議員インターンシップ参加者の感想

友次インターン最終報告書

友次みちのり議員インターン
立命館大学 法学部 一年 森 雄一朗

私が二か月間の議員インターンシップの活動を漢字一文字で表すと「悟」になります。と言うのは、インターン活動によって悟りをひらいたというわけではなく、日々の活動の中でたくさんの大切なことを悟ったからです。議会傍聴やセミナー参加、塾活動だけでなく、何気ない会話の中からもたくさんの大切なことに気づきました。そのたくさんの「気づき」の中からいくつか紹介させていただきたいと思います。

まず一つ目は、街頭演説での気づきです。友次インターンの特徴的な活動の一つとして街頭演説があります。街頭演説は毎週金曜日の朝に駅前で自分が設定した話題について3分間の街頭演説を行います。私はインターン活動中に合計で6回の街頭演説を行いましたが、最初のうちは喋り方に抑揚がなく伝えたいことが全く伝わらない、結論の掘り下げが浅いなどと友次さんや他のインターン仲間からダメ出しをたくさん受けました。しかし、どう改善したらよいかわからなく悩んでいました。そんな時、激励に来てくださったインターンOB・OGの方々から自らの体験をもとに街頭演説についてアドバイスをいただき、そのアドバイスを参考に自分ができる最大限の準備をし、本気で伝えようという心構えで街頭演説に臨みました。すると、自分でも満足でき、友次さんやインターン仲間からも想いが伝わったと評価される演説ができるようになりました。

このような経験は友次インターンに参加していなかったら絶対にすることのできなかった経験であり、真剣に一つの物事について深く掘り下げて考えることの大切さや、自分が伝えようという強い気持ちがないと人に自分の想いは伝わらないということも、友次インターンに参加したからこそ気づくことができました。

二つ目は、人との出逢いでの気づきです。インターン活動中には他の議員さんや茨木市役所職員の方々、パナソニックの社員さんなど本当に多くの人たちとの出逢いがあり、その一人ひとりの話の中から自分の力不足を痛感させられたり、新たなことを学んだりしました。その中でも自分が特に印象的だったのは、友次インターンOB・OGの方々との出逢いです。私たち友次インターン23期生の以前には88名もの先輩方がおり、インターン活動中も多くの先輩方が激励に来てくださいました。そんな先輩方は、きらきらと輝いている方ばかりでした。しかし、そんな素敵な先輩方を前にしても、私は初対面の気恥ずかしさや緊張から自分からしゃべることができず、せっかくの縁を無駄にしていました。

このような反省を友次さんに話したところ、友次さんから次のような言葉をいただきました。「小才は縁をもらって、縁に気づかず。中才は、縁に気づいて、その縁を活かさず。大才は、袖触れ合う縁をも活かす。」という柳生一族の家訓である言葉をいただき、そこで初めて私は、何てもったいないことをしたのだという強い後悔の念を覚え、縁の大切さを身に染みて実感しました。それから私は気持ちを新たに、激励に来てくださった先輩に街頭演説などについて質問するなど、縁を紡いでいけるよう心がけるようにしました。そして、少しでも大才に近づけるように、初めて出逢った人でも積極的に関わっていこうと努力しています。

以上のように、自分の礎となる大切な気づきを多く得た日々を、互いに刺激し合える素敵な仲間とともに過ごせたことは私の財産です。そして、インターンが終わり授業が続く日常に戻った現在はインターンで得た気づきを実践することの難しさを痛感する日々です。それでも、これから社会に貢献し、両親や兄弟、祖父母、そして友次さんといった今までお世話になってきた全ての人に最高の恩返しをするためにも、常に行動し、気づきを実践して一歩一歩少しずつでも前に進み続けたいです。