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井上山(771m) 大洞山=(847m) 

2003.01..17 井上山 2004.11.29 井上山 2010.03.30 井上山~大洞山 2011.12.05 井上山 2014.12.10 井上山 須坂基線

長野県 2010.03.30 単独  マイカー 地図 須坂 井上山
一等三角点
登山口(11.30)---井上城跡大城(11.50)---井上山(12.40-12.45)---大洞山(13.00-13.05)---井上山(13.15)---井上城跡---登山口(14.05)
井上山には一等三角点があります。一等三角点の話を少ししたいと思います。

日本地図を作成するために三角点があります。まず最初に『基線』を作ります。全国に14箇所あります。
ある地点と地点とを四季を変え、何回も何回も正確に測量して距離を測ります。その基線を一辺として三角測量の要領で三角を次々と拡大していきます。これが一等三角点です。さらにその三角点の中間あたりに二等三角点を配し、さらに三等、四等というように測量点を作って全国の地図を完成させます。

今回登った井上山について説明すると、まず須坂基線が決められました。全国14箇所の基線の一つです。この須坂基線をもとにして雁田山、井上山の2ヶ所に一等三角点を作って測量します。これが一次拡大です。次は髻山と根子岳に一等三角点を作り、雁田山-井上山を一辺とする三角測量をしますこれが2次拡大です。同様にして根子岳-髻山を一辺とした聖山、岩菅山の三角測量という具合に拡大していきます。

今回登った井上山は我が家に最も近い山の一つですが、これが貴重な一次拡大の一等三角点というわけです。ちなみに一等三角点は全国に969あります。北海道がいちばん多くて224、次は鹿児島県54、3番目が長野県の36箇所となっています。(鹿児島県の場合は諸島の一等三角点が大半で、本土分は18箇所です)


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井上山一等三角点の標石                          大洞山山頂

今朝、ピッケル・アイゼンを用意して八ケ岳へ出かけた。諏訪南ICまで行ったところで登山靴を忘れていたのに気づき引き返すはめに。消化不良の気持ちを解消するため、久しぶりの井上山へ登った。

長野ICを出て左折、さらに次の信号を左折、右手にニュートーキョーというゲームセンターがあるのでその前を左折して少し走ると右手に3~4台分の駐車場がある。ここが登山口なる。

急な鉄の階段を登り尾根を登っていく。千曲川の流れる善光寺平を背にして登っていくと次第に雪の上を歩くようになる。晴れているが北アルプスは山巓に雲が絡んでいてよく見えない。井上城跡の大城、小城を過ぎると勾配がきつくなってくる。
いったん緩んだ勾配がふたたび強さを増して、山頂手前の急登は雑木につかまりながらの登りとなる。1時間10分、けっこう汗をかいて山頂に到着。動物の足跡以外は無垢の雪、数年前にはなかった山頂表示や道標も設置されているということは、登る人も増えている証拠だろう。

さらに一足延ばしてこの先の大洞山へ向かう。杉林の尾根をたどって20分弱歩くと、井上山より60メートル余高い大洞山山頂である。地元小学生が課外活動で登っているのだろう、年次ごとの登山記念標柱がいくつもある。樹木に囲まれて展望には恵まれない。樹間から土鍋山、破風山、高社山、そして頚城山塊の片鱗。北アルプスは遠く煙るように朧だ。
帰りは同じ道を下った。