魚野川へ行こう!(その2)

第2話「豪快、八海山地ビール8級の瀬」 風来乏 著

風来乏

アジアロマンを求めて放浪するさすらいカヌイスト七輪をこよなく愛す正統派、日本男児。蔵書はお宝の山との評判が高い。氏の失敗談は人々の腹をねじりあげ、まさに抱腹絶倒の渦に巻き込む。生きる喜び、勇気、人性の意味(?)を与えてくれる、にちがいない。)

書評今回の前半メインの瀬、「八海山地ビール8級の瀬」で翻弄される様を、軽妙なタッチでコミカルに描写した楽しい一品。


呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。(て、若い人知らない?)

さて、八海山地ビールの瀬。
ここは、川地図101(編集注:小学館から発行された今では幻になった名河川ガイド本)にも載っていない、大歩危小歩危に勝るとも劣らない野田知佑(編集注:ご存知、犬をつれた国民英雄的放浪カヌイスト。天才バカボンのパパに似ているなーと思っているのは私一人ではあるまい)をもってしても越えられない(たぶん)瀬なのです!

 私自身、この瀬は過去2回見ているのですが、いずれも下見でギブアップしてしまい、無事通過できたのは今回が初めてなのです。

 とにかく、この瀬は泡や濁りがひどく、先が見通せないのが特徴。
見るからにBODやSS、それにGOTやGPT、さらにはプリン体の値が高そうなのですが今さら後には引けません。

 まずはヴァイツェンの瀬。程良い香りと濁りかた。
タカローが「物足りない!」と叫んでおりましたが、ボクにはちょうどよい瀬でした。

 次にピルスナーの瀬。聖子さん曰く「あら、普通じゃない」 確かに・・・。

 さらにアルトの瀬。これはなぜかチョコレートアイスとの相性が抜群で、瀬の中でしばし恍惚の表情をしてしまいました。(>ω<)いや〜ん

 オボロドオフ岩にぶつかり、シーフードマリネ魚に襲われつつ、慎重に進んでいったのですが意外な伏兵が!

 満を期して出てきたのがカレーライスの浅瀬。「なんだ」と思いつつ飛び込んだら、足下すくわれました。ここここここのまろやかさ、ハヤシのような味わい、なんということだ・・・。

 恐るべし八海山地ビールの瀬!

次回はきっと抜け出られないだろう・・・。瀬の先に米の水が見えるまで・・・。(ーー;)

 あ、出口にあったネパール岩塩の岩にもひっかっかちゃいました。`s(-・-;) エートォ... みんなも気をつけようね。

 あ、そうそう。上流には「湯沢高原地ビールの瀬」っていうのもあります。

ここは八海山地ビールの瀬に比べるとちょっとおとなしいんだけど、「ジャンボオムレツ」岩なんてのがあって、なかなか難しかったりします。 今度挑戦しましょう。

んじゃ、あと誰かよろしくね!(風来乏)