参道にはうっすら雪が積もってます。
ゆるやかな坂をてくてく登っていきます。

ここ1,2ヶ月ほど、ほぼ引きこもり状態だった私。
余裕で息切れです。
な、情けない…





…これって何だっけ?
自分で撮っておいて記憶にございません。
ちょうどこのときにタイミング悪くデジカメの電池が切れてしまいあたふたしていたため記憶に残らなかったのではないかと。
記憶力の低下とか、老化の始まりとかなんて言っちゃだめ。


ここから境内散策。
写真がしばらくないのはご勘弁を。


まずは博物館に入りました。
尊い仏様たちを前に
「このおでこのポッチがI(中略)と一緒だね」
「このチョビヒゲがSh(中略)みたい」
などと散々不謹慎発言をしてしまいました。
軽く修論単位取り消しぐらいのバチは当たっても仕方ないかもしれません。
仏様ごめんなさいごめんなさい。



そして金色堂。
ほんとうに金一色でした。そして豪華な螺鈿細工。

昔の人が思い描いた極楽浄土はこんな感じだったのね
それにしても、極楽浄土が黄金と財宝まみれだなんて
なんとなく人間の金とかモノとかに対する業のふかさが見え隠れしていうようで微妙な気分だったりもしたのですが
きっと全力で理想郷を具現化しようと試みた結果なんだろうな、と解釈することにしました。
昔の人って、現代人よりよっぽど「そうぞう=(クリエーションとイマジネーション)」力豊かだなあとも思ったり。

おっかなびっくり期待してた藤原三代のミイラは、やっぱりお目にかかることはできませんでした。

ところで
藤原三代のミイラは意図的に仕上がったものなのか、それとも自然条件などから偶発的にできてしまったものなのか。
気になります。



話かわりますが、ここ中尊寺にも「ご当地キティ」は健在で
「小坊主キティ(机にむかって勉学に励んでいる)」や「弁慶キティ(なぎなた持ってる)」はあったのですが
「中尊寺名物・ミイラキティ(略してミキティ)」はありませんでした。残念。


歩き回って体が冷えたので、お茶屋さんで甘酒を飲むことにしました。
メニューにはお抹茶なんかもあったのですが、当然のように甘酒をチョイス。
酒ならなんでもいいのか。
なんていいつつも、ここで頂いた甘酒の美味しかったこと美味しかったこと…
初詣なんかで無料で振舞われてるやつのような安っぽい薄い味じゃなくって
濃厚でホットミルクみたいでお米の粒がとろーり溶けて残ってて…ああまた飲みたくなってきた。




電車の時間が迫ってたので、ひとまず平泉駅に引きかえすことにしました。
途中で高舘義経堂に立ち寄りました。



「奥の細道」に出てきたよなここ。
こないだ塾講で教えたよ、確か。
「先高舘にのぼれば、北上川南部より流るる大河なり。」




絶景。
中央を流れるは北上川。
東北地方の川って、なんでこんなにも澄んでてなおかつ雄大なんでしょうか。夏に来たときも思ったけど。
ただひたすら感動する風景でした。
写真には映ってませんが、左奥に衣川があります。
ここで歴史の一大イベントが繰り広げられ、幕を閉じたのだなあ。
と思うと、芭蕉じゃなくても「兵どもが…」なんて思っちゃいますね。

源平の合戦があった遠い昔に比べれば
芭蕉の時代も現代も、たいした年月の違いではないのだろう。
この雄大な景色を前に、そんなことを感じたりもしたのでした。





平泉15:32発→一ノ関15:42着(東北本線)
一ノ関16:07発→気仙沼17:26着(大船渡線)


電車にはなんとかセーフ。
1本逃すと、寒空のもと容赦なく1時間は待たされるので、間に合うかどうか内心結構ドキドキものでした。


車内ではまったりこんなバトルが。




何年ぶりかぐらいに「ババ抜き」やりました。
家族でたまにやってるというM嬢をのぞいてみんなババ抜きの基本ルールさえ忘れている始末。
私に至っては
ババが手元に来るとあからさまに「しまった!!」という顔をし
それまで切ってもいなかったカードを急に切り始め
相手がまんまとババを引くとニヤリとほくそえむ始末。
…ババ抜きって、こんなに感情あらわにしてよいゲームだったっけ?
でもそこに誰も突っ込まないのがポイント。


ちなみにこのシーンは
どういうわけか連敗女王だったE嬢の、次なる運命を賭けた攻防戦。


ここからしばらく眠り込んでしまった一同。
起きたら気仙沼でしたー。


「他のみんなは一度つついたら起きたけど、やっすんだけ何べんつついても起きなかったんだよ」


よく言われます。
普段そんなに眠りは深くないにも関わらず、人前だとほぼ昏睡状態に陥ることのできる体質なもので。