山のエッセイ3093  up-date 2005.09.12 山のエッセイ目次へ

登山靴の新調
先日東京まで出かけて無雪期用の登山靴を買ってきました。
以前このエッセイでも書きましたが(こちら)、無雪期登山にはジョギングシューズを愛用しています。雪山とか残雪期にはそれ用の重い靴があって、これもこの春先に買い替えました。
(雪山・残雪期用の靴は出番が少なくて、年間で4、5回も履けばいいほうです。前の靴は10数年使いました)

今まで使っていた無雪期用の登山靴は、破れて穴があいてから2年ほどになります。恥ずかしいほどみすぼらしい姿になっていました。いつ壊れるかもしれない。このボロ靴で山へ出かけるときには、万一に備えてジョギングシューズ一足をザックに入れて出かけていました。笑われちゃいますね。
低山ハイクはもちろん、夏の北アや南アはジョギングシューズの方が快適に歩けます。しかし少し雪があったり、 藪がらみの山などになると、ジョギングシューズではちょっと頼りないところもあって、 相応の靴が欲しいときもあるわけです。

破れた靴はそれほど安物でもない皮革のしっかりした靴でした。あまり履いていないように思いますが、 数年で履きつぶしたということは、それなりに使っていたというわけです。(20年このかた、年間70日前後は山へ登っている頻度からすれば、けっこう出番があったのでしょうね)

先日五色ケ原・越中沢岳を歩いたときに五色ケ原山荘へ泊りました。下駄箱に並んだ40足ほどの靴は、どれも値の張りそうな立派な登山靴ばかり、その中にまじってジョギングシューズが一足、それが私の靴です。ランニングで履きつぶしたものを山へ転用していますので見るからに草臥れた様は隠しようがありません。『北アルプスへこんな靴で来るなんて、おいぼれ爺さんいったい何を考えてるんだ・・・』なんて思う人もいたでしようね。

どう思われようと人のことは気にしない性質ですからかまいませんが、ジョギングシューズでは役不足という山もあるわけでして、それできちんとした靴を一足くらい補充しておこうと思って買い換えたというわけです。この靴が壊れるまで登山を続けられるといいのですが。