鍬崎山

(2089.7M)

五年ぶりの鍬崎山

鍬崎山に登ったのは五年前、その時の山行記録には毎年挑戦していてとか大きなことを書いてしまったが、実際のところそれから四年間全く挑戦すらしていなかった。我ながらいい加減過ぎると反省しなければならないと思う。言い訳をすれば雷鳥バレースキー場のゴンドラリフトが止まる10月末から11月を適期とすると気候やその他都合で行けなくなってしまったと言う事なのだがとても情けない事である。一年前は積雪が多く、大品山で帰ってきた。今度こその思いで再び鍬崎山に登ったが、これ以降山行記録を書いている今現在まで四年以上手付かずであり、毎年挑戦は若気の至りと取り下げる事にします。

11月7日 雷鳥バレースキー場(08:40)=鍬崎山(12:30−13:10)=雷鳥バレースキー場(15:10)

近場の山だと緊張感が無くなるのかなかなか早起きする事が出来ない。早出早着は登山の基本のはずだ。特に鍬崎山往復の標準コースタイムは8〜9時間とされており、急な体調不良などトラブルを考えれば考えるほど余裕を持って行動したい。少なくとも平日仕事に行く時間よりも早く起きる予定だったが結局起きたのはさらに遅く、いつもならもうとっくに仕事へ出ている時間だ。ようよう朝食をとり準備を整えて家を出る。今回は景色を撮るために父の一眼レフカメラを拝借してきたが天候は完全な曇りで景色が得られるかは微妙なところだ。家から雷鳥ベレースキー場までは車で40分ほどで着く。

         
左:百間滑
右:龍神の滝

歩くコースはいつもと変わらない。極楽坂スキー場や粟巣野スキー場からもコースがあったと思うのだがやっぱりいつものコースが最高だと思う。ゴンドラの駐車場から山野スポーツセンター前を通り、立山山麓家族旅行村を通って橋を渡ると川沿いに登ってゆく。やがて道は砂利道となり樹林帯へと入ってゆく。何度かカーブを繰り返して林道を登るが龍神の滝の道標で登山道へと入ってゆく。コースは良く整備されていたがかなり古くなってきているので特に木道などは滑りやすく、一部が壊れて注意が必要だ。登山道はやや下り気味に百間滑の滑沢の横へ出る。さらに歩き続ける。しかし様子がおかしい。前に来た時は沢に沿って素直に道が付いていたはずなのにかなり沢の真ん中の方に入ってみたり踏み跡に迷い込んだような雰囲気。きっと大水で沢が変わってしまったのだろう。林道の上の方から来る道と合流するあたりで登山道も沢から離れようやく歩きやすくなる。龍神の滝を望むベンチで休憩。瀬戸蔵山までの長い登りに備える。

  
左:鍬崎山山頂
右:立山カルデラ

階段とその合間にトラバースをはさみ登ってゆく。瀬戸倉山の直下はいつもの急な階段。息を切らせて瀬戸倉山の山頂で休憩する。途中でやはり鍬崎山に向かう単独の人を抜かした。前回は一番最後を歩いていたが今回は後ろに人がいるのでちょっと安心だ。山頂でちょっと話して先に出発する。大品山の山頂までは整備も十分で遊歩道気分。広い山頂部もその延長線にある感じがする。しかし一歩大品山を過ぎるといよいよ鍬崎山へ向かう登山道。粟巣野へ向かう道を分け、一度鞍部を下り、登り返す。この辺で親子連れとすれ違う。尾根沿いの一本道をひたすら登る。二度ほど前衛の小ピークを乗り越え、山頂直下でさらに二人抜かして鍬崎山の山頂に到着した。山頂周辺にはわずかな雪が残っていたものの歩くのに支障は無かった。

  
左:奥大日の向こうに剣岳
右:立山(雄山)方向

山頂には3人ぐらいの人がいたがすぐ下で抜かしてきた人達も合わせて自分とで6人になった。そしてドクターハヤカワが来たって事でちょっと話題が盛り上がっていた。来る時にすれ違った親子連れがそうだったらしい。結構有名人ですごい人らしいが。一休みして食事を取ったあと早速カメラを取り出してみる。がシャッターが動かない。最近ほとんど使ってなかったのと、この寒さで電池が弱ってしまったに違いない。カメラを体で暖めながらなんとか一枚づつ撮影。非常に面倒で使いづらい。6枚でやめた。瀬戸倉山で抜かして来た人も来られて頃合いと先に来ていた人達が下りてゆく。私もその後から山頂をあとにした。前回のように日が暮れてしまう事もなかったので帰りは往路をそのまま下る。さすがにこの時間だともう誰にも会わなかった。今回はカメラが残念だったけど景色はまずまずだったし雪もほとんど無く快調に登ることが出来た。

余談 いつの間にか粟巣野からの道も開通していたらしい、いつか別の道からアプローチするのも良いかもしれない。
一眼レフカメラはやっぱり不便、コンパクトカメラで十分だと納得した。写真は少し良くなっていたかも。
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