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日本国=にほんこく(555m)

2日間の日程で登った新潟県下越地方の低山   
1日目  日本国=にほんこく(555m)  新保岳=しんぼ(852m) 朴坂山=ほうざか(438m) 
 2日目 高坪山=たかつぼ(571m) 
虚空蔵峰=こくぞう(521m)
 
鳥坂山=とっさか(439m)
白鳥山=しらとり(298m)
 

 
新潟県 2015.06.18 単独行  二等三角点
コース 小俣小学校跡(5.30)---蛇逃峠(6.25)---日本国(6.35-6.45)---蛇逃峠(6.55)---蔵王堂登山口(7.25)---小俣小学校跡(7.40)

深夜1時半過ぎに長野を出発、上越経由でハイウエイを疾駆。高速道は朝日まほろばICまで延びている。高速を出たあと、空いている一般道を1時間も走らずに日本国登山口に到着。日本国は越後100座に選ばれた山でもある。 山頂までの高低差は約500m。

小俣小学校跡の広い駐車場へ車を停めて出発。駐車場の目の前が登山口で、『日本国登山道入口』と表示された鳥居形のアーチが立っている。コース案内看板を見て、下山は蔵王堂のルートをとることにした。

日本国山頂 山頂展望、何山? ブナの道

階段の急登から歩きはじめる。しばらく進むと「ラジユウム清水」と表示された清水を通過。ジグザグ道をたどって高度を上げて行くと、わけなくベンチのある小広場松ケ峰に着く。立ち止まらずに先へ進む。次第にブナが目立つようになってきた。大樹の林ではないが、若葉が匂い立っているかのような気持ち良さ、やはりブナはいいなあ~、幸せ気分に満たされる。

大樹のブナの隙間から日本海方面が見通せる。やがて蛇逃峠(じゃのげ)、帰りはここから蔵王堂へ降りるつもりだ。休憩用の東屋が建っていたが、休むことなく先へ進む。

鷹待場を過ぎると小広い日本国山頂に到着。「日本国555m」の表示。5並びで覚えやすい。探すまでもなく二等三角点が鎮座。「日本国山名の起こりについて」の解説看板もある。木で組まれた展望台へ登ってみる。風化して判読不明に近い天望図には、朝日連峰、鳥海山、佐渡島、粟島などがかろうじて読み取れるが、霞がかかってそれと指呼することはできなかった。“日本国休憩舎“という看板のかかった小さな小屋もある。他に誰もいない静かな山頂だが、休日などにはきっと多くのハイカーでにぎわうのだろう。

蛇逃峠まで戻り、道標に従って蔵王堂へのルートをとる。快適に下って行くとわけなく蔵王堂の前に出て、その下方が昔の出羽街道。ここにも登山道入口表示とコース案内看板などが整備されていた。

駐車した小俣小学校への途中には「小俣宿」があり、往時の雰囲気を感じさせる建造物を眺めながら、地元の方と二言三言会話をして駐車場へ戻った。

村上市観光課のパンフを見ると「日本国の名前につて、大和朝廷東征あるいは飛鳥時代にも遡るとも言われるが判然としない」という。戊辰戦争、芭蕉、出羽三山参拝者の宿場の賑わい等、歴史に残る街道宿場の背に面した山が日本国とうことです。

急登、危険個所はなく、登山道の整備、道標設置、駐車場なども万全、ファミリーが安心して楽しめる優しい山という印象。下越の第一座目を終わり、次の新保岳へと車を向けた。


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