氷ノ山

(1509.6M)

小雪舞う、二度目の挑戦も悪天候

日程

大学の学祭に寄ったついでに、氷ノ山まで足を伸ばすことにした。氷ノ山は4年前に一度登ったことがあるのだが、悪天候に見舞われカメラが故障。不本意な山行になってしまった。その仇を返すためにもルートは前回と全く同じに設定する。10月は行事が多かったので1ヶ月ぶりの登山だ。前回立山でザックを壊してしまったのでディパックを持ち出した。日帰り程度ならこれで十分だろう。

(時計を忘れました)

11月4日

富山京都(学祭)福定=福定親水公園=地蔵堂=氷ノ山越=氷ノ山=氷ノ山越=高丸山=鉢伏山=鉢伏高原スキー場=福定富山

山行記録

出発して時計を忘れたことに気付いた。しかしかまわず先を急ぐ。いつもながら京都は車で行くには不便な所、到着予定時間に着いた試しがない。無論、今回もそうだった。京都経由で国道9号線を関宮町に向かう。日暮れとともに雨が激しくなってきた。明日の天気が心配になる。天気予報では雨のち曇りだそうだ。福知山で一度休憩して氷ノ山国際スキー場の駐車場に着いたのは夜の九時頃だった。そのまま車中泊を決め込む。

         
左:福定親水公園
右:くの字滝

夜が明けても雨が止む気配がない。今日中に富山に帰りたいので、意を決して車から出た。そして川沿いの林道を福定親水公園に向けて登る。公園の駐車場は満車状態。さすがに悪天候とはいえこの時期は違う。中には幕営している方もいた。公園の奥に進み登山道へと入ってゆく。布滝を過ぎるとすぐにジグザグの急な登りが始まった。雨具を着ているせいもあり暑くなってくる。途中くの字滝の見える場所で休憩。小豆ころがしの道は通行禁止なので迂回路を通る。

  
左:稜線上の道
右:山頂の避難小屋

尾根を外れると緩やかな坂道となり、地蔵堂に着く。トタン葺きの簡素な建物にお地蔵さんがまつられている。ここからしばらく行くと石段の跡のような物があり、かつての峠道を偲ばせる。再び急な坂道となり、やがて細い道をトラバース気味に進むと、避難小屋のある氷ノ山越に着く。ここで左に折れて稜線を歩く。尾根道は広くて快適だ。所々ぬかるんでいるのが問題か。山頂直下の急坂は滑りやすいので足を取られないように慎重に登る。前回来たときもここの泥には閉口した。雨はいつの間にか雪になっていた。さっさと山頂の避難小屋に駆け込んだ。居合わせた奈良県のグループからお菓子などを頂く。

                
左:鉢伏高原から麓を見下ろす
右:高丸山

じっとしていても寒いだけなのであわてて昼食をとって小屋を出る。既に小屋は二階まで人であふれるありさま。長居は無用。展望が全く期待できないのでそそくさと元来た道を戻り始める。しかしこの悪天候を前にして、全く人の列が途切れることがない。氷ノ山越えの避難小屋も満室だ。鉢伏方面に少し上り下りのある稜線をたどると大平頭避難小屋に到着した。意外にこちらの小屋は空っぽだった。思ったより早く着いたので午後からの天候の回復を待つ気になった。小一時間ほど休む。小屋を出ると泥濘の急坂を下り始める。私にとっては今回最大の難所だ。注意していたが何度か滑って転んでしまった。

  
左:鉢伏山山頂
右:鉢伏高原スキー場

高原に入ってゆくと視界が徐々に開いてきた。高丸山が正面に見えてくればもう鉢伏高原スキー場だ。ぬかるみも無くなり非常に歩きやすい。階段を一直線に登ると高丸山。なだらかな山頂からは晴れていれば見事な景色が得られそうだった。高丸山を過ぎた向こうが鉢伏山。頂上直下の階段が壊れているので注意して登る。山頂には鉢伏高原とハチ北スキー場のリフトが来ていてシーズンオフの寒い姿をさらしていた。ケルンのある東のピークにも登った。前に来たときはここもたくさん人が登っていたが、立入禁止になっていた。なだらかな鉢伏山よりも見晴らしがいい。山頂から林道までは綺麗な階段を下りてゆく。林道出合からあとはひたすら福定まで下るのみだ。駐車場に着く頃までに天候はさらに回復していた。もう少しゆっくりしても良かったかもしれない。とはいえ富山に帰ると夜11時を回っていた。

余談

今回は前の事が頭にあり、同じルートをたどってしまった。次回機会があれば東尾根の方にも行きたい。
急な場所でのぬかるみは結構しんどい。しかしそれもこの山の特徴だと思う。

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