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高坪山=たかつぼ(571m)・虚空蔵峰=こくぞう(521m)

2日間の日程で登った新潟県下越地方の低山   
1日目  日本国=にほんこく(555m) 新保岳=しんぼ(852m) 朴坂山=ほうざか(438m) 
 2日目 高坪山=たかつぼ(571m) 
虚空蔵峰=こくぞう(521m)
 
鳥坂山=とっさか(439m)
白鳥山=しらとり(298m)
 


 
新潟県 2015.06.19 単独行  二等三角点
コース 駐車場(4.00)---赤松の尾根(4.30)---虚空蔵峰(5.00)---飯豊連峰展望台(5.25)---高坪山(5.35)---駐車場(6.25)

村上駅前のホテルを3時過ぎに出て高坪山登山口へ向かう。暗い道をカーナビ任せで走り、胎内市荒川総合運動公園先の駐車場に無事到着。夜明け、赤紫に染まった空は、さながら火事のようだ。

虚空蔵峰山頂 高坪山山頂

駐車場から車道を10分ほど上って行くと登山口道標が立っている。ここから先は車両進入禁止。すぐに蔵王山荘があり、その先が蔵王平。ここで直進して虚空蔵峰経由で高坪山を目指すか、右手の道をたどって高坪山のみを往復するか、しばし考えた末、虚空蔵峰を一つ稼ぎ、周回で歩くことに決める。

昨日の疲れが癒えきっていない脚には、長くて急な階段がきつい。一歩一歩足を持ち上げるようにして上って行く。10数分以上かけて上りきると、一群れの赤松が目立つ尾根となり、ようやくなだらかな歩きいい道に変わった。しかしこの先もまだ緩急、階段の繰り返しがつづく。

ようやく稜線の道となって一息入れることができたころ、周囲はみごとなブナ林に変わっていた。かなりの大木も多く目を瞠るばかり。

道標が右手に奥蔵王堂を案内していたが、ここはパスして虚空蔵峰を目指す。この尾根の先に見えるのがそれと思い込んで登り着いてみると、虚空蔵峰はまだ先だった。このあたりからブナ林はさらに見事さを増してきた感がある。何回も立ち止まりカメラに収めながら進むと、樹林の開けた平坦なピークとなり、ここが虚空蔵峰だった。国地院地図には観測点521mの表示のみで山名は載っていない。道標が「虚空蔵峰」と示し、高坪山30分と案内している。

ブナ林

道標にしがって高坪山へのコースを下って行く。とにかくブナ、ブナ・・・最高の気分だ。気圧の関係か、風がかなり強い。木の葉を吹き抜ける音がすさまじい。天気が崩れるかもしれない。下山するまではもってほしいものだ。

虚空蔵峰から30分ほどで電波反射板施設のある飯豊連峰見晴台。それと分かる程度に藍色の山影が浮かんでいるのが見える。谷筋にまだかなりの残雪を抱えた飯豊山連峰だ。
高坪山は、それから登り返し10分ほど、別世界のようなブナ林の道をしばしたどると山頂だった。

ブナに囲まれた広々とした山頂、設置されている釣鐘の紐を引くと、爽やかな音が鳴り響いた。脇には赤い前垂れをかけた40cmほどの石地蔵、そしてベンチや山名表示板など。三角点は二等、天気がいいと胎内平野から日本海へとつながる景観か見えるのかもしれない。

山頂からは下り一方、よく踏み込まれた道を、蔵王平目指してひたすら下って行く。分岐には道標があるので心配はない。下りきって沢を渡ると蔵王平、これで周回したことになる。駐車場帰着が6時20分。2時間20分の行程だった。

この山もブ林の美しさに目を奪われ通した山だった。


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