hkk-1455 ≪山岳巡礼≫のトップへ戻る  


愛宕山(802m)

 
静岡
2014.05.23 単独  三等三角点
コース 駐車地点(13.00)---愛宕山---駐車地点(15.10)・・・?
≪5/23~5/25の3日間に登った静岡県の10座≫
矢岳山 亀ノ甲山 中根山 愛宕山 竜馬ケ岳 岩嶽山 入手山 キヌタ山 枝松山 小芋山

朝から矢岳山、亀ノ甲山、中根山と登り、次は水窪ダムのゼンモン山の予定だった。ダム湖手前のトンネルを出た先に登山口があるはずだったが、急峻な斜面は落石防止のネットで全面覆われ、登りつけそうなところがどうしても見つからない。このあたりから登った記録がネットに載っていたのに・・・。結局あきらめてしまった。水窪ダムが天竜スーパー林道の北側入口、今回の山行主眼はこの林道沿いの山々。ところが何と林道入口に「崩落のため全面通行止』の表示。明日からの計画はすべておじゃんだ。

夕暮れまではまだ時間がある。明日のことは後で考えることにして、今朝がた矢岳山登頂の折に通った290号線を南下、佐久間町の愛宕山へ立ち寄ることにする。ごく簡単に登れるものと、勝手に考えていた。

カーナビに誘導されて目的地の峰集落方面へ入る。狭く急な道沿いに肩を寄せ合うような民家が点在、山里の雰囲気が濃い。この先駐車スペースがあるかどうか不安。電波中継アンテナらしい施設の脇が広くなっていたのでここに停めさせてもらう。ここからの車道歩きが想定外に長い距離だった。勾配のきついつづら折れの道を上がってく。寺院の前に駐車場がある。ここに停めさせてもらえば少しは楽ができた。気温が高くなって汗が噴き出る。かなり上がって舗装からダートになる。ダート道はまだ延々とつづく。

(実は、帰りに気づいたのだが、ダートに変わって2、3分進むと右手に薄い踏跡が見える。ここから入れば長いダートの車道歩きを省略できたかもしれない。)

山頂下の杉美林

『感が』が愛宕山に近づいたことを告げる。高そうなところを目で追う。注意しながら斜面を見て進むも、それらしい道は見つからない。エーイ、どこでもいい、高い方へ登るぞー、暑さも加わってヤヤやけ気味。急な斜面に踏み込む。
斜面は杉林、その樹林の整備はこれまで見たこともないほどきれいに整備され、雑木や下草の一本も見当たらないほど。杉の枝打ちも完璧、まさに美林・・・と言いたいがちょっと待って。本来山は種々雑多な植物が生え、それをエサに虫が棲み、そして鳥がやって来るし、獣も生息する。それが「美しい本来の自然」のはず。この杉林を美しいと表現するにはややためらいを感じる。そんなことを考えながら、一歩ごとに足がずり下がる急斜面を攀じ登り、林道を横切って何とか登り切った。こんな山に登る人は滅多にないだろう。

思いのほか時間を要してしまい、帰りは足を速めて駐車地点へと急いだが、予想を大幅に超える2時間余も要した。400mの高低差を考えるとこんなものかという気もする。

****************************************************

本日の山はこれで終了。春埜町『道の駅いっぷく処横川』で車内泊とした。


≪山岳巡礼≫のトップへ戻る