■ NAM 通信 Back Issues 2001年下期 Vol.24 〜 Vol.
NAM通信のBack Issueを半年毎にまとめて掲載しています。

■ NAM通信 Vol.29 [ 2001/10/25:安藤忠雄とイタリア] ■

前回の更新から1ヶ月半以上経ってしまいました。

尊敬する建築家 安藤忠雄氏ネタで。
イタリア・ミラノに建築中だった「アルマーニ/テアトロ」が完成したようだ。この劇場は、今後ファッションショー以外にも展覧会や公共のイベントとしても活用されるようである。 アルマーニと安藤。2人の強烈な個性が炸裂した空間であるだろうと想像する。行ってみたいなぁ。
イタリアと安藤といえば、ベネトングループがつくったアートスクール「ファッブリカ」の設計も安藤氏なのだ。 イタリア人の情熱と安藤氏の情熱はラテン的という点でとても共通しているような気もする。 ただ、安藤氏の設計した建築は、情熱的ではなくミニマムな静かな空間なのだけれど、作家はいつも燃え上がっているという感じ。 行ってみたいなイタリアへ。

安藤氏ネタでもう一つ。9月に出版された「連戦連敗」という本が出版されている。 今まで安藤氏が世界的なコンペで負けてきたアンビルトな作品について語っている内容のようだ。 とても興味がある。近々、購入して読む予定です。

追記:10月26日付け日経新聞の記事によると、仏現代美術館の設計コンペで安藤氏が当選したとありました。 ルノーの工場跡地に建設する現代美術館で、2006年オープンの予定だそうです。場所は、パリ南西郊外のセーヌ川に 浮かぶセガン島とのこと。また一つ行きたい場所が増えました。



■ NAM通信 Vol.28 [ 2001/09/09:サカモト & ROXY ライブレポ] ■

ライブレポとはおこがましいので、「ライブ行ってきたよ徒然記」ということで・・・お読みください。

Ryuichi Sakamoto
8月30日(木)は神奈川県民ホールで、M2Sのコンサート。(坂本龍一さんとモレレンバウム夫妻のボサノバ・コンサート)

なんといっても、最終日ということで、ノリが良かった。アンコール3回プラスαの1曲。時間延長35分。2時間半の間、ボサノバの 心地良さに精神のリフレッシュが出来ました。
アンコール3回目は、モレレンバウム氏の前衛的なチェロ演奏に始まって、サカモトさんのピアノの弦つまびきや、民族楽器も使ったりして、サカモトさんの 芸大時代を彷彿させる演奏だなぁと思いつつ見ていたら、「Zero Landmine」だった。生で「Zero Landmine」のサカモトさんのピアノ演奏を 聞いたら、涙が流れてしまった。(涙線ゆるくて・・・。)

そのあと、日本人でボサノバといえば誰もが知っている「イパネマの娘」を歌ってくれて、最後には、モレレンバウム夫妻の愛娘5歳のドラちゃんが舞台で お母さんと一緒に一曲歌ってくれた。私が居た席からは見えたのだけれど、舞台そでの幕の裏で、ドラちゃんはお父さんとお母さんが舞台に立って演奏し歌っている姿を見ながら、 曲にあわせて踊っていたのです。
ボサノバの中でも、大人の雰囲気の漂う感じの曲が多くて、これはやっぱり「Blue Note」などで、テーブル席でお酒を片手に演奏に耳を傾けるというのが 極上のシチュエーションだろうなぁと思った。何千人規模の大ホールじゃなくて、多くても数百人単位のレストラン・バーのようなところで、 こんな大人のボサノバを・・・それも、サカモトさんの生ピアノ演奏・・・なんて!理想ですね。
考えてみれば、サカモトさんが自作の曲以外をピアノで生演奏している姿を見る・聞く機会も滅多にないことなので、このコンサート行って良かったなとつくづく思います。 ショパンの前奏曲7番を譜面無しで、ちょっと演奏してみるサカモトさんの姿が素敵でした。しかし、譜面も眼鏡なしでは見れなくなってきたお年になってしまわれたようです。 髪の毛の大半が白いものが目立っているし。ロマンスグレーのサカモトさんでした。だって、もう50歳になるのだものね。なんか、私も年とったんだなぁ、その分・・・と、しみじみと感じたりもしました。

チェロが奏でる、悲しげで重く暗い雰囲気が、「ポンヌフの恋人」を思い出させました。(発想にあまり広がりなくてスミマセン。)

2時間半、心地よいボサノバのリズムの揺れに、日々の雑多なストレスが一掃されたような感じでした。ほんと、素晴らしいコンサートでした。

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ROXY MUSIC
9月8日(土)は東京国際フォーラムのROXY MUSICのコンサートへ。
10代の頃聞いていたROXY。ブライアン・フェリーのダンディズムに英国紳士への憧れ。 まさか、20年を経て、生で演奏が聞けるとは・・・。

1983年のワールドツアーを最後に活動休止していたROXYがオリジナル・メンバーで再結成されて、一度限りのツアーということで、 これを逃してはいけない!と思い行ってきました。ただし、ファーストとセカンドアルバムに参加していたBryan Enoは来てませんでした。残念。Enoまで来たら 無茶苦茶良かっただろうけれど。
Virginからベスト版が出されているみたいで、そのCDに選曲された曲メインのコンサートだったようです。
有楽町の国際フォーラムは初めて行きましたが、バブリーチックな建物ではあるけれど、とても良いホールだなぁと思いました。椅子の座り心地・幅なども適度に良かったし。 チケットで取れた席も、PAの斜め前の席で、舞台も良く見えたし良かったです。
中学・高校時代にテープで繰り返し聞いていたROXY MUSICを生演奏で見れるとは夢にも思っていなかったので感激です。 B.Ferryはもう初老という感じになってしまっていました。他のオリジナルメンバーもです。でも、演奏も歌声も私が10代の頃に聞いていたままのパワーでした。 懐かしの名曲「Avalon」などを聞きながら時の流れを感じざるを得ませんでした。
今回のツアーはギター2名、ベース1名、ヴァイオリン1名、パーカッション1名、ピアノ1名、サックス1名、ドラム1名、バックボーカル1名、ボーカル1名、 の総勢10名がステージで演奏していました。プラス、ダンサー3名でした。大所帯やね。

「Jealous Guy」で、Ferryの生口笛も聞きました。ジョン・レノンが歌うのも大好きですが、他の人がカバーしているものもどれも好きです。 つまり、曲自体が良いと誰が歌っても良いってことなのでしょうね。
「More than this」は最近CMにも使われていたのもあってか、会場は盛り上がりました。(1曲目から皆スタンディングだったのですが。)私的には 「Love is the drug」で盛り上がってしまいました。ついつい、「ウォーウォウォー」と声を出して歌ってしまいました。

今日(9日)の最終日はダンナが行ってます。さて、何という感想が述べられるでしょう?ダンナは83年のワールドツアーにも行ったようです。
UKロックの歴史の一つを垣間見たひとときでした。私の隣の3人組のバンドやっていそうな背の高い男の子軍団は現役でROXYを聞いていたという感じではなく、ちょっとお勉強に 来ましたという感じのノリでした。そういう私も、現役でROXYを聞いていた部類ではないのです。83年の最後のワールドツアーの頃でも、まだ中学生だったのです。 ROXY の活動停止後に、B.Ferryのソロを聞きながら平行してROXYを聞いていたという感じです。

追記:ダンナが帰ってきて、HPにこれだけは書いておくようにとのお達しがあったことが一点。演奏終了して、幕が閉じ、ホールの照明がついた 時のBGMはB.Enoの名盤「Music for Airport」の中の曲がかかっていたとのこと。なかなか粋な演出。

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サカモトさんにしても、B.Ferryにしても、お二人とも年とったなぁ。。。としみじみと思いながら見つめてしまいました。 つまり、私もそれだけ年取ったという事なのです。
10代に熱狂的に聞いていた音楽を少し大人になった立場で聞き直すというのもなんだかノスタルジックな気分に浸りました。

日々の生活からフッと離れて、音楽に浸れる時間をもてたことが今の私にとってはとても良い刺激となり、気分転換になりました。
気持ち良くコンサートへ送り出して、留守番してくれたダンナと1歳の息子には感謝です。

次行くコンサートは12月の矢野顕子さんの「さとがえる」かな。



■ NAM通信 Vol.27 [ 2001/08/03:今さらTDL] ■

日記にも書いたように、11月に東京ディズニーランドに行くことにしました。

初めてのTDLです。私を知っている人であれば、私がテーマパークなどに行くのはちょっとキャラクターに似合わないと 思っているだろうと思うのですが、せっかくの関東住まいなのと、子連れで行って親子で楽しめるところって、そうなっちゃうのでした。

で、今さらながらにTDLについて猛勉強中。オフィシャルサイトはもちろんのこと、TDL攻略本なども買って読んでいます。 なかなか、奥が深そうです。ついでに、東京ディズニーシーも報道機関に先行公開されたので、ニュースなどでも紹介されています。 うーん、これもなかなか奥が深そうです。
TDLがアミューズメントパークの中でも一人勝ちしている理由の一つに、中で働いているスタッフの接客の良さというのも 挙げられていました。TDLではそういう人事教育面も徹底しているようですし、良い人材を確保しているようです。人と人との商売なので、人を育てることも大切にしているようです。 ますます楽しみ。

このサイトの読者の方で、TDLお薦めネタがあれば是非、是非メールくださいませ。
ちなみにシェフ・ミッキーで朝食を予約済みです。ふふふ。



■ NAM通信 Vol.26 [ 2001/07/18:ネットを通して得たもの] ■

仕事していたころは、仕事に必要な情報を会社で検索することくらいにしか使っていなかったインターネット。 妊娠を機に退職して、家の中に居る時間が増えたころから始まったネット生活。色んな人のホームページを巡り巡っているうちに 出会った数々の素敵なサイト。私のアンテナに引っかかるサイトはリンクさせて頂いているのですが、最近リンクさせて頂いている方々が創作したものが 私のとても大切なものになってきました。

その中で、Maple Walnuts CAFE の nonkoさんが創作した本を手にすることが出来ました。 nonkoさんの感性がとても光っていて、何度も繰り返し読んでいます。 「母親」になるということ。独身時代には想像できなかったこと。でも、いざ「母親」になってみると、色んな変化が自分の中に起きた。 もちろん、一人勝手にどこかへでかけるなどという自由さは奪われたけれども、子供といることで得られたことも多々ある。 視野が広がったというのも、そう感じる。 nonkoさんの文章には、私が「母親」になって感じてきた「戸惑い」や「喜び」や「変化」をnonkoさんの繊細な感性を通してとても素直に正直に書いてある。 nonkoさんの文章がとても「素直で正直」であるからこそ等身大の自分ともだぶって共感することが多く。私一人だけじゃないんだという気分になれる。本の挿し絵も御自身で描かれていて、とても感性豊かな人だなぁと感心する。

ネットで出会った方々は感性豊かな人もいれば、そしてヴァイタリティーに溢れた人、こだわりを貫いている人などそれぞれに個性を持った方々が多くて、とても良い刺激にさせて頂いています。
ネット無しの生活では出会うことがなかった方々との出会い。これこそネットの「恩恵」だと思います。世界は広がる・自分の視野も広がる。



■ NAM通信 Vol.25 [ 2001/06/20:第9回フランス映画祭] ■

毎年恒例となった横浜みなとみらいでのフランス映画祭が今年も今日から開催された。
今回、私が悔やんでならないのが、最終日の夕方に上映されるJ・Jベネックスの8年ぶりの映画 「モータル・トランスファー」の前売りチケットをGetしなかったことだ。

プロモーターに問い合わせたところ、残念ながら、この映画と23日に上映される「リハーサル」は予定枚数の前売りを完売したので、 当日券も販売しないとのこと。映画は後々一般公開されるだろうけれど、何が悔しいって、ベネックスが来日していて、 ついでに上映後にサイン会がある!ということ。

元々関西人の私が、今年に限り神奈川県民というこの絶好の機会を逃してしまったのだから、悔やんでも悔やみきれない。 もっと、色んな情報をこまめに仕入れなければいけないと心から反省している今日このごろです。
「モータル・トラスファー」の主役はジャン・ユーグ・アングラードです。名作「ベティブルー」の監督&主役コンビ復活。
はぁー(ため息)、残念。

教訓:情報には振り回されるな、しかし、必要な情報には敏感に、そしてこまめにチェックしてGetしろ!



■ NAM通信 Vol.24 [ 2001/06/13:ROXY & SAKAMOTO] ■

ROXY MUSICのライブと坂本龍一のユニットでのライブが8月、9月にある。前売りチケットはもうすぐ発売開始なのだけれど。

ロキシー・ミュージックの方は、結成30周年を迎えて実現したオリジナル・メンバーによる再結成ライブとなるようで、今回の一度きりの ワールド・ツアーとなるようです。
ブリティッシュ・ロックが大好きな私としては、やっぱりライブに行きたいです。9月7日(金)、8日(土)、9日(日)の週末にライブがあるので、 ダンナと順番に行こうかと言っています。チケットが取れるか?が問題。
ブライアン・フェリーの究極のダンディズムを生で見れるチャンスなのと、昔懐かしい曲も演奏してくれそうで 是非見たいなぁと思っています。

坂本さんの方は、ブラジル人のチェリスト、ジャケス・モレレンバウムとその妻の呼びかけに応えてユニットを結成したようで、 まずはトリビュート盤「CASA」を聴かねば。
しかし、これもチケットが取れるだろうか?

ダンナいわく、関東でチケット取るのは、関西で取るのより何倍も大変らしいのですが。
そうなんですか?



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