議員インターンシップ参加者の感想

最終報告書

友次みちのり議員インターン
同志社大学 経済学部3年 奥村 勇太

今回インターンを終えて、まず自分が間違っていると感じたのは「聴く」という漢字を用いていないこと、もっと言えば傾聴と言えていないことにあります。さらには、傾聴力に関することよりも自分自身が発信することに関して先に記していることが、自分自身の意識が低かったことを感じました。

今回のインターンを通して最初の頃の塾活動から最後まで一貫して教わり続けたことが双方向のコミュニケーションです。これこそがすべての根本であり、また、究極的に重要だと考えさせられました。まずこのことを念頭に置いて活動していたことが、目標を達成するために一貫して行っていたことです。

それを踏まえたうえで、私が力を入れていたことの一つとして街頭演説です。ただ駅前で演説することだけが大事ではありません。確かに、それによって人前での話し方や目線などの多少のテクニックのことを学んだり、大勢の人前で話すことへの抵抗がなくなったりはしました。しかし、それ以上に重要に感じたのは、原稿を準備し、演説後に振り返りを行うことです。ただ普通のことを受け売りで話しているだけでは何の意味もありません。自分自身が設定したテーマに関していかに本気で考え、思考するかが非常に大事だと感じました。本気になっていくと、政策研究などの話であれば自然と必要なデータを調べるようにもなるし、そのデータに関して深く思考しようとして、どんどんと掘り下げていきます。もちろん、最初はそんな思考力が伴っていないため、十分な考察はできません。しかし、普段から周囲の些細なことへの感度を高めていき、何事にも深く追求しよう、掘り下げてみようという意識の高さが、おのずと思考力の向上へと繋がっていくのだと感じました。

その繰り返しを行っていくうえで、演説が伝わったのか、伝わっていないのかの分け目が生まれてくるのだと思いました。そういったことを確かめるためにも、自分だけでは見つからなかった良い点・悪い点を、聴いていたインターン生同士、友次議員から教えてもらい、今後の糧にするというサイクルが力につながったのだと思います。それが自然と目標を達成するための礎になっていたと思います。

そして2つ目は普段のコミュニケーションです。普通に聴いたら、大したことは無いかもしれません。しかし、これがしっかりできないような者に双方向のコミュニケーションは不可能です。インターンを行うことで普段ではあまり接することのないような学生や精神的にも社会的にも「大人」な人々とお話しする機会が増えてきます。そういった方々とお話しする際でも、傾聴力、発信力、柔軟性、状況判断力、規律性などを意識した会話ができないと、普段の生活で周囲の人間と話す内容よりももっと違う価値観に触れるせっかくの機会を失うことになります。議員インターンシップを通さなければ知り合うことのできなかった人々とせっかくお話しする機会があるのだから、その出会いを大切にして、自分をさらに成長させるためにも普段のコミュニケーションに磨きをかけるよう頑張ります。友次議員2ヶ月間ありがとうございました。