北海道に行った後、なぜか次は沖縄だという考えに襲われた。いままで親戚まわりなどで費やしてきた長い正月休みを生かせば十分な時間を登山に向けることが出来る。親戚まわりをお盆休みに振り替え、計画が具体化し始めたのが10月。しかし、資料が全然つかまらない。ネットで探し出した八重山登山の「熱汗山脈」(高橋敬一著)のみが唯一の頼みだった。沖縄計画はこの本を頼りに完成した。那覇1泊、石垣4泊の行程は情報量の差から来ている。情報の少ない与那覇岳登山の成功は現地での情報収集にかかっていた。
12月30日 |
富山(02:25) |
12月31日 |
那覇(06:10) |
きたぐにを新大阪で乗り換え、はるかで関西空港に向かう。関西空港駅と空港ターミナルは隣接しているので歩いて移動だ。飛行機は予定通りに飛び立ち、那覇空港に到着。本土は曇天の冬空だったが沖縄はさわやかな晴天だった。今回の沖縄旅行は結果的に晴天続きで大変恵まれていた。混雑のため、レンタカーの手続きに30分程かかり、ようやく街に乗り出す。テロの影響で観光客が少ないと思っていたが正月休みは別格のようだ。
識名園
まず向かったのが識名園。日差しの関係か明るく開放的な庭園で、南国の植物と簡素な建造物が特徴的だった。展望台から見る街の景色も良かった。この後予定では「ハブ博物館」に行くつもりだったのだが時間的にギリギリだったのであきらめて献血ルームのあるパレット久茂地に足を向けた。思ったとおり国際通りは大渋滞で、道を間違えた事もあり一時間以上無駄にしてしまう。献血終了後は山羊汁を食べに行った。話に聞くほど臭みはなく、結構くせになりそうなおいしさだ。
与那覇岳登山口
翌朝、予定より少し遅れてホテルを出る。昨日飲み過ぎたせいだ。沖縄自動車道、国道58号を通り、国頭村に向う。最初の目的地は道の駅「ゆいゆい国頭」。2.5万地形図では登山口が分からなかったので情報収集が目的だ。掲示板に説明があったので記憶して出発したがうまくいかず、迷ったあげくようやく登山口を発見することが出来た。道路脇の待避所に車を止めて歩くことにする。
前半は林道
登山口からしばらくは林道が続く。緩い登り坂だ。途中、道路に窪みがあり自動車は入れない。単調な林道をしばらく登るとやがてちょっとした広場に出た。看板に従い、林道から分かれて登山道に入る。展望の無い尾根道を道なりに歩いて行くとやがて三角点に到達。早速、はしごに登って展望を楽しんだ。西から南に掛けての展望が良い。予定よりも早く着いたので十分景色を楽しんだ。
左:三角点(498M)
右:山頂からの景色
山座同定すれば楽に最高峰503Mを探し出せるという目論見は見事に外れた。特徴的なピークが無く、全く見分けがつかない。おまけに地図は車に忘れてきている。こうなったら地図を取りに行くしかない。そう思うととにかく走った。そして今日二度目の三角点。しかし、状況は一向に好転しない。三角点から戻って登り返した登山道沿いの尾根の最高点、ということで満足するしかなかった。下山は往路を戻り、「ゆいゆい国頭」経由で次の目的地、比地キャンプ場へと向う。
比地大滝
比地キャンプ場から大滝までは遊歩道が整備されており、危なげなく歩くことが出来る。しかしアップダウンは大した物でこれが結構応えた。滝は落差25M余りと小振りなものの水量が多く見ごたえがあった。車に戻り、やんばるを後にする。与那覇岳でもたついたので名水百選「垣花樋川」が今日最後の目的地になってしまった。垣花城近くに車を停めて看板に従って急な石畳を下りて行くと、洗い場の様な場所があり、石造りの樋から水が出てきている。男の人が清掃作業をしていた。水は少々泥臭かったが水筒を満タンにして持ち帰る。夕日が降り注ぐ中、那覇空港を後にして石垣に向かった。たった一泊で沖縄本島を離れるのはもったいないが、また来る日もあるだろう。石垣島ではまずシャコ貝の刺身を食べた。貝殻が大きくて驚いた。毎日遅くまで飲んでるが明日の朝は大丈夫か?。
余談 |
やっぱり樹林帯で山頂を特定するのは難しかった。経験不足の結果です。 |
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