかった。途中一回分岐点があり、右に進む。道の両側にびっしり生えた草が車に当たって嫌な音を立てた。レンタカーに傷が付かないかと思うと気が気でない。どっちにしろ戻ることは不可能なので地図を頼りに走り、ようやく登山口の看板が目に入る所に来た。何カ所か待避所があり、そこに車を停める。

  
左:立派に刈り払われた登山道
右:恐羅漢山山頂

登山道の幅は3Mぐらいあるかもしれない。十分に刈り払ってある。支尾根に出るまでは直登ですべりやすく大変だったが、あとは尾根づたいの道なので快適に進むことが出来た。やがて天杉山との分岐である県境の稜線に出る。あとは県境に沿って登山道が続いているような様子だ。いったん山を下り、奥三段峡からの道と出合うとあとは登りに転じる。ひたすら階段が続く。登るにつれてガスの中に入り、視界がきかなくなってきた。稜線に出ると恐羅漢山の山頂まで五分とかからなかった。ガスの中、誰もいない静かな山頂は一昨日と同じ山と思えない。


天杉山?(1173.6Mの三角点)

せっかくの山頂だが、とてもくつろげる状態ではないのでさっさと往路を引き返した。時間があるので天杉山に寄ってみることにする。分岐点から県境に沿って行った最初の三角点がそうに違いない。でも看板はなかった。道はまだ続いていたが、どこかで島根のお土産でも買おうかという考えが浮かんで急いで山を下りた。帰りの林道もやっぱり気を遣って大変だった。登山道よりも林道走行の方がよほど疲れた。結局、車体のキズは許容範囲で助かった。


三段滝

林道を出て一番近い道の駅「サンエイト美都」に向かう。隣に美都温泉があるのはうれしいが、あいにく入っている余裕はなく、お土産を買った後、次の目的地の三段峡にとって返す。水梨駐車場から二段滝・三段滝を往復、景勝を楽しむ。相変わらず人が多かったが恐羅漢山登山を最短コースにして来た甲斐があった。余裕を持って帰路についたので帰り道は渋滞に巻き込まれたものの予定通り広島駅に着くことが出来た。駅でお好み焼きを食べ、最終特急で富山に帰った。

余談

今回の山行はインターネット無しには実現不可能だったかもしれない。島根県側からのルートの情報は全然少ない。まあ、あんまり頼り過ぎも良くないのでしょうが。
林道ゲート入口には無断立入禁止の看板あり。むやみに入らない方がいいと思う。説得力無いかもしれないけど。

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