茶臼山

(1415.2M)

奥三河の天井を歩く

日程

富山では平地でも雪が降り始めた。今年は例年になく雪が早い。この機会を逃せば愛知県最高峰茶臼山の登山は来年に持ち越すことになっただろう。せっかく愛知まで行くのだからついでに茶臼山近辺の山も少々登ってくることにした。いずれも愛知県では標高ベストに名を連ねる山ばかりである。

11月23日 富山(08:15)岡崎市内(15:10−17:15)茶臼山第二駐車場(23:45)
11月24日 茶臼山第二駐車場(06:20)=茶臼山(06:50)=第四駐車場(07:25)=萩太郎山(07:40)=茶臼山第二駐車場(08:20)
面ノ木園地(08:50)=天狗棚(09:00)=天狗の奥山(09:30)=天狗棚(10:00)=面ノ木園地(10:10−30)=井山(10:50)=面ノ木園地(11:00−30)

碁盤石山登山口(11:40)=北峰(12:00)=南峰(12:05)=碁盤石山登山口(12:30)富山(20:40)

山行記録

道路が凍結する可能性を考え、明け方の時間帯を避けて自宅を出発。今日の予定は岡崎で献血するだけなので急ぐ必要はない。国道41号から248号に入り岡崎市内へ。豊田市内で少し渋滞につかまったがなんとか時間内に到着。岡崎城を見学し、献血、豊田市内で夕食を済ませて茶臼山高原に入る。ここの有料道路は夜間無料なのでまっすぐ駐車場に向かった。そのまま車中泊。まだ雲が厚くて何も見えないが翌日は晴れの予報なのでご来光が見られるかもしれない。

  
左:茶臼山(萩太郎山から)
右:茶臼山から南アルプス

朝、起きたときにはもう空がかなり明るくなっていた。でも急げばご来光に間に合いそうだ。予定では東側から反時計回りにコース巡りをするつもりだったが、山頂に近そうな西側のコースから登ることにした。朝食をザックに詰め込み、急ぎ足で行く。池の畔にはご来光を求めて三脚をセットしている人がいる。第四駐車場を過ぎるといよいよ登山道。自由の丘という草地を抜けると階段が始まり、展望台を過ぎ、ひたすら登ってゆくと稜線に出てなんとか日の出前に山頂に到着した。残念ながらご来光はなかったが展望はまずまずで近くの山々はもちろん雪をかぶった南アルプスも見渡すことが出来た。山頂の展望台で景色を楽しみながら朝食を取り、往路を第四駐車場まで戻る。次は萩太郎山だ。

  
左:萩太郎山1358.1M(茶臼山から)
右:茶臼山をバックに

駐車場を通り抜け、一旦車道に出て、少し歩くと鎖で閉じられた細い枝道に出合う。茶臼山から見えた萩太郎山の山頂に続く道路のようだ。コンクリートで舗装してある。やがて道は茶臼山高原スキー場のゲレンデを横切り、山頂直下へと続いてゆく。山頂には大きな東屋があり、双眼鏡も設置されていてかなり観光地化されている印象を受けた。だた、山頂部が刈り払われている分、展望は茶臼山を上回る。双眼鏡を通せば南アルプスもかなりはっきりして見えた。下山には直接第二駐車場に向かう道を選んだが、入口が分かりにくく、道そのものも少々荒れていた。駐車場の手前の池で一休み。次は天狗棚だ。

  
左:天狗棚1240M(井山から)
右:天狗の奥山1229.3M(井山から)

茶臼山高原道路をこんどは料金を払って通り、面ノ木IC横の面ノ木園地駐車場に車を停めた。すぐに山へと向かう。登山道を10分ほどで稜線に出て、道標に従い展望台に向かう。崖の手前に作られた展望台はさすがに絶景、麓の景色が一望できる。展望台の先には鉄階段が続き、向こうから登るのはかなり大変そうだ。傍らには祠があり、井山から見ても分かるこの場所の特徴的な山容が天狗棚の由来になったのは間違いないだろう。折り返して天狗棚の最高地点に向かうが、何の印もなくただただ稜線が続くのみ。県下第三位の標高での評価はこんなものか。大体の見当を付けて満足し、さらに稜線を天狗の奥山に向けて進む。一度鞍部まで下りて登り返したところが三角点のある山頂。特徴的なピークではあるが展望は得られない。稜線を折り返し、再び展望台から景色を楽しみ、駐車場へと下った。車の中で行動食を食べながら休憩。次は井山だ。

  
左:井山1195M(碁盤石山登山口から)
右:井山山頂

面ノ木園地の駐車場向かいの車道を面ノ木牧場へと向かう。入口には鎖が掛けられていたが乗り越えた。やがて面ノ木牧場が姿を現すが誰の姿も見えず今は使われてないような感じだ。井山の山頂は牧場のすぐ上にあった。標識代わりの棒きれが最高地点に置かれている。山頂部には牧場の他にアンテナ塔も建っていて開発が進んでいるがその分見晴らしは良く、360度の景色が楽しめた。特に対岸の天狗棚は今登ってきたばかりなので印象的だった。十分に景色を楽しんだ後は往路を利用して駐車場まで戻った。次は碁盤石山である。

  
左:碁盤石山1189.4M(天狗棚から)
右:山頂標識の立つ南峰

碁盤石山には本当は南側から登りたかったのだが燃料不足のために北側の登山道を利用することにした。再び料金を払って高原道路に入り、トンネルを越えるとすぐに碁盤石山登山口の看板が見つかる。駐車スペースに車を停めて道なりに登山道を歩く。展望はあまり良くない。階段を登ったり下りたりしているうちに三角点のある山頂に到着。しかし看板などは無くどうもおかしい。とりあえず次の峰まで歩いてみるとあった、山頂の標識である。しかしこれも上から書き換えられていて何か様子が変だ。仮に北峰、南峰と呼んでおく。それでもとにかくピークは踏んだので満足して帰ることにした。もう少し歩けば天狗の庭という絶景の場所があったと知ったのはだいぶ後になってからだった。下山路は往路を辿った。
燃料が心配なので再び面ノ木インターに向かう。しかしここでも不可解なことが起こった。料金を払えと言うのである。往復で二重払いか〜10分も走ってないぞ。引き返す様な真似など出来るはずもなくおとなしく料金を払って先を急ぐことにした。心配したガソリンは稲武町で早速都合がつき、道の駅で土産物に走る。富山までは思ったよりも時間がかかったが、心配していた道路の凍結もなく無事に到着する事ができた。

余談 まさかガソリン不足で登山が制限されるとは・・・、豊田市内が混んでいて給油しなかったのがまずかった。
有料道路の料金所とシステムも理解しなければ!。

全体的に詰めが甘かった。
2002年 HOME 筑波山