白馬岳・雪倉岳

(2932.2M−2610.9M)

たまには募集山行に参加

日程

六治古の公演が九月になったことで前から参加してみたかった富山労山の募集山行に行くことが可能になった。さっそくメールで問い合わせて、予定に入れる。また僧ヶ岳や御嶽山に登り、体力を整えた。周りに合わせて足が付いてゆくのか、ゆっくり写真を撮る事が出来るのか、団体行動に対する不安もないではないが、あまり考えないようにした。白馬岳に登るのは三回目だが猿倉からは初めてだ。

7月28日

富山駅(06:40)猿倉(09:50)=白馬尻(11:10)=白馬山荘(16:20)

7月29日

白馬山荘(06:10)=三国境(07:20)=雪倉岳(10:00)=鉱山道分岐(11:30)=蓮華温泉(16:30)富山駅(19:50)

山行記録

富山駅に着いたのが六時三十分。ギリギリセーフで到着だ。マイクロバスに乗り、途中糸魚川で休憩、猿倉に向かう。やはり栂池や蓮華温泉と比べて遠い。周りの人と山の話をしながら時間を過ごした。狭い道で何回か観光バスにすれ違う。今日はかなり混んでいそうだ。猿倉では準備体操の後、班ごとに分かれて登山口を出発した。

         
左:登山口、猿倉荘
右:いざ、大雪渓へ

猿倉荘の横から林の中を通り、林道に出る。景色を眺めながら谷沿いの林道を登り詰め、さらに登山道を登り、開けた場所についたと思ったら白馬尻山荘に出た。谷の上流はガスがかかり雪渓が見えそうで見えない。ここで休憩と昼食をとった。どこかのツアー客が百人以上下山していてものすごい混雑ぶりだ。ここから雪渓に出合うまで十分ほどだった。軽アイゼンを着け、いざ大雪渓に乗り出す。

                
左:大雪渓を上から望む
右:白馬岳山頂

実を言うとアイゼンを着けて歩くのは今回が初めてだ。朝日岳に持っていったときも結局使わなかった。いざ使ってみるとやはりそれなりにいい物だ。疲労度が違うような気がする。しかし、休憩場所もなく登りっぱなしの斜面はくたびれた。風景が変わらないと言うのもあるかもしれない。小雪渓はすでにほとんど融けていて登山道を歩く。お花畑は満開だった。急な坂道を登りきって稜線に出る。班がバラバラになってしまったので調整の後、白馬山荘に向かった。夕食まで時間があるので何人かで山頂に向かう。下方の視界は悪かったもののブロッケン現象に出会えて満足だった。

         
左:白馬山荘より杓子岳方面
右:三国境手前より雪倉岳、後ろは朝日岳

夕べ少し飲み過ぎたのかもしれない。朝起きるともう日の出の直前だった。あわてて朝食に駆け込む。すでに長い列がついていた。朝の諸用を済ませて小屋の前に出るが何とか間に合ったようだ。点呼をとって記念写真を撮った。じっとしていると寒い。いざ出発。白馬岳を越え、三国境への下りにかかる。栂池湿原の照り返しが綺麗だ。北には雪倉、朝日岳。西には毛勝三山に富山平野ものぞいている。360゜の展望だ。三国境で休憩し、さらに雪倉岳に向け道を下ってゆく。

  
左:雪倉岳
右:雪倉岳から白馬岳方面

鉢ヶ岳のトラバース道は上も下も一面のお花畑だ。カメラにおさまりきらないのが何とも悔しいがとても快適だ。雪倉岳避難小屋でサブザックに取り替えて山頂を目指す。割と急な斜面を一気に登り、山頂に達する。ここの景色も最高だ。朝日小屋の三角屋根が見え、真下には蓮華温泉も見える。直線距離だと意外と近くに感じた。

  
左:瀬戸川を徒渉
右:蓮華温泉

再びトラバース道を通り、鉱山道の分岐まで少し戻る。ここで雪倉岳を眺めながら昼食をとった。ここから先は谷筋で展望は難しいだろうと写真を撮り納めて、道を下る。途中、鉱山跡を探すがまったく分からない。登山道は団体が行動するには狭すぎたが特に荒れている様子はなかった。瀬戸川はザイルを利用しての徒渉。いざ川の前に建つと不安が無くもなかったが、実際には全く考える必要がなかった。道なりに登山道を下ってゆくとやがてキャンプ場のある登山口に着く。林道を登った先が蓮華温泉だ。早速風呂に入って疲れをとった。そしてバスに乗り、富山までの帰路についた。

余談

過去二回の白馬岳はそれぞれ、蓮華温泉からと栂池自然園からの日帰りだったが、今回は全くの別コースであり、得る物が多かった。このとき話題になっていた沢登りが沖縄計画に生かされた。その面でも今回の山行の収穫は大きかった。

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