1997.08.25 妙高山・火打山・焼山
        1990.06.02 火打山・焼山
        2010.08.17 妙高山

hkk-1017  

  妙高山=みょうこう(2446m)  

新潟県 2010.08.17. 単独  マイカー 地図 妙高山 一等三角点
燕温泉(5:00)---源湯(5.35-5.40)---麻平分岐(6.05)---胸突八丁表示(6.40)---天狗平(6.55-7.00)---風穴(7.20)---鎖場---南峰(8.05)---三角点峰(8.20-8.35)---大倉乗越分岐(9.20-9.25)---長助池(9.45)---大倉分岐(10.15)---黄金清水(10.25-1.030)---麻平分岐(11.25)---燕温泉(11.55)
一等三角点のある妙高山本峰
妙高山はこれまでに3回か4回は登っているような気がしていた。ところが調べた見ると2回しか登っていなかった。そのうちの1回は登山などとは無縁の30年も昔のものだった。

今回はその30年前の同じコースを歩いてみることにした。
自宅から登山口の燕温泉まではマイカーで1時間。
5時ちょうど、温泉街下の駐車場から歩き始める。温泉街を抜けたところで登山届を書く。
30年前は惣滝を見学してから登ったが、今は惣滝まで行けなくなったらしい。30年前に歩いた記憶はほとんどない。道標にしたがい舗装車道を30分余り歩くと源湯、ここには温泉管理組合の小屋がある。

強い硫黄臭が漂う中、整備された平坦な石敷き道がしばらくつづくが、やがて急な登りにかかる。河原状の中の踏跡をしばらくたどる。仰ぐと妙高山、そして中腹には朝日を浴びたダケカンバの白さが眩しい。上空は快晴のコバルトブルー。山岳マラソンスタイルの若者が軽快に追い越していく。

流れを渡りかえして急登にかかかる。胸突き八丁の表示が目につく。気合いを入れなおしたが思ったより短い登りで天狗平となる。赤倉からのコースが合流し、小広い平
後左は焼山、右は火打山
地の一角に天狗堂の祠が祀られてる。立ち休みで一服入れてから山頂へと向かう。
ダケカンバの巨木が目につくようになる。秋の花ホソバトリブトが一面に咲いている。

光善寺池、風穴などを過ぎて岩場の鎖となる。30年前は厳しい鎖場だった気がするが、どうということもない岩場で簡単に通過。
中級山岳らしいダケカンバ林が実に気持ちいい。捻じ曲がった樹幹からは、豪雪を耐えしのいで育ってきた貫禄のようなものが感じられる。

巨岩帯に入ると山頂はすぐだ。ペンキマークを追って巨岩の中を右へ左へと登っていく。焼山、火打山が見えてきた。そして登り着いたのが2454メートルの妙高山南峰、三角点のある本峰より8メートルほど高い。

巨岩の散在するピークで焼山、火打山などを眺めてから本峰へ向かう。ホソバトリカブトのほか、トウヤクリンドウもたくさん目につく。
南峰から数分で本峰山頂へ着く。立派な山頂標識、一等三角点標石のある広い空間、気温も暑さとは無縁の心地よさ。

岩場
上空には真っ青な空が広がっているのに、山岳展望は妙高外輪山の向こうにある火打山、焼山、天狗原山など、そして遠く北アルプスの白馬から後立山、穂高連峰などが小さく見えるのみ。黒姫、飯縄、さらに南アや富士、志賀、越後などの山は見ることができなかった。

下山は北へ向かって急降下、かなりきつい下りだ。13年前のことになるが、笹ヶ峰―黒澤―妙高―黒澤―高谷ヒュッテを1日で歩いたことがあるが、そのときもこの下りがきつかったことを思い出した。

大倉分岐で一息入れてから燕新道を下る。長助池の湿原で写真を撮っていると、ガスが下りて来てあっという間に視界は乳白色の世界へと変わってしまった。
霧に閉ざされた薄暗い道をひたすら下っていく。
黄金清水の水場は最適の休憩地、ガブっと一口飲むと冷たさに頭の芯がしびれる。

30年前と同じ道を歩いているはずだが、まったく思い出されるものはない。とりわけ大倉谷へ降りてから燕温泉までのルートは、道標がなかったら道を間違えたのではないかという違和感さえ感じた。山の記憶などというものはいかにあてにならないかということだ。

出来たてホヤホヤのようなつり橋を渡るとすぐに燕温泉だった。
1997.08.25-26  妙高山(2454m)火打山(2462m)焼山(2400) の山行記録