雨飾山

(1963.2M)

急がばバテる

日程

黒岩山から一ヶ月。梅雨もようやく終わりに近づき、ようやく登山の季節がやってきた。前回の山行で体力的に問題がなかったので今回は雨飾山から金山へ縦走する計画を作る。雨飾山には五年前に梶山方面から登ったことがあるが小谷からは初めてだ。ここはかなりの長丁場なので早起きは絶対だったが、ここでも寝過ごしてしまい計画変更はさけられない様子。それでもとりあえず行くだけ行ってみるのだった。

7月14日 富山(05:10)小谷温泉休憩舎(07:20)=荒菅沢(08:35)=雨飾山(09:35−45)=荒菅沢(10:35)=小谷温泉休憩舎(11:20)露天風呂(11:50−12:40)富山(15:30)

山行記録

予定より二時間遅れで自宅を出発。出来れば日の出と同時に登山と行きたいところだったが、もうどうしようもない。前夜の劇の練習の疲れが残っていたのか、いや気合いがたりんのだ。珍ししく高速利用で小谷方面へと向かう。R148からの分岐点が分からず通り過ぎたりもしたが、思ったよりも早く登山口に着くことが出来た。今日は山開きか何かの行事があるらしく、テントが立てられ神事を行う準備が整えられていた。

  
左:キャンプ場横の登山口
右:川沿いの道

雨飾高原キャンプ場横の登山口に車を停めて歩き出す。駐車場は半分ほど埋まっていたが、満車が当然と思っていたのでちょっとあっけない。台風が九州南部に近づいており、天候が不安定になっているからだろうか。まっすぐ休憩所を通り抜け、登山道へと踏み出す。ゆるやかな下り坂。すぐに木道が始まり、湿原の中を歩く。10分ほどで大海川の河原に出てすぐに尾根に取り付く。木道では渋滞していたが、やっと遠慮なく追い越しが出来るようになった。

                
左:荒菅沢を渡る
右:岩尾根を登る

しばらくは急な登りが続く。樹林帯の登りは暑いうえ、登山道がぬかるんでいて、歩くのに苦労する。それでも道標がしっかり整備されているので気分は楽だ。坂道はだんだん緩くなってゆき、やがて荒菅沢へと下ってゆく。荒菅沢から上部を見るとガスが覆っていて吹き抜ける風が寒かった。沢を渡ると再び九十九折りの急な登り。やがて視界が広がり背後には戸隠連山が見えてきたが、目の前にはまだまだ急な岩尾根が立ちふさがるように延びていた。前後に人影がないので、ひたすらマイペースで登る。

  
左:雨飾山山頂(北峰から)
右:北アルプス(白馬岳から白鳥山?)

ようやく稜線の上部に達し、笹平に向けてゆっくり下ってゆく。しかしそこは期待に反して視界5M。何も見えない。結局訳の分からないまま山頂に到着した。山頂は風が強かったが東側を除いて視界は良好で日本海から北アルプス、戸隠方面への山並みが一望できた。既に二十人ほどの人が休んでいて、邪魔にならないようすぐ近くの北峰へと移動して休む。気持ちがあせっていたせいなのか、体力不足なのか今日は思ったより疲れた。


荒菅沢から上部を臨む。

山を下り始める頃には天候も少しずつ回復し始めてきていた。それでも期待した笹平の全貌を眺めることは出来なかったし、金山は相変わらずガスに隠れたままだった。少し躊躇はあったが、ガスの中を歩くのはもう嫌だったので往路を引き返すことに決めた。結局、昼前に温泉に浸かって悠々と体を伸そうという誘惑には勝てない。荒菅沢では往路で見えなかった布団菱の岩壁が見えるまで天候が回復していたが、迷わず登山口まで直行した。
帰りは村営雨飾山荘に車を停めて露天風呂を楽しむ。雨飾山に登って来た人も何人かいて登山の話で盛り上がった。のんびり入るつもりだったのにお湯が熱く小一時間で精一杯だった。湯あたりでぐったりしながらまっすぐ家路に車を走らせる。思いのほか疲れた一日になった。

余談 今度は是非天候の良い日に登りたい。
HOME 2002.htm 餓鬼岳