グレイシアをバックにぱちり。
インフレータブル・カヤックを持ってってカナデイアン・ロッキーで遊んできました。カナデイアン・ロッキーといえば、観光やトレキングが世界的にも有名ですが、山と森があればそこには必ず無数の湖、河川があります。そう、ウオーター・スポーツ、カヌーツーリング、フィッシングをするには絶好のフィールドなのです。国立公園を行き交う車やキャンピング・カーの多くには、カナデイアン・カヌー、シーカヤック、ファンカヤック、バスボート等がカートップされていて、いろいろな遊び方ができる場所だと改めて実感させられました。
氷河を抱いた山々と深い森が生み出す豊富な水の楽園。水の上からの眺めがすべて絵葉書の世界とあっては、指を咥えて見ていることなぞでいません。のんびり派からＷＷ派にも満足できるカナデイアン・ロッキーのフィールド情報をお送りします。今回はフネを持参しての自由きままなコンバット川下りツアーでしたが、現地ではラフテイングもさかんですし、カヤック＆ギアのレンタル、搬送を行っている会社もありました。パドラーの皆様の参考になれば幸いです。
「神々のしろしめす場所」、カナデイアン・ロッキー。
険しく切り立った神秘的な山々。青白く輝く巨大な氷河（グレイシア）。どこまでも続く緑の森林。七色に変化する湖。蛇行する河川。ブラックベア、ムースなどの大型野生動物。ここでは、数え切れない程の大自然が満喫できる。
北米大陸西部の脊稜、ロッキー山脈は、南はメキシコを起点にアメリカ合衆国、カナダを縦断してアラスカまで延び、4,500kmもの長大さを誇る。カナデイアン・ロッキーと呼ばれるのは合衆国本土との国境から、北部のリアード・リバー周辺までの部分で、アルバータ州に位置するバンフ、ジャスパー、ヨーホー、クートニーの４つの国立公園はユネスコの定めるワールド・ヘリテージサイトの自然遺産の指定も受けている。そんな素晴らしい場所を一目見ようと、夏には多くの観光客が世界中から訪れている。
川を選んでクリックしてね！
そんなロッキーのスポットから４つの魅力的な川をセレクト。
| 距離/ＧＲＡＤＥ(CLASS) | ||
| ①ボウ川(BOW RIVER) | Lake Louise→Castle Junction | ２５ｋｍ/Ⅱ(Ⅰ～Ⅱ) |
| ②アサバスカ川(ATHABASCA) | Mile 5 Bridge→Old Fort Point | 11km/Ⅱ
(Ⅱ～Ⅱ+) |
| ③マリーン川(MALIGNE RIV.) | Maline Lake → Picnic Site | 11km/Ⅲ（Ⅱ-Ⅲ+） |
| ④フレイザー川(FRASER RIV.) | Robson Bridge → Camp Site | 10km/Ⅱ（Ⅱ） |
マリーン川を除けば川の難易度は日本でいう１～２級程度。初級者、カナデイアンでも下れるレベルです。水量と季節によってグレードは変動するので、情報はきちんと入手しましよう。また氷河から流れ出す川の水温は低いのでウエットのロンジョン等がある方がいいと思います。ここでのデータは１９９８年７月後半から８月上旬のものです。 季節、天候によっても変わりますのでご注意ください。
また、きちんとスタート・ゴールを間違わないようにしないと、上流下流にはクラスⅣ～Ⅵ＋なんていう激流や巨大な滝が登場するので注意が必要です。その場所は、パートナーや装備が整ったエキスパート・カヤッカーズのみチャレンジしてください。 カヌー初体験という方にはロッキーの宝石"レイク・ルイーズ"でのカヌーレンタルをお薦めします。
カナデイアン・ロッキーの川の資料はＳｔｕａｒｔ
Smith氏のCanadian Rockies Whitewaterに詳しい。The Southern Rockeis（ボウ川、キッキングホース川、クーテナイ川など）とIn
the Central Rockies（アサバスカ川、ノースサスカチュワン川、マリーン川、フレイザー川など）の２冊があって、大変優れモノです。
カナダの書店かＭＥＣ（マウンテン・イクイプトメント・コープ）で入手可能。
日本でもAmazon.comで購入できます。23.5Ca$。赤坂のカナダ大使館には
The
Southern Rockiesが置いあり貸し出し可能ですのでお近くの方はご利用ください。
ロッキーへのアプローチはカルガリー国際空港から。レンタカーが便利。約２時間走ればバンフに到着します。
公園内のキャンプ場は、設備もよく、スプルースの森に囲まれていて快適でした。
さあ、それでは、カナデイアン・ロッキーの川へ漕ぎ出しましょう！
Rocky Mountain Paddling Centre
レンタルや搬送サービスなど。
相模川の仲間
みずおちさんが2001年夏のカナディアンロッキー（カナナスキス川・ホワイト川）で遊んだ紀行文が掲載されてます。
