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信越トレイル(2 )
赤池~毛無山(1022m)~涌井
長野県 | 2008.11.14 | 単独 | マイカー・自転車 | 地図 飯山 | 毛無山 三等三角点 | ||||||
赤池(7.25)〓〓〓自転車〓〓〓涌井(8.35-8.45)---涌井新池(9.15)---毛無山(9.50-9.55)---希望湖(10.15)---沼の原湿原(10.40)---赤池(11.15)・・・・・自転車を回収して帰宅 | |||||||||||
まずは前回の第1セクションの終点赤池駐車場までマイカーを疾駆。赤池に車を残してマウンテンバイクで涌井へ向かう。大半は下り道だが、3箇所ほどきつい上りがあって漕ぎきれずに降車、自転車を押して歩く。無理して漕ぐと息はあがり、足は窒息状態になってきつすぎる。自転車のルートは県道97号線を斑尾高原経由で飯山市街へ向かって下る。トンネルを抜けた先で503号へ左折、スピードに乗ってぐんぐん飛ばしていく。ブレーキが焼けるのが心配。大川の集落で国道202号へぶっつかる。国道を左折、トンネルを抜けてしばらく下ると涌井の集落となり、毛無山への道標が目につく。ここまで約14キロ、1時間強を要した。 出来たら信越トレイルの道順にしたがって、赤池から涌井へと歩きたかったが、自転車を使うとなると、その自転車は下り道に利用したい。そのためにこの区間は逆コースで歩くことになった。 国道から狭い車道へ入ったところへ自転車をデポ、軽いザックを背にして毛無山へと向かって歩きはじめる。かつては開拓の畑が広がっていたようだが、今はススキの原と化した中の一筋の車道をつま先上がりにたどる。山の際にはわずかの畑が現役を保っているが、ほとんどは祖先が精励克苦して拓いたその農地も、芒々たる原野に還っている。食料自給率の低さが問われる昨今、農業が成り立たない日本の現状がここにもある。そんなことを考えながら30分も歩くと涌井新池となる。小さな用水池だ。紅葉は最終段階で鏡のような水面に美しい影を落としている。 落ち葉の降り積もった道を毛無山へと登っていく。道はジグザグを切ったりして緩やかで歩きやすい。樹林はカラマツが主役、枝には黄金の針葉を残しながら、足もまた黄金のジュウタンとなって敷き詰めている。この心地よい味わいは秋の山のものである。 新池から30分余、暖かな陽気に少し汗ばんで毛無山に到着。三角点のある山頂からは落葉した木々の隙間から妙高山、そして真っ白に雪化粧した火打山が垣間見える。わずかに東へ行くと展望台になっていてベンチも3脚設置されている。眼下に飯山の町並みや鳥甲山、苗場山、岩菅山などを望むことができる。
車道へ降りたところが希望湖、観光客が三々五々終りの紅葉を愉しむ姿もある。 希望湖は別名沼の池、光る湖面と斑尾山の姿にしばらく足を止めてから沼の原湿原へ向かう。 湖畔をあとにして山道へ入る。湿り気のある落ち葉を踏んで一つ高みを越えてから車道に出る。沼の原湿原が広がっているが、今は枯れた葦が広がるくすんだ原で、潤いに満ちた湿原のイメージとは大ちがいだ。 湿原の縁に沿った車道を少し歩くと、左手に赤池への道標を確認して山道の登りに入る。登りきったところはブナ林の復元作業をしていて、ここからははるかに日本海、そして妙高、火打、戸隠、斑尾山などを望むことができる。何十年か先美しいブナの林になっていることだろう。 赤池への近道を見送り、ブナ林トレイルというコースをとって赤池へと最終コースとなる。立派なブナ林とは言えないが、それでもブナの林はほっとさせる癒やしがある。 紅葉にはやや遅かったが、穏やかな陽気に快適そのもの、初冬のゆったりしたハイキングに満足して赤池駐車場へと下った。 赤池から車で涌井へ向かい、自転車を回収して帰宅。 |