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八乙女山(796m)・大寺山 920m)・扇山(1033m)・赤祖父山=あかそぶ(1013m)

 富山

 2016.05.28

 単独 八乙女山 三等三角点
大寺山  三等三角点
コース 八乙女峠付近(7.50)---八乙女山(8.05)---風穴(8.25)---栃原峠(8.32-8.35)---大寺山(9.20-9.25)---分岐(9.50)---扇山---赤祖父山(10.20-10.35)---扇山(11.00)---大寺山三角点(11.30-11.45)---大寺一本ブナ(12.00)---ロス20分---栃原峠---風穴---八乙女山(13.15)---駐車場所(13.30)
3日間の富山県南砺市付近の山旅 赤字は富山百山
   一日目 ◆猿倉山・御前山・小佐波御前山
   一日目 ◆元取山
   二日目 ◆八乙女山・大寺山・扇山・赤祖父
   三日目 ◆草沼山・奥つくばね山・高落場山高清水山・つくばね山
ブナ美林

7時からの朝食後、福野のホテルを出る。471号線経由で井波へ。林道へ入って八乙女峠を目指す。全面舗装の林道をぐんぐん上っていく。やがてカーナビに八乙女山が入ってくる。危うく見落とすところで『八乙女山登山口』の道標に気づく。予定の八乙女峠とは違うようだが、登れればどこでも構わない。カーブの広がりに石碑が立ち、車2台分ほどの駐車スペースがある。(帰りに車をもう少し上まで走らせてみるとすぐに八乙女峠だった)

早速出発。天気予報ほどにはすっきりした空ではないが、雨の心配はなさそう。
熊用心に鈴とスプレーの用意は怠りない。道標から山道を10数分登ると三等三角点ピーク、さらにほぼ平坦な道を数分進むと『八乙女山山頂』の標柱が立っているが、山頂と言う雰囲気はなく、先ほどの三角点と似たような感じだ。杉などの樹木が茂って展望はない。

大寺山

山頂から次の大寺山まではけっこう距離はあるが、音をあげたくなるような大きな上り下りはなく、ほぼ尾根通しに南下していく気楽なルートだ。並行するようにときどき林道が見え隠れする。ところどころに「道宗道」の道標が立ち、距離表示がある。起点・終点の距離と言うことだろう。「道宗はどうしゅう」と読むらしい。一本杉の巨木を仰いだりして、いったん林道へ降りる。風神堂の風穴を見物したりしながら先へ進む。

八乙女山からは林道や尾根歩道を歩いたりして30分、石碑の立つ栃原峠に着く。

ふたたび山道へ入って可憐なチゴユリの花を愛でたりしながら足を進める。栃原峠から1時間弱で大寺山山頂。立派な山頂表示版が立っている。そこからすぐ下の林道へ降りると三角点への案内標識。細道を1分ほど入っていくと刈り払いされた小広い空間に三等三角点があり、ここにも大寺山山頂の標識がある。ここで最初の小休止5分。

しばらく林道を進んだあと、道宗道の標識に従って左手の道へ入る。車が通れそうな道だが、やがて山道に変わる。何種類かの花が咲いているがどうしても名前が思い出せない。記憶力の劣化を痛感するものの花の可憐さに変わりはない。

ブナが目立ってくると、やがて林相はブナ一色となる。多雪地帯らしく、雪の重みで根元から曲がったものも多い。「大寺の一本ブナ」の道標が目についたが、帰りに立ち寄ることにして先へ進む。

赤祖父山 山頂

時間的には扇山に着くころだが通り過ぎたのだろうか?前方から話し声と鈴の音が耳に届く、10人ほどの団体さんのようだ。すぐに追いつきあとにつかせてもらう。最後尾の女性と一言二言ことばを交わしながらブナ美林の雰囲気に浸って緩い勾配を登って行く。お先にどうぞと譲られて先へ出る。それから赤祖父山頂はすぐだった。

小さく刈り払われた山頂、10人も登ってきたら満員だろう。どんよりとした空模様で四囲の展望は霞んでいる。

団体さん到着と入れちがいに山頂をあとにした。
登りで見落とした扇山山頂は、食いちぎられたような道標に「扇山」の文字がかろうじて判読できたが、山頂と言うには程遠い雰囲気、単なる尾根の途中という感じのところ。地形図を見ると赤祖父山より20m高かった。
帰りに立ち寄ることにした大寺山の一本ブナに立ち寄る。枝を四方八方に広げた巨木の雄大さは見ごたえ十分の貫禄だった。

来た時と同じ道を八乙女山へと戻る。八乙女山山頂・三角点あたりは枝道があったりしてわかりにくい。駐車場所へはどの道か確信が持てない。八乙女山頂から三角点へは戸惑いを感じながらも、迷わずに行けた。(山頂~八乙女峠間は、三角点を通らずに行き来するのが一般的のようだ)

三角点からは感を働かせて駐車場所へ・・・降りたったところは林道。ここで来た道を思い出せない。舗装林道を下るのか、それとも枝分かれした山道を下るのか?林道をしばらく下ったがどうも変だ。引き返して山道の方を下る。登山口から取りついたときの山道はほんの5分ほどだった気がするが、「こんなに長かったかなあ?」と心配になる。やはり林道の方だったのかなあ?迷い心を捨てきれずにもう少しもう少しと下る。降り立った林道が最初の登山口、間違ってはいなかった、ヤレヤレ・・・。これも老化現象。

最初から八乙女峠発にすれば何ということはなかったのに…反省。ブナ美林が印象に残る山だった。


◆歩いたコースのほとんどは「道宗道」の標柱の立つ道、道宗道とは何だろう?ネットで調べる。
   昔、道宗が歩いたという上平村西赤尾町の行徳寺から井波の瑞泉寺までの道。道宗(どうしゅう)は、
   室町時代後期の浄土真宗信徒。

と言うくらいのことしかわからなかった。翌日登った高落場山・高清水山のルートも道宗道だった。


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