オラオラ隊でユーコン川カヌー旅の遠征に行くことにした。
昨年の夏に、隊員たちや、いっしょに旅しても楽しめそうなメンバーにしぼって
「この指止まれ!(ToBee!)」
メールを投げていたのだ。
ある程度のお金と日数、そして熊に襲われるかも、、、
という危険を犯してつきあってくれるモノズキは、そうそう居ないだろう。
だけど、本気で行きたいのだったら、1年かければ準備できるハズだ。
誰が、この指に止まるのだろうか。。。
早々に、参加表明してくれたのが、
オラオラ隊の初代潜水班長のノモやんだった。
勤続20周年の休暇が取れる絶好の機会だったのだ。
春先に、ノモやんの夏季休暇(8/5から8/15までの11日間)に合せて日程をFixした。
飛行機運賃が1年で最も高くなる時期なので、金銭的には厳しい条件になる上に、
お盆に慣例行事や仕事がはいっている人は参加できなくなってしまうが、
最初に手を挙げてくれたノモやんを優先する。
全行程が11日間だと、日本からユーコンの川までのアプローチだけで往復4〜5日かかるので、そこから予備日など差っぴいて計画を組むと川旅は4泊5日というところだ。これまでは10日間くらい川下りしていたので、その半分ということになるが、いたしかたなし。今回は友情がキーワードだ!
そんなに短いのに、それでもユーコンに行く価値があるのか?
と問われればYes!と答える。それだけユーコン川の魅力は大きいし、
実際、勤め人向けに日本発で組まれるツアーはこの手の期間が圧倒的に多い。
春に水環境学会で福岡を訪れた折りに、いっしょに飲んだタカタカが、
元気に参加表明。
タカタカは、パートタイムで球磨川のラフティングガイドも勤めるパワー系の女性だ。
出発直前になって、カヌー遊びで良く遊んでもらっているローラとその末娘のアイちゃんが参加表明。スウェーデンに留学していたチエネーさんもピースボートに乗って日本に帰ってきてから合流するとのこと。 直前なのでチケットの手配が困難だろうと思っていたら、アメリカ合衆国のシアトルからバスでバンクーバー入りしてユーコンにやってくるという。
こうして、男子2名、女子4名という6名の混成メンバーができあがった。
タカタカは一人旅でアジア各国の辺境に遊びにいっているし、
アイちゃんはオーストラリアでシェフ修行している。
チエねーさんにいたっては、海外暮らしの方が長い(?)くらいだし、
スペイン語も堪能ときている。 ローラも、米国やブラジル暮らしの経験がある。
ブロークンイングリッシュで、ごまかしているオイラと海外2度目のノモやんからみると、
大変ココロ強いメンバーだ。
いつも、ゴッチンごはんを炊いて、釣った魚を焼くだけのオトコめしが、
千葉の内房でCafeを営むオーナーシェフのアイちゃんが参加してくれれば、
きっと華やかで優雅な食事に、変身するに違いない。
いいぞ!いいぞ!
初めての顔合わせでのいきなりのユーコン旅だけど、
すぐにみんな打ち解けて楽しい旅になるにちがいない。直感が告げていた。
さて、メンバーは固まった。この楽しいメンツでどこを下ろうか?
ユーコン川と一言でいっても、上流や下流、支流を含めると膨大な数のルート選択ができる。
そこらへんは拙webが参照ください。
4泊5日となると、スタート地点とゴール地点の関係から
ルート数ががぎられてしまう。
当初は、せっかくだから支流の中で、
最も野生度が高いビッグサーモン川を下りたかったが、
最短でも8-9日間(通常は13日間)要するために、あきらめることにした。
となると、30マイルリバー(ユーコン本流のラバージュ湖の出口からフータリンカ)
を 下ってカーマックスという町(村?)までの定番ルートというところか。。。。
5月の終わりにカヌーイストの 野田知佑さんと幸運にも焚き火でお会いすることができた。 野田さんは、犬連れ旅のライターでもあるホーボージュンさんに、 ドーソンシティから下流のユーコンを下るを薦められていた。
一般的にユーコンを下るパドラーのほとんどは、ドーソンシティが終点になる。 ここから下っていくのは、マゾか頭が変なヤツだといわれるが、ピンときた。
「これだ!」
ユーコンの上流となるホワイトホース周辺から、ド ーソンまでは、毎年2,000〜3,000人 ほどカヌーやボートで下っているので、 大変賑やかになる。
初めてユーコンの野生旅にあこがれてきた人には、人の大さに辟易することも多い。
そうか、ドーソンから先がある! 2006年にホワイトホースからドーソンまでの740kmを漕い だことを思い出した。
ユーコンの中でもドーソンほどユーコンらしいところもないだろう。
メンバーも初めてのユーコンならドーソンシティに立ち寄らない手はない!
人の行かない場所を旅することは、いいことが起こる! そして、僕が旅していないルートでもあるので、 同行するメンバーと同じ新鮮な気持ちで川旅が味わうことができる!
ドーソンを出て、カナダとアメリカ合衆国の国境を越えてイーグルという町まで、 カヌーで 3泊4日の行程だ。 ドーソンに流れこむ支流のクローンダイク川(これはクリアクリスタルウォーター) を1日漕いでドーソンに到着し、さらにアラスカのイーグルに漕いでいけばいいではないか!
さっそく現地のアウトフィッター櫛田さんにメールで情報収集。
ドーソンのユースホステルでイーグルまでカヌーを レンタルを手配してくれますよと教えていただいた。
ユースホステルの管理人のディータとメールでやりとりして、 クローンダイク川とイーグルまでのユーコン川下りのカヌーレンタルや搬送手配を完了!
ディータの「ドーソンユースホステル」のweb。日本語もある!
ホワイトホースからドーソンまではレンタカーで移動することにして、 川旅の間は車はディータにユースホステルで預かってもらうようお願いした。
よーし。カヌーでアスラス入りだー。楽しくなってきたぞ。