魚野川へ行こう!(その8)


第8話「バカップル沈その2」BOY(関 直樹 作)

BOY

日本全国チャリで、旅した後、ネパールカナダ北極圏南米パタゴニアも走破。オラオラ隊切っての放浪者である。年齢とともに厚みができて、最近は説教オヤジになってしまった。時折みせる少年の瞳は、初めて出会ったあの日のままである。良い男だ。男友達にとっては…

ひとこと自由か愛憎か?これが男の生き方。夢と現実のギャップを赤裸々に綴った詩的なポエム。第7話と対比が面白い。


ウイ−ス!!

「前略」

 

矢の様に カヤックは 進み

          川面を つっきって 行く

岸は 流れ 

心おどり

          どこまでも どこまでも

そして 瀬に 入る   

   

それは悲しみの現実

リズムは バラバラ

          パドルは激しく ぶち当たり

あっけなく 素直に くの字を えがく

遠い昔の理想の川旅 2人艇

誰もがえがく 2人の宇宙

そいつで空も 飛べるはず、、、ん  ??

ゆっくりと たおやかに 八海山の残雪の流れ込む

ちべたき 川へ

我ら バカップルは 流れ 流れてアホの花道へと行く

悟った

これぞ 理想と現実

現実は厳しいのだ…

教訓

理想も大事だが現実を生きて行かなくてはならない
でも 期待がなくては人生はつまらん。
皆の衆 アホブリを 笑っていただければ これ幸い。
くるしゅうない
これで いいのだあ、、、、、!!!!!(BOY)


この後、頭上を飛ぶヘリコプターに追われながら全員無事、堀ノ内へ到着。うどんで、昼食をとり。のんびり昼寝。このまま終わりにして、車を回収に向う予定だったが、風来乏氏の

「えー、この先下ってないの?なら絶対下った方がいいよ!」

のコトバに乗って、たいちょお、アネゴ、キャロライン、ススム、BOYがさらに下流まで下ることになる。ツカレてきた亮と、おとーさんのたてちゃんはここでゴール。タカローと、ハツキーニョが車の回収に浦佐へいってくれ、さらに下流で、ピックアップしてくれることになる。

意気揚々と出発する一行の行く手に暗雲が立ち込めていた。

「たいちょー、あの雲、大丈夫っすかねー」

とBOY。

もうすっかりできあがったオイラは

だいじょーぶ・だいじょーぶを繰り返し、深みにハマルのでござった。