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TCCの不思議 シンブルコレクターの方なら一度は目にしたことがあると思いますが、TCCシンブルと呼ばれる一連のシンブルがコレクターズ・アイテムとなっています。 不思議その1 TCCシンブルの中には日本製シンブルもいくつかあり、陶磁器に興味のある方なら良くご存知の「深川製磁」もその中に含まれています。
シンブルの内側に刻印された名称が何かということは、前記の日本製シンブルの生産システムにヒントがあるようです。これらの名称は上絵付け加工業者の名称や屋号であったり、下地の磁器製造業者であったり、場合によっては輸出業者の名称であったりしたようです。 ここからは想像ですが、製作者の名を入れることになった際に、日本製シンブルの分業システムにおいてどの段階の製作者の名を入れるかどうかで混乱があったかもしれません。あるいは、日本製シンブルの生産地はほとんど瀬戸・多治見地域に限られますが、海外のシンブルコレクターに世界中のさまざまなシンブルを紹介することを目的としたTCCが日本製シンブルについてもさまざまな種類のものを頒布しようとした意図によるものかもしれません。 不思議その2 もうひとつ、TCCシンブルの不思議な点として、TCCシンブルと同じ絵柄でTCCの刻印のないシンブルがあります。この疑問への答えは意外と簡単でした。 そもそも、陶磁器の上絵付けに用いられる転写紙には、オリジナル転写紙とオープンストック転写紙の2種類があります。前者は陶磁器メーカーが独自の絵柄を作って、自社製品にのみ使用するための転写紙で、有名陶磁器メーカーでは主にオリジナル転写紙で陶磁器を製造しています。一方、後者は、最初から転写紙メーカーが、陶磁器メーカー用にさまざまな絵柄を製作して販売する転写紙で、誰でも自由に使用することが可能です。 シンブルの製造においてもオープンストック転写紙が多く用いられています。このため異なったメーカーが同じ絵柄のシンブルを製作している場合もあります。TCCシンブルと同じ絵柄のシンブルをまったく別のメーカーが製造している場合もあります。 以上のように、TCCシンブル、特に日本製のそれについては、内側の刻印では製作者を判断できない場合が多いこと、TCCシンブルと称していても「Thimble Collectors Club」の刻印がない限り、その絵柄や刻印ではTCCシンブルとは判断できないこと、TCC以外でも同様の絵柄のシンブルが製作されている場合があること、などからこれらをコレクションする上では注意が必要です。
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