インディアンテント「ティピー」ご希望のサイズでオーダーメイドします!

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過去にティピーで一酸化炭素中毒事故が起きたという例は聞いたことはありませんが、最低限、守っていただく注意点はいくつかございます。
(前置き・・・)
今回のテーマはかなり重たい内容のものとなっています。いきなり、一酸化炭素やら中毒やら物騒な言葉が飛び交っていますが、野外活動をする時に知っておいてほしい内容でもあります。すでに知っている方も多いと思いますので、今さらかとは思いましたが、毎年のように悲惨な事故が起こっているのも現実です。そのため、今回の回答はティピーが危険であるとか、一般的なテントが危険であるということを追究しているのではなく、間違った使い方をするとこんな危険が潜んでいるのですという警鐘です。
特に、ティピーは内部で火を使うことを常としていたインディアンの住居であり、それが生活スタイルであったわけです。
ちなみに、インディアンが一酸化炭素中毒になったという話は聞いたことがありませんが・・・(笑)

■一般的なテントとティピーとの大きな違いについて

ティピーとキャンプなどで一般的に使用するテントとの大きな違いは密閉性と空間の広さという点でしょうか。ご存じのようにティピーは内部で立って歩けるほどの広い空間があります。もちろん、ティピーにも大きなサイズと小さなサイズがありますので、その空間はサイズによってまちまちですが、通常のテントと比較すると天井が高い、つまり居住スペースが大きいわけです。
また、通常のテントが密閉性があるのに比べティピーにはその密閉性がありません。ティピーは構造的に内部で焚き火ができるように天井には穴が開いています。これはもちろん内部で焚き火をした時に煙を外に排出するための煙突の役目をするものなのですが、内部の一酸化炭素を外に排出する役目もするわけです。また、一般的なテントと違いティピーの床面は地面むき出しです。つまり、床はなく天井は穴あきとまるで欠陥住宅のような・・・(言い過ぎました^^;)
例えると日本の昔の家屋には囲炉裏があり家の中でも焚き火をしたわけです。また、昔の家は隙間風の入る構造でした。ティピーはこれに似ていると思います。つまり、昔の日本の住居とスタイルがティピーで現代の密閉性のある住居が一般的なテントというようなイメージです。

■一酸化炭素って何?

まず、テント内などの密閉された空間で起こる一酸化炭素中毒とは何かをご説明します。
一酸化炭素(CO)とは無色、無味、無臭の気体で、刺激もない危険な毒ガスです。
臭いや皮膚への刺激などという五感で気づくことが困難なため、一酸化炭素の発生に気づくことなく中毒症状を起こしてしまうというような特徴があります。空気より軽い気体のため基本的には上昇していくものですが、密閉された空間ですと充満してしまいます。
一酸化炭素を吸い込んでしまうと、血液中のヘモグロビンは(酸素とは結合せずに)この一酸化炭素と結合してしまい、酸欠状態になってしまうというのが一酸化炭素中毒の特徴です。
一酸化炭素が発生する主な原因は、火器や炭などの不完全燃焼にあります。つまり、木炭などが赤く着火するまでの間や、さまざまな物質がくすぶって燃焼するような状況ですと一酸化炭素が発生しやすくなります。最近では練炭を使う人は少ないとは思いますが、練炭による家庭での事故なども昔はよくあったようです。

■一酸化炭素中毒の症状

空気中における一酸化炭素濃度別の中毒症状は以下のようなものがあります。
CO濃度呼吸時間主な中毒症状
~200ppm(0.02%)2~3時間軽度の頭痛
~400ppm(0.04%)1~2時間頭痛、吐き気
~800ppm(0.08%)30~45分頭痛、めまい、吐き気、けいれん
※2時間程度で失神
~1600ppm(0.16%)10~20分頭痛、めまい、吐き気、けいれん
※2時間程度で死亡
~3200ppm(0.32%)5~10分頭痛、めまい
※30分程度で死亡
~6400ppm(0.64%)1~2分頭痛、めまい
※15分程度で死亡
すべてに共通する中毒症状は「頭痛」です。異常を感じたらすぐに退避するのが賢明なのですが、そのままにしているといつのまにか意識不明のまま動けなくなってしまうということにもなりかねません。

■ティピー内における一酸化炭素検証実験

【検証実験の設定】
キャンプ初心者ファミリーがティピーを初めて利用したと想定し、ティピー初心者が設営をする。シートは地面と隙間ができないようにペグで固定し、急な雨が降ったためティピーのフラップを閉じ(天井の穴を閉じた状態)、入口も閉じた状態とする。
【測定材料】
ティピー14feetサイズ内に 焚き火台を設置し、直径10cm程度の炭10個を燃焼させる。
【測定位置】
地上15cm(寝た状態)、地上60cm(座った状態)、地上150cm(立った状態)の頭の位置となるであろう3ポイントで計測。
【測定日の気候】
天候:雨/気温:摂氏7度/湿度:80%
【実験協力】日本キャンプ協会、株式会社坂口技研

炭はそれ自体が高濃度の2000ppm程度の一酸化炭素を発生します。ちなみにランタンなどのガスやガソリン燃料の火器は50ppm程度の微量の一酸化炭素を発生します。
今回の実験ではあえて一酸化炭素濃度の高い「炭」を多数使用しました。上記のグラフを見ていただくとおり、計測3ポイントすべてで一酸化炭素が検知できました。一番高い数値を出したのが地上150cm地点で500ppmという数値でした。地上15cmでは15分ほど経過した時に200ppmという低い数値が検知されております。前述のとおり一酸化炭素は空気より軽いため上昇していることがグラフからもわかる結果となりました。

■まとめと対策

炭を密閉したテント内に持ち込むこと自体が自殺行為なわけですが、 一酸化炭素中毒事故はほとんどが冬場の寒い時期に発生しているのがほとんどです。もちろん夏場でも寒さをしのぐためテント内部に持ち込んだ火器から発生した一酸化炭素により中毒を起こしてしまうという例もあります。過去の事故例ではテント内に七輪を持ち込み就寝して死亡してしまった例や、テント内でのガスランタンを使用しての死亡例、ワカサギ釣り用のテント内でガスコンロを使用しての死亡例など少なくありません。しかし、これはすべてが一般的なテントによるものであり、当然間違った使い方です。私は長くティピーを使用しておりますが、ティピーでこのような事故が起こったということはありませんし、聞いたこともありません。

ティピーは密閉性のないテントであるため通常であればこのような事故は起きないといえるのかもしれませんが、実験ではティピーをできる限り密閉性のある状態にし検証しました。実験の数値のとおり一酸化炭素は微量ながら検知されています。しかし、微量の一酸化炭素とはいっても長時間の吸引は当然事故に繋がると認識するべきです。
ティピーは安全なテントであるとはいっても、使用に際しましては30分に一度程度の適度な換気をお願いしております。
過去に事故がなかったからという過信はせずに常に危険予知をして使用するのが賢明と言えるのかもしれません。
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