GW東海道ラン
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2018年4月28日-5月6日
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【7日目】人の優しさ、人情に触れました。

渡辺健介

御油宿のラブホにて起床。一人だけどムダにダブルベッドがでかい。おかげさまで快眠でしたが(笑)。少し早めの6時半出発。昨日のぶんの距離を挽回すべく、まずは岡崎宿を目指す。

途中、御油宿の松並木を通過。青空に映えて気分が良くなる。夕方になると浮世絵にも描かれた「留女」が出てきて客引きしてたのかな…。

ココでは昔の松の木を保護しているだけでなく、若い松の木を植樹してさらに良い景観をつくり出そうとしていて、その心意気に感動してしまった。

道の駅藤川宿に到着。既に岡崎市に入っているので、岡崎セット(五平餅、八丁みそまん、岡崎茶)で小休憩。空いた席を探していると、お母さんがにこやかに「相席どうぞ」と席を指す。

お母さん、車でご家族と旅行しており、東京へ戻る途中だそう。山口の「山賊(山奥にある変わった食事処)」での食事、京都での大混雑、僕の道中話など、たった10分ちょっとでしたが楽しい時間でした。帰りもお気をつけて。

先を進むと、緑の屋根瓦がかっこいいお宅を発見。写真を撮っていると、お父さんが出てきた。ごめんなさいと謝ると、「これ食べてみなさい」と差し出してくれたのは収穫したばかりのサクランボ。

街道を保護している話や仲間に先立たれて寂しいというような話をされた。「甘酸っぱくて美味しい!」と言うと、満面の笑顔。残りもがんばってねと激励まで頂いた。

岡崎宿の二十七曲がりにてこずり、カクキューの味噌串かつ、小松屋のあんまきでエネルギー補給し、刈谷市ではりか姉さんパワーを浴び、有松の手前まで到着した。

有松は、池鯉鮒(ちりゅう)宿と鳴海宿の間にあり、絞り染めの「有松絞」が江戸時代からの名産品となっている。手ぬぐいをゲットしたかったので、「張正(はりしょう)」に電話で営業時間を問合せ。

「お店は何時までやってますか?」

「17時閉店となってますよ。」

「あ、そうなんですか…。いま東海道を走っていて有松絞のお店に是非立ち寄りたかったけど、間に合いそうにないですね…。」

「え、走って!?今どちらですか?」

「豊明市です。」

「近いですね。大丈夫ですよ。到着しましたら、お店開けますから。」

何という親切さか。今風に言うと「神対応」というやつですね。本当にありがとうございます!

立派な古民家の街並みを抜けて、お店に到着。有松絞がズラリ並ぶ。その中から、張正さんにしか技術が残っていない「まめ絞り」の手ぬぐいをチョイス。明日はこれを装備しよう。

東海道ランや有松絞のことをいろいろお話し、お店を出ようとすると、「ちょっと待って」と女将さんがもう一枚「雪花(せっか)」の手ぬぐいをプレゼントして下さった。

「これも着けて走って下さい!」

女将さんの温かい気持ちに深く感謝、感動し、完走を誓った。

その後、桶狭間の合戦場に想いを馳せ、マックでの機器の充電などを経て、ようやく宮宿(熱田宿)に到着。夜9時半。

本来なら、ココから桑名宿までの船渡し「七里の渡し」が江戸時代のルートだが、チャーター船を予約・調整する時間的な余裕がなく、今回は断念。

そして、ここで問題発生!宿が無い…。前日と同じ問題。全く学んでいない自分にガッカリする…。名古屋市にも桑名市にも空室なし。

かくなる上はラブホ2連泊か(笑)。しかし、これ以上はコストをかけられず、仕方なく温泉&ネットカフェのある「中川コロナワールド」で宿泊。

こちらのネットカフェ、海の波音がBGMとなっており、夢の中での七里の渡しとなりましたとさ…。

◯7日目(5/4金祝)リザルト
◆発着:岡崎宿→宮宿(約55km)
(御油宿→赤坂宿→藤川宿→岡崎宿→池鯉鮒宿→鳴海宿→宮宿)
◆難所:七里の渡し(準備不足で渡航できず)
◆食事:道の駅藤川宿の五平餅、お父さんのサクランボ、カクキューの味噌串かつ、小松屋のあんまき
◆宿泊:中川コロナワールド(ネットカフェ)
◆体調:両足腿・ふくらはぎの筋肉痛、両足指にまめ、右膝ほぼ痛まず
count: カウンター

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