議員インターンシップ参加者の感想

友次インターン最終報告書

友次みちのり議員インターン
大阪府立大学 工学部 1年 李 誠一

1)自分の目標について
◯大ゴール 主体性を持って活動できるようになること
◯小ゴール 積極的にいろいろなことに挑戦する、人見知りを直す
◯日々のアクション 遅刻をしない、その日にできることはその日のうちに、自分から挨拶をする

このインターンでいろいろなことをしっかりと考えることの大切さを学びました。自分は今まで身の回りの、例えばなぜ大学に行くのか等をしっかりと考えずダラダラと過ごしていました。しかししっかりと、何故自分が大学に行っているのかをしっかりと考えてみると、自然と自分がやらなければならないことを考え始め、主体性も生まれてきます。

インターンでは日々のアクションのうち遅刻をしないことと、自分から挨拶することは自分なりに達成できました、小ゴールの人見知りはかなり克服されたように思います。大ゴールもインターンに参加している時はある程度できるようになりました。しかし、自分は弱い人間であり、日々の生活の中でつい大切なことを忘れてしまいます。これからは、たとえインターンがなくても、自分がやらなければならないことを考え、そのために自分は明日から何をすればいいのかというのをしっかりと考えたいです。

2)投票の意義
僕が思う投票の意義とは、投票することで政治の目を自分たちの方向あるいは、見てほしいほうへ目を向けることだと思います。たとえば、今の日本には少子高齢化という大きな課題があります。正確にはこれは、少子化という問題と高齢化という問題が一緒になったものです。この二つの問題に対して、例えば高齢化の問題に対しては、医療を充実させたり、バリアフリー化を進める、或いは高齢者が続けて働ける環境を作ったり、高齢化には高齢化の問題がありそれに対応する解決策があります。また少子化ならば、子供がほしくても保育園などの環境の整備、また高額になる教育費のために子供を産むことができない人たちがいます。

この二つの問題はどちらもとても大切な問題ですが、どちらが今の若者にとってより近い問題かという視点で考えると、おそらく少子化問題のほうでしょう、自分達が高齢者になるより、結婚して子供のことを考えだすほうがおそらく先でしょう。しかし、この二つの問題に対する、政府の予算は、少子化対策が3兆円なのに対して、高齢化対策には60兆円の税金が振り分けられています。なぜどちらも同じくらい大切な課題なのに、ここまで予算に大きな差がつくのかといえば、その理由の一つは若年層より、高齢層のほうが投票率が高いことが原因の一つです。

高齢者福祉に力を入れている議員の方達と少子化問題に力を入れている議員の方達がいるとすれば、高齢層の投票率が高い分前者の議員の方たちが多く当選することになり、政治も高齢者問題の解決に力を入れることになります。つまり投票することで自分達に関係する問題に政治の目を向けることができます。つまりもし投票をしなければ、様々な面において損をすることになります。自分の考えている問題が皆の問題であり、日本をよりよくするために解決すべき問題かもしれません。ならばしっかりと自分はどういう問題を持っていてどうしてほしいのかというのを投票することで政治に知ってもらうことが必要であり、それが投票の意義ではないかと思います。

3)興味のある社会問題
僕はこのインターンで、ある意味僕らに身近な問題について学びました。それは若者の相対的貧困率が16%になるということです。これはどういうことかというと今の日本の若年層の収入が日本の普通の国民の半分にも満たないということです。この問題には様々な課題が含まれています。

その一つはニートの問題です。ニートには様々な原因があります。もちろん、健康上の理由で働くことができない人もいます。何かしらの会社や学校に行っているわけではなくても、何かの目標に向かって努力をしているという人たちもいます。しかし、それ以外の人、例えば人付き合いがうまくいかずに社会でうまくいかなかった人、自分の適性や能力がわからず社会に出れないでいる人。そういった人たちは社会に様々な悪影響を与えます。例えば、ニートが増えればもちろん国や地方ともに税収が減ることになります。また生活保護が増えれば余計に税金がなくなっていくことになります。またニートが増えればもちろん経済的に結婚できないという人たちも増えることになります。そうすると、単純に子供を産む世帯が減るため、少子化が進んでしまうという問題も出てくるでしょう。お金欲しさに様々な犯罪が増えるかもしれません。ここに挙げたのは一例ですが、ニートという問題が様々な問題につながることになります。

インターンでは実はこういった問題に触れる機会はほとんどありませんでした。このことはある意味、この若者の貧困という問題がなかなか解決できない背景を表していると思います。少子高齢化が進んでいる中で高齢福祉などの様々な問題がある中、なかなか健康で働く力を持っている若者に対しては、たとえニートという状況になって、自分の力ではなかなか復帰できないような状況になっても、他に頑張れている人がいるのだから、そんな状況になったという自分のせいだという自己責任ということでなかなか税金が使われることがありません。しかし、日本の未来を支えるのは若者たちです。そういった人たちへの支援というのももっと考えたほうがいいのではないでしょうか。