魚野川へ行こう!(その7)


第7話「バカップル沈その1」 ハツキーニョ 著

ハツキーニョ

オラオラ入隊の資格を得た唯一の女性。若かりし頃は、ガール・スカウトで、ブイブイいわし、昨今のドームテントを簡易テント呼ばわりする生っ粋のアウトドアズ・ウーマン。なぜだかBOYと仲がよくなってしまう。

楽屋裏アツアツな二人がそのバカップルぶりを遺憾無く発揮させた力の篭もった作品。その臨場感溢れる会話のやりとりは、思わずその場にいるかのような気持ちにさせる。感想は。。。もう、勝手にやっちょって!


お待たせ致しました。

可愛いーおね‐さん??と言うフレーズに思わず疑問を抱き、

たいちょうに確認してしまった私が事件の真相を描きつなげる事と致します。

今回の魚野川、初日の雨にも関わらず、一人艇ファルトのなんとすてきなステキな事、、。

思い起こせばカヌーって去年小本川の10月末ぶり。

このところ遊びは海、ちゃり、となんかレパートリーは増えるものの???

でも やっぱりカヌーが素敵。

自転車の疾走感も知ってしまった私はよりいっそう比較対象の快適さを

かみ締める。

きもちいいーーーーー!!

一人の開放感!!

完全なる責任感!!

自由感!!

コースどりの全てが私の意のまま!!

我がまま!!

オトナになるにはソロデビューをしょう!!

川くだりは人生の縮図なのだ!!

なんという至福!!

最近味わった事の無い程よいリラックスに包まれて満足。。

満足。。。。の道のりならぬ川上だった。

ので、、なんだか2日目の前半で、2人艇に乗っている男の子チームが

きゅうくつそうーーーーーーーーに

気の毒そーーーーに 感じられ、

しかもファットの先輩千絵姉さん(注:キャロライン)が空気舟に一寸法師になっているでは

ありませんか!!

、,,,いかん、、。

水面と一体となったエクスタシーを感じなくては、。

晴天気持ち良い度220パーセントの水面上で私だけ極楽独占なんて、、

「、、千絵ちゃん(キャロライン)ファルト乗る??!!!!」

「えっ??イイの??。。。チエンジ!!」

この私の提案が今ではダーリンと私の間の拭い切れない永遠の歪を生み出すキッカケになるなんて、、。(ダーリンって誰??)

てなわけで、ほとんど浸水してしまいそうな大きなオトナの男2人を乗せた隊長の愛艇は無事、ススムさんの物となり、私のインディ号に千絵姉(キャロライン)さん、そして2人艇問題の2人の配艇となったわけです、、、。

決して

「きゃあ!!もう一人で漕ぐのなんて怖いの!!ダーリン!!

ハツキって寂しがり屋さんだからいつも一緒にいてくれなくちゃイヤ!!

この川は2人だけの物!!」

なんてきつーい理由なワケはあるはずもないのです。

きっと皆さんはご理解だとは思いますが、もしかすると、当人だけは

「こまったやつだなあ、白々しく照れるじゃあないかあ。たまにはかわいいぜハツキ、、。」

などと愚かな察しを多少持ったなんて??

アホなヤツ。

もしかして2二人艇 相当久しぶり。

カヌーを始めた事、やはり初心者は2人艇から、、。

今ではすっかり田村修氏の奥様になってしまった育子(詳細解説一之瀬氏)と

フジタの2人艇で楽しかったなあ。4.5年前。

ビールをまわして互いの小さな日常の愚痴を聞きあって、言い合って。

綺麗ねえと水を掛け合って、、。

近所、予備校同じ、受験同じ、女子美では彼女が現役お先だったので

1つ先輩の付き合いなので、ナンカ感覚的に分かり合える間柄。

「育チャン !!ハッちゃん !!」と 左右交互にパドルのタイミングを合わせ

たりして。はしゃいだ思い出がイッパイ。

。。。。。。。。。。。。。。。。

そんな カヌーの初心に戻りつつ、

若かりし頃も、ほろ苦い想い出も育子の成長にも?!感慨イッパイになり、

お天道様ニコニコ,ピカピカマジックに見守られて、

ボーイさんも

「もしかして 2人で 一緒に2人艇乗るの始めて??」

「カヌーは一緒に来てるけどソウかもねえ、、、?」

「共同作業ってヤツ??、、ウフ、、、。」

ちょっとほんわかラブトークを始めて、ちゅ−くらいしちゃおうかな?

なんて 初々しいカップルのような下心を抱いたりしたのも、つかの間、、。

、、、って言うかスタートしてから100メートル位しか下ってないでしょ??

ラブラブのタンデムのハズが…

前方に橋げた、3つのチョイ瀬が見えてきて

一身同体になって乗り越えるのよ!!愛の力よ。

。。。。。。。。。。

あれえ??なんか バランス崩れる??フザケタ??

「ええい ジャンプ ジャンプウ!!」

「ひゃあーー」

「ごお^−−−」

「あれえーー」

水中!!つめーたくーーー無い!!し、いいか??

、、、、、、っと泳ぎモードお決まり笑い沈の私に

「、、、なあにやってんだよ おい?」

「パドルはなすなっていってんだろお!!!」

「おまえ 前でひっくり返るからパドルでバランスとれなくて

俺まで沈しただろうがあああ!!」

。。。怒っている???、いいじゃんべつに。???

「だいたい、おまえ、大井川でもパドル離して俺が走っただろうがア」

、、、、たたみ掛けるような非難。

「だってえ、、(プチッ、、切れるっ)っていうか、おまえっていうなあ!!」

「何やってもどんくさいなあ」

「、、そっちが下手なんでしょおお」

、、、、、、、キックキック パンチ ボン ピシャン。。。。。水中。

攻め合い。なんと互いを思いやらない発言の連発。

愚かな2人の人間の本質を観る、、、。

「すごいかっこわりいなあ」

「アホ過ぎる」

攻め合い。

喧嘩キャラで周りを(特に隊長夫妻を)和ませるはずが、

アンタ達 それじゃあホントに犬猿みたいよお。天敵??

普通、まず「 ゴメン!!大丈夫?怪我は無い??」

みたいな 思いやりの言葉があるのでは、、、、、??

遠くで目を細めて笑ってくれている皆さんを確認しつつ、岸にたどり着き、フォロ

ーし合う愛の姿を期待されていた?!はずの2人は、どうやら不機嫌、

人のせい、モード。爆発的な危機??

実はもう立て直しの時点でコンビ解消したかった私ですが

あまりにも大人気ないのでふんばる。

気を取り直したその先も  

 なんでえ??

どうも左右のパドルが合ってないんじゃなあい??

「なんで 右右ってパドル入れるわけ??(後ろのボーイさん)」

「だって 左右うまく進まないでしょ」

「っていうか だまって左右交互に漕いでいればいいから。

   俺がどうにか 梶とるんだから、、、」

「(なんだあコイツ)なにい????じゃあ私 意味ないジャン。

イイじゃん。お決まりで笑い取れたんだから、役目だよ、この沈は。」

「俺は納得いかなあい。不機嫌。」

。。。。。だめだこりゃあ。。。。。。プライド?価値観の相違??

日頃の相性ってどうなっているの??いろいろと、、、??。

その時、口には出してはいないがこっちにも一つの決心があった、

「もう一緒には漕がないよ」モチロン。

きっと あっちもそう思ってるはず。

ということで後にも先にもあの2人艇のシルエットは幻となって行く事でしょう。

水の中での一瞬で解る事って在るみたいですね。

皆さんもお気を付けください。

でも あんまり周りがイヤになる喧嘩は2人の時にしようね。

,,,あっけない、共同作業でした。

先々の別離の引き金にはならない事と祈りつつ。
。。。。

まあいいか。そろそろ。ひるご飯 お腹へってきました??

(もしかして空腹で喧嘩の2人?いやはや本能)

。。。。。。お昼から午後のドラマは次の人へ、、、。

(風来乏:温泉編書いてね。(#^_^#)ポッ..)

千絵姉さん、仕事落ち着いた??(葉:ハツキーニョ)