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一等三角点 須坂基線  東端(447.66m) 西端(353.25m)

 2003.01..17 井上山 2004.11.29 井上山 2010.03.30 井上山~大洞山 2011.12.05 井上山 2014.12.10 井上山 須坂基線
長野
2014.07.15 単独  須坂基線 一等三角点
コース 長野電鉄北須坂駅---基線西端---基線東端---長野電鉄須坂駅   歩行2時間35分

気温31度、カンカン照りの中を、大汗流しながら須坂基線の一等三角点を訪ねてきました。

須坂基線西端 須坂基線東端

日本国内の測量の基準点である『日本経緯度原点』は、東京港区にある国交省狸穴分室敷地内にあります。それとは別に『基線』というものがあります。
須坂基線というのは、全国14カ所ある基線の一つで、日本地図の元とも言えます。任意の2点(3キロとか5キロとか)の正確な距離を測り、その2点を底辺として三角形を作って各辺の長さを算出(三角測量)、新しく出来た三角形を元にして同じように繰り返して(増大といいます)地図が作成されていきます。基線の2点には一等三角点標石が埋設されています。この2点を含めて長県県には一等三角点が38あります。ちなみに北海道には180、次は鹿児島県の55、その次が長野県。
鹿児島が意外に多いのは諸島が多いためと思われます。

まだ訪れたことのない須坂基線の所在するのは、山ではなく平地ですが、私には山と同様の値打ちがあります。場所は畑の広がる山裾のごく緩やかな傾斜地、人々の生活圏の中。登山ではないが気分は登山です。
長野電鉄北須坂駅から歩きはじめ、基線西端を目指す。暑い!
道路地図と国地院地形図とを見比べながら畑の中の道をたどること20分弱で難なく発見。畑の隅っこ、道路に近いところに黄色い三角表示と標石が確認できた。
 

西端一等三角点標石 東端一等三角点三角点標石

次は東端の三角点標石。直線距離で3.3km。地図を頼りに街中から畑や果樹園の中、工業団地の中などややこしい道をたどる。気温は30度を越し、ぎらぎらと太陽が照りつける。農道など分かりにくいところを歩いてるうちに方向感も怪しくなってきた。地図と現在地が一致しない。
人の姿が見えると呼び止めては尋ねる。『基線は?』とか『一等三角点は?』など聞いてもまず期待する返事はかえってこない。怪訝な顔をされるだけだ。集落名で尋ねたり、この辺にバス停はありませんか・・・などと尋ねる。
「このあたりではなかろうか・・・」、感でその周囲を行ったり来たり、一本違う道へ入って見たり。このあたり半径2、300mの中にあることは間違いないのだが探し当たらない。何人にも声をかけてみたが期待する返事は聞けにい。中には地図のとんでもない遠くを指さして「このあたりだと思うよ」。

暑い、汗びっしょり。「熱中症に気をつけてね」と言ってくれた母娘もいる。
もう限界、今日は諦めていったん引き返すことにした。酷暑の2時間半だった。

早朝、今度はマイカーに目的地付近をセットして再チャレンジ。3、4分も探さないうちに一等三角点標石を発見。何ともあっけない結末。昨日酷暑の中を探し回ったところから150mほとしか離れていなかった。気が抜けるほどのあっけなさ。これで長野県内の一等三角点はすべて踏破となった


■須坂基線西端は比較的わかりやすい。北須坂駅を下車、広い通りを西へ100mほど進んで左折、工場団地の中の広い道を南へ進む。300m?ほどで右折、果樹園に沿って緩く下って行くと、突き当たり交叉点の右手、道路間近に西端の一等三角点がある。

■須坂駅から54号線を東方向(高山方面)へ。ホームセンターコメリやセブンイレブンが見えてきたら、その100mほど手前を左折(道幅は狭い)、千本松のバス停を過ぎ、しばらく進むと広い十字路に出る。電柱に米子製作所の看板がつけられている。その矢印方面へ右折すると、間もなく左手に墓地があり、その手前が東端一等三角点である。高山村文化財の立派な看板が立っている。このすぐ先には三軒家バス停がある。

三角点に関する私の記録は下記にあります。
   ◆標高500m以上の一等三角点
   ◆一等三角点の百名山・・・・・・すべて登頂済
   ◆一等三角点の高度順100・・・すべて登頂済


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