開聞岳

(922.2M)

天気予報に泣く

日程

GW後半は屋久島に行こうと思っていたのだが、ドッピーが満席でやむなく断念。急遽作り上げられたのが鹿児島計画だった。百名山の霧島・開聞、三百名山の高隈山といかにもドロナワな山行計画だ。二万五千図を注文している暇がなかったので、金沢のmont-bellまで兼六園見学も兼ねて買いに行く。前回の大杉谷登山に比べると今回の山行は軽装日帰りなので安心だ。ただ、種子島沖にある前線が問題だった。

5月2日 富山(17:58)博多(23:57-00:06)
5月3日 西鹿児島(05:54)指宿(07:36−00)池田湖(08:20−50)枚聞神社(09:10)=二合目登山口(09:45)=開聞岳(11:20)=枚聞神社(13:20)枕崎おさかなセンター(14:30−16:30)砂むし会館「砂楽」(17:40−19:50)猿ヶ城キャンプ場(23:20)

山行記録

会社から直接駅に向かい、サンダーバードに乗り込む。京都でのぞみ、博多でドリームつばめに乗り換えて西鹿児島駅に到着。駅前のコンビニで食料を調達する。指宿枕崎線でさらに指宿へ。登山姿の乗客が多い。皆目的は同じか。一緒に降りた団体はタクシー利用の様子。降りなかった人達は山川からのバス組だろう。私は駅から200Mのトヨタレンタリースに向かった。


池田湖から開聞岳方面

177に電話すると、午後から天候は回復するようだ。時間稼ぎのためにまず池田湖に向かう。まだ時間が早いのかほとんど人がいない。対岸に開聞岳を臨む広場で休憩。開聞岳は大きな笠に覆われていて山頂は雨になっていると思われた。先に枕崎に行くことも考えたが忙しくなるのでこのまま登山に向かう。登っているうちに晴れる可能性に賭けてみた。

       
左:枚聞神社
右:二合目登山口

枚聞神社の駐車場に車を停めてとりあえず参拝する。神社からいよいよ登山開始。国道を渡るとひたすら登り坂が続く。中学校を過ぎると樹林帯に入るがやがてかいもん山麓ふれあい公園のグラススキー場が見えてくる。スキー場のリフトを横に見ながらの登りはなぜか疲れた。やがて二合目登山口。ここから登山道が始まる。


五合目付近から長崎鼻

登山道は火山の山らしく、砂礫が目立つ。樹林帯で蒸し暑かったが道はしっかりしていて思ったより快適に歩くことが出来た。南国の植物がかすかに沖縄登山を思い起こさせてくれる。時間をずらした効果で渋滞もない。やがて長崎鼻から山川方面を見渡せる場所に出た。だいぶガスが濃く、ここから上の展望は難しそうだ。


開聞岳山頂

6合目になると岩場が目立ってきた。濡れた岩で足を取られないように慎重に歩く。要所には階段や木道が整備されていて難しいところはない。やがて4Mくらいの梯子を越えると急な登りが始まる。視界が悪いため黙々と登るしかない。山頂は突然現れた。何も景色は見えないが雨に遭わなかっただけマシというものか。

            
左:山頂の御嶽神社
右:雨の中を退散(7合目付近)

来た。雨だ、しかも土砂降り。池田湖の時間稼ぎが裏目に出たか、悔しい。休憩もそこそこに写真を撮ってもらって往路を下山する。山頂には30人くらい登山者がいたが、一斉に退散したためにかなり渋滞していた。これを振り切るのに4合目ぐらいまでかかり、意外とモタモタした下山になってしまった。雨は一度は止んだが、神社に戻る頃にはまた降り出してきた。お守りを買い、すかさず枕崎へと向かう。ラジオから大雨洪水注意報が出ていることを知った。なんだそりゃ。
枕崎に向かったのはお土産を買うため。鰹の水揚げ日本一の鹿児島県なので鰹節が目的だ。枕崎おさかなセンターに入り近海極上物を買う。二階では名物の鰹のびんた(お頭)煮を食べた。次は指宿の砂むし温泉に向かう。市営の砂楽に入ると1時間半待ち、すし詰めの待合室で順番を待った。順番が来てようやく海岸へ向かう。砂浜には屋根があり、雨が降っていても大丈夫だ。十五分で出てくださいときつく言われてスコップのおっさんに砂をかけてもらう。砂むしの後は内湯で汚れを落とした。混んでいて待ち時間が長かったうえ、のんびり出来ず残念。
フェリーの時間には間に合いそうもないので陸路を垂水方面へと走る事になった。猿ヶ城キャンプ場に着いても雨は止まず結局車中泊で夜を過ごした。

余談

開聞岳は薩摩地方ではなく、種子島・屋久島地方と思われる(泣)。

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