山岳巡礼  hkk-1514 ≪山岳巡礼≫のトップへ戻る  

 猿倉山(345m)・御前山(569m)・小佐波(おざなみ)御前山(464m)

 富山

 2016.05.27

 単独   猿倉山    三等三角点
  小佐波御前山 二等三角点
コース 猿倉コミニュティセンター付近(8.50)---休憩舎で雨具着用(10分)---猿倉山---御前山---小佐波御前山(10.00-10.10)---御前山(10.50)---下山(11.35)

3日間の富山県南砺市付近の山旅  赤字は富山百山  小佐波御前山は日本の山1000
   一日目 ◆猿倉山・御前山・小佐波御前山
   一日目 ◆元取山
   二日目 ◆八乙女山・大寺山・扇山・赤祖父
   三日目 ◆草沼山・奥つくばね山・高落場山高清水山・つくばね山
  高清水山は日本の山1000

猿倉山山頂・風の城 御前山山頂 小佐波御前山山頂

初日、薄明の4時長野市内の自宅を出発。日課のウォーキングに出るのと同時刻。上信・北陸道を快調に疾駆。富山ICからカーナビに導かれて緑の芝生が広がる猿倉コミニュティセンターへ到着。未舗装の大きな広場へ駐車。「猿倉山頂・風の城・御前山」の青い案内看板が見えてほっとする。どの山でも、登山口へ着くとひと安心、3日間山旅のスタートの山だからなおさらだ。

降り出しそうな空模様。立派な舗装道を風の城・猿倉山頂へと向かう。10分余り歩くと大きな駐車場、ここまで車で来るべきだった。遊歩道の階段にかかったところで雨が降り出した。屋根付きの休憩舎で雨衣を着用、ひどい降りになりませんように。

ひと登りしたところが風の城。風力発電の施設らしいが、見た目はそうは見えない。傍らに「猿倉城址」の石碑と三角点がある。眼下には、砺波平野の散居村風景が俯瞰できる。

風の城から車道へ出て下っていく。駐車したところの道標が御前山を指していた矢印がこの車道らしい。つまりこの車道は風の城・猿倉山直下を巻いて御前山へとつながっていたのだ。

始めて目にした花

間もなく車道と別れて山道へ入る。「ふるさと歩道」、「中部北陸自然歩道」の標柱が立っている。道の整備も良好。何種類もの花が目にとまるが、わかるのはヤマツツジくらい。時間はたっぷりある。足をとめては名も知らぬ花々をめでていく。「猿倉山まで0.7K・御前山まで0.9k」など、標柱も親切だ。
誌しばらく登ると外壁に汚く落書きされた建物が。トイレらしい。その脇から車道へ出ると、右手が御前山々頂。広々とした平坦地で、コンクリート製の大きな休憩舎があるが、これも見るも無残にスプレーの落書きで塗りつくされている。心ない者どもと言いたい。
遊園地の跡らしく、数々の遊具が赤さびて放置状態、バブル期の残滓であろう。

山道はこの先小佐波御前山まで続いているものと思いこみ、低灌木の中を探すが見つからない。ザックを置いてトイレのあった車道を下り加減に進んでみる。小佐波御前山への道標がありました。ザックを取りに戻って道標通りに進むとやがて山道へとつながった。
勾配が緩い上に歩道の整備も良好、遊園地でも歩いている気分。

「獅子ケ鼻」の案内板があるが、帰りに立ち寄ることにして山頂を目指す。山頂の少し手前から勾配がやや急になるが、階段が整備されているので苦も無く登り切ってしまう。その先が小佐波御前山の山頂だが、ピークと言う感じがなく、尾根上のちょっとした平坦地という雰囲気、何も表示がなければ通り過ぎてしまいそう。小さな刈り払いの中に二等三角点、木の幹に「小佐波御前山」という私製ブレートがあるだけの素気ないほどの山頂だった。登山道を挟んだ反対側の小広い空間にひっそりと小社が一基。

展望は皆無、山頂の写真だけ撮って踵を返す。

帰りに立ち寄ろうとした獅子ケ鼻へ。壮大な岸壁と、天に向かって突き出した岩の尖塔が目を瞠る。なぜかこんな岩場に1cmにも満たない苔のように草が鮮やかな赤い葉に黄色い花。不思議な感じで見入る。コケ類なのか草花なのか、株数はわずか。

心配した雨もしばらくして止んだあと、空は次第に明るさを取り戻していった。見込みより早く往復2時間45分、このままホテルへ向かうには早すぎる。予備として用意していた高岡市福岡の富山百山「元取山(196)」へ立ち寄ることにした。


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