議員インターンシップ参加者の感想

友次インターン最終報告書

友次みちのり議員インターン
関西大学 化学生命工学部 2年 栗原 あかね

(1)自分の目標について
インターン活動が始まった際に立てた大ゴール、小ゴール、アクションプランに関しては以下の通りです。
◯大ゴール:自分の意見を自分の言葉で言えるようになる
◯小ゴール:人の話を傾聴する、自分の意見をまとめる、学んだ知識を自分の中に落とし込む
◯アクションプラン:毎日聞いたことはメモをとる、積極的に会話する

二カ月間のインターンを通して、まだまだ自分の意見をまとめることは苦手ですが、活動前よりも積極的に話せるようになりましたし、人の話を傾聴出来るようにもなりました。
二カ月間を終えて自身の中で変わったこと・学んだことは、大きく三つあります。
一つ目は、議員さん、公務員の方、インターンのOB・OGさんなど様々な方と出逢いお話をさせていただき、人との関わり方が変わりました。インターン当初に友次議員に教わった「異質と関わりなさい」の言葉の意味が分かりました。それは、お会いした方々が自分の考えを持っていて未来のことをしっかり考えている人ばかりだったからです。活動前の私は、人見知りもあり、周りにいる同質とばかり関わり居心地良く楽しく過ごしてきました。しかし、それでは今楽しいだけでこれから出て行く社会の問題意識を持たないで、困難にぶつかってから初めて危機を感じてしまうと思います。そうなってからでは遅く問題解決もできないでしょう。普段から自分よりも経験が豊富で困難を乗り越えてこられた異質と関わり、違う価値観に触れることで一歩先のことを考えて行動できるのではないでしょうか。これからは同質だけではなく異質と関わりをもつように積極的に行動していきたいです。

二つ目は、当たり前のことを当たり前と考えずに感謝することの大切さを学びました。私は今高い授業料を親に払ってもらい大学に通わせていただいている身です。たくさんの選択肢と時間を作ってもらっていることは当たり前ではありません。大学の話だけではなく、常識を教えてくれたり、毎日三食食べさせてくれたり、道を外さないように育ててくれた両親にまずは感謝しなければいけないと痛感しました。また感謝する対象は親だけではなく、便利に感じている社会はすべて多くの社会人が必死になって頑張ってくれているから成り立っているのです。そのようなことを意識しながら、全ての人に感謝しながら過ごしていきたいです。

三つ目は、仲間の大切さを学びました。私一人なら途中でインターンを辞めていたと思います。私は自分に甘くしんどいことから逃げる癖があり持続させることが苦手でした。このインターンも二カ月間続けることが目標でした。一カ月終えた頃、アルバイトとの両立もしんどくなり議会傍聴など難しい話ばかりでいやになりました。しかし、仲間がいたからこそ自分一人じゃない、逃げてはいけないと考えられ、共に悩み、共に笑い、楽しく二カ月間過ごせました。インターンで出遭った仲間は一生の仲間です。たくさんの友達ではなくて、数は少なくとも本音で話し合える仲間を作っていきたいです。

(2)投票の意義
若者の政治離れ、低投票率に関して、私は正直インターンに参加する前までに問題視したことはありませんでした。政治家にこうして欲しいという考えもありませんでした。二十歳になり選挙権を持ち選挙に行ったものの議員や政党の政策も知らないまま投票しました。私みたいに何も分からず投票することは良くないと思うのですが、私は初めての投票の体験がきっかけとなり政治に少しずつ興味を持ち始めました。考えは甘いかもしれませんがインターンを通して投票の意義を以下のようにまとめました。

結論から言いますと、私は有権者である限り投票に行くべきであると思います。そう思うのは政治に参加する理由が大きく二つあるからです。

一つ目は、政治はすべての人に影響を与える営みで、すべての有権者が参加する権利を持つからです。有権者が自ら意見を発信しないと政治家には届きませんし、その発信の場が投票であると思います。現に少子化政策と高齢化政策に対する予算の比は、少子化1に対して高齢化は20とお聞きしました。この結果はまさに若年低投票率が原因でしょう。日本の未来を考えると少子化の方が大問題ですが、具体的に対策を打ちやすい、年配の方の票を獲得しやすい、そのような理由から高齢化対策が進められてしまうのです。若者の低投票率が社会に、国に影響を及ぼしていて、その結果自分自身が豊かになれていないという現実を若者は実感するべきです。

二つ目は、投票することは若者を自律させ、責任感を持たせるからです。今の厳しい社会に出て行く若者は、社会に参加し、自ら考え、自ら判断する主権者となる必要があります。そのためにも若者が政治意識を持つ環境が必要です。環境作りはそれぞれの自治体が中心となって取り組むべきだと私は思います。具体的に小中学生には道徳や総合の時間にワークを行ったり、高校生・大学生には講演会を開くなど政治に触れる機会をもっと作るべきです。政治意識をもち、有権者の一人であることに対する責任感を持てる若者を育成しなければならないと思います。
以上二つの点において私は有権者には投票しなければならない責任があり、若年低投票率は重要な社会問題であると考えました。

(3)興味のある社会問題
私は四月から三回生になるのもありインターンに参加する前から就職活動について考えていました。しかし具体的な知識はなく何故就職活動が厳しいものになっているのかも分かっていませんでした。そんな私でしたが、インターンの塾活動において友次議員に就職活動の現実を教えていただき、八カ月後にその厳しい現実が待っていることを実感し危機感を抱きました。今回は就職活動の問題の中でも離職率についてまとめました。
業界によって異なるのですが、必死になって内定をもらって就職したのに三年で三割の方が離職すると言われています。離職してしまう要因は様々あると思うのですが、大学の在り方と就職活動に取り組む学生の姿勢に問題があるのではないでしょうか。

デフレが続き、グローバル化が進み、雇用も不安定になり、企業を取り巻く環境が多様化してきたので就職活動は以前と比べて厳しいものになっています。そのため企業も生き残りがかかっているので学生に求める質を向上させました。しかし今の大学は放任主義で昔と同じ教育制度を取っています。大学は価値を生み出す学生を社会に輩出する責任があると私は思います。社会情勢は変化し続けます、適宜大学の教育方針も改訂されるべきではないでしょうか。また大学だけではなく学生も変化するべきです。無難に学生生活を送っているだけでは個性がなく就職出来ない世の中になってしまいました。他人と比べて勝てる武器を自らの体験を通して身につけなければなりません。その武器を持てていない学生は満足のいった就職活動ができないのではないでしょうか。思い描いていた生活ではない、離職してしまうという結果になってしまいます。だからこそ、就職活動は自分の人生の中で最初の大きな選択となるので、真剣に自分と向き合う必要があります。
以上の二点の問題があるからこそ今離職率が問題視されているのではないかと考えました。