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竜馬ケ岳(1501m)岩嶽山(1369m)入手山(1212m)キマタ山(1208m)
静岡 |
2014.05.24 | 単独 | 竜馬ケ岳 三等三角点 岩嶽山 三等三角点 |
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コース | シンフォニー(5.30)---3.5キロ地点(6.20)---荷小屋(7.40-7.45)---御嶽神社(8.20-8.25)---竜馬ケ岳(9.25-9.30)---岩嶽山(10 40-10.50)---入手山(11.45)---マキタ山(12.05)---シンフオニー(13.30) |
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≪5/23~5/25の3日間に登った静岡県の10座≫ 矢岳山 亀ノ甲山 中根山 愛宕山 竜馬ケ岳 岩嶽山 入手山 キヌタ山 枝松山 小芋山 |
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予想もしていなかった天竜スーパー林道の全面通行止め。計画していた同林道沿いの常光寺山等7座の登頂が不能となってしまった。
まずはスタート地点となる春埜町ログペンションシンフォニーの駐車場へ。R362号線を中川根方面へ向かうと「林道岩嶽線」の表示が目につく。この林道へ入ってしばらく走り、丁字突き当たりを左折するとシンフォニーの広い駐車場があった。駐車場の真ん中に三角点標石があるのには、ちょっとびっくり。早速登山開始。
鳥居をくぐり、小社を過ぎ、急な尾根登りがつづく。『攀じる』と言うのが適当な露岩の急登だ。天然記念物京丸のアカヤシオ、シロヤシオを紹介した看板が立っている。この群生地はそれなりに名が知られているようだ。このあたりは落下した花びらが多く、咲いているのは少ない。もう少し標高が上がると見られかもしれないという期待感で登って行く。
やがて群生の名に劣らぬシロヤシオの群落が展開した。花を愛でながら稜線へ到達。右が岩嶽山、左が竜馬ケ岳。まずは竜馬ケ岳を往復することにした。
竜馬ケ岳への稜線は危険個所もなく、また大きなアップダウもない快適なルート。最初に小さな社、少し行くとやや大き目の御嶽神社がある。ここで5分間の休憩、渇いた喉を潤す。小さなアップダウンはいくつかあるが、竜馬ケ岳最後の登り以外はたいしたことはない。目印しテープもあり、踏跡を見失う惧れはない程度にはっきりしている。竜馬ケ岳最後の登りは左右にピークらしいものが見える。このあたりだけ踏跡が輻輳、不明瞭で、帰りに間違わないようにしないといけない。下山の方向を頭に叩き込む。感で左手のピークへ進むと、それが正解だった。駐車したシンフォニーから単純高低差850m、約4時間の行程だった。樹間から山の稜線が見え隠れするが、山名を指呼することはまったくできない。
写真を撮っただけで、休むことなく来た道を戻って岩嶽山へと向かう。御嶽神社からさらに分岐へと戻り、岩嶽山への登路へ入ると、険しい岩稜尾根となる。フィックスロープなどで確保しながら慎重に通過、分岐から岩嶽山ピークまでは思ったより距離があった。
入手山への登り返しも、思ったほどきつくはなかった。入手山の頂上は広々とした明るい空間で気持ちいい。広場のような山頂の真ん中に「入手山」の山頂表示が立っている。降りるべき方向だけは慎重を期して次のキマタ山へと向かう。この間は気になるアップダウンもなく、20分ほどで着いてしまった。キマタ山は古びた小さな板切れに、ようやく読める程度の字で「キマタ山」と書かれていた。これが本日最後のピーク、地図を見てもこれからはほとんど下り一方、山頂からはこの道しかないことを確認して長い下りに入る。そういえばどこだっただろうか、入手山山頂だったかもしれない。「この先通行が困難、立ち入り禁止」の主旨の看板が立っていた。ここまで下ってくると、通行困難でも岩嶽山へ戻る気にはなれない。何とか迷わず無事に下り切るのみ。下りとは言え、疲れの溜まった足にはそれほど楽ではない。ちょっとした岩場があったり、転げ落ちそうな急な個所もある。しかし立ち入り禁止にしては踏跡も確かで不安を感じることがなかったのは幸いだった。
長い下りが終わって林道へ降り立った。ところでここはどこ?シンフォにーはどっち?幸いにも手許の地図と一緒に簡単なルートメモを持っていた。送電塔の先から右手へ下りると書いてある。確かに林道の先に送電塔が見える。そこから薄い踏跡を追うと、数十メートルで右手に下って行く道らしいものが確認できる。杉の枯れ枝などが覆っていて、これが道かどうか判然とはしないが、少し下って行くと道型は明瞭になり、やがて林道へ降り立った。この林道をわずか下ったところで他の林道に合流、これが今朝がた歩いた林道、距離表示0.5kの地点で、中電佐久間川根NO.55の黄色い表示があるところ。もしキマタ山・入手山経由で登るなら、ここで右手の林道へ入って行くことになる。
往きには長かった林道歩きも、ここからなら0.5キロで済む。ありがたい。予定になかった山、8時間を超えるロングコースを無事に歩き通すことが出来た満足感に浸って本日の登山を終了した。
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