雑感

平成23年6月

○東日本大震災の復興支援


復興支援
復興支援
復興支援

3月11日に発生した東日本大震災は未曽有の大災害となりました。

発生から70日余りが経った現在の状況は、死者15,188人、行方不明者8,742人、避難者108,672人という心を痛める内容となっています。

お亡くなりになられた皆様に哀悼の意を表すとともに、被災された全ての皆様に心からお見舞いを申し上げます。

茨木市に於いても災害が発生した11日から特例市間の災害連携協定や大阪府市長会からの要請に基づき、被災地に消防職員・水道部職員・建設部職員・保健師を派遣して復興支援を行っています。また、茨木市として1,000万円、茨木市議会は50万円を義援金として日本赤十字社に送金しました。市民の皆様からの募金や義援金は5月9日現在で147,913千円となっています。皆様の温かいご支援に心から感謝申し上げます。その他にも、市民の皆様からご協力をいただきました紙おむつ、タオル、石鹸、下着、カップ麺、スポーツドリンクなどの救援物資を4回に分けて被災地の岩手県民産業文化センターにお届けしました。市営住宅では現在6世帯・22人の被災者の受け入れを行っています。

私たちは、この東日本大地震を通じて茨木市での防災対応や危機管理の強化にスピードを持ち取り組まなければならないと考えています。

南海地震・東南海地震の発生確率が高まりをみせる昨今、ハード面とソフト面の両立が必要となっています。行政が担うハード面の対応とは、避難所に指定されている公の施設の耐震化への取り組み、被害が出にくい道路舗装の整備、人口密集地域の避難所確保、飲料水や食料の計画的な備蓄などです。

また、ソフト面では各地域で立ち上がってきた「自主防災組織」を全小学校区で組織できるように取り組んで参ります。

本当に困った時には、地域の力が必要です。十分な行政支援が受けられない避難所での厳しい生活の中でも、地域の人たちが助け合い、支え合い、地域でできることは地域でやる考えで、前を向いて一歩ずつ行動している姿を見ると胸が熱くなります。

こんなにも温かい、困ったときはお互い様と声が掛け合えるコミュニティを茨木の各地域で構築していきたいと願っています。