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信越トレイル(3 )
涌井~黒岩山
(939m~仏ケ峰登山口

長野 2009.05.27 単独 マイカー自転車 地図 猿橋 黒岩山 二等三角点
笹川観音堂(4.40)===自転車===国道409号とん平分岐標識付近(5.05)---とん平(6.00)---ゲレンデ最上部(6.25)---平丸峠(7.20)---のろし台跡(8.06)---そぶ池(8.50)---富倉峠(9.10)---林道上新田線分岐(9.22)---涌井(9.48)---林道上新田線分岐(10.15~10.25)---笹川観音堂(12.00)→→自転車を回収して帰宅
妙高、火打山を望見
信越トレイル第3セクションの涌井~仏ケ峰登山口を歩く。

信越トレイルの始点斑尾山から終点の天水山までを、一部なりとも途切れさせずに全部つなげることを目標にしている。ところが登山口と下山口が離れていることなど、実行にはいろいろと障害もある。今回の第3セクションもマウンテンバイクを使うことでそうした障害を克服、第3セクションまでの全ルートをつなげることができた。



第3区間は北から南下することにした。
戸狩スキー場から信越トレイルを南に下って、国道292号線沿いの涌井集落を下山口とするのが正規のルート。しかしこれだとマウンテンバイクを使ってもうまくいかない。そこで戸狩スキー場を始点、国道409号線泉台小学校付近を下山地点とする。そして欠けてしまう涌井~富倉峠間は付け足して往復するという策をとった。




国道409号線泉台小学校の交差点を西へ折れる。しばらく走ると笹川観音堂があり、手ごろな駐車スペースを見つけて車を止めた。

車を観音堂に残し、マウンテンバイクに乗り換えて国道409号線へ戻り、国道を戸狩方面へ6、7キロ走ると“とん平”という小さな看板が目につく。ここからとん平までは舗装道ながら強い上り勾配。自転車を残してとん平へと歩き始める。標高差350メートルほどの車道を1時間近くかけて明るく開けたスキーゲレンデ下部に着く。ここがとん平で大きなレストランが2軒ある。

仏ケ尾登山口の道標がある。道標からレストランを背にしてゲレンデの中の車道を登っていく。間もなくゲレンデの最上部となり、道標に『仏ケ尾登山口』の表示、右矢印が小沢峠2.3キロ、左が桂池3.5キロとなっている。標柱からは登山道が目に入らない。左手のヤブの際まで行って見ると狭い切り開きがあって登山道とわかった。

展望のない樹林の道を行く。見るべきものもなく、新緑から若葉に変わった木々、時にはイワカガミ、チゴユリ、キヌガサウなどを目にして小さなアップダウンを何回も繰り返していく。とん平から1時間20分、車道に出て右手に湿原や古池を眼下にしながら立派な舗装道路をたどると平丸峠、緑を吸い込んだような桂池がある。
信越トレイルの看板が立っているがさてルートはどごだ?池畔にも踏跡があるがそれはちがうようだ。右カーブの舗装道路をわずか進むと信越トレイルの道標があり、太郎清水という水場にもなっている。しかしゴミの浮かんだような水は飲む気にはなれない。


静かなソブ池
ここからは2005年6月1日、黒岩山を訪れたときに歩いたコース。季節もちょうど同じ、コース下に見える湿原のミズバショウは以前とちがって花は終り、葉っぱだけがやけに大きくお化けのようだ。

やがてピーク状ののろし台跡となる。赤錆びた鉄製の残骸も片付けられていた。二等三角点のありかは不明、探す予定も無かったので、飯山の盆地や志賀方面の山を眺めてから下りに入る。

のろし台を過ぎたあたりだったろうか、ブナの美しい林が広がっていた。たった1箇所だが残雪の妙高、火打山など頚城の山が望見できるところがあった。
樹木にまきついた藤の紫花がときおり目をひく。

林道に出たりまた山道へ入ったりを繰り返す。目につくワラビを一本、また一本ととっているとけっこうな量になった。ときおりあらわれる道標は次の目的地ソブ池を表示している。いつか山道とおさらばして林道だけを歩くようになっていた。

ソブ池は杉の林に囲まれた静かな池だった。池を右回りに回って富倉峠へと向かう。下山のことを考えて、富倉峠の道標地点から、車を止めた笹川観音堂への降り口となりそうな道を探しながら歩く。やがて林道が二分して右は涌井集落、左は、車をデポしてある上新田方面、しかし信越トレイルを正確につなげるには、ここで自転車デポ地点へ降りてしまうわけにはいかない。それではこの林道分岐と涌井集落との間が欠けてしまうからだ。
歩きどおしで疲労も感じていたが休まず涌井へと下っていく。民家のある集落へ降り立って、これでルートはつながった。すぐにまた上新田林道へと登り返す。足が重い。

上新田林道との分岐へ戻ったところで今日はじめての休憩。5時間余を休むことなく歩き通してきた。10分ほどフキを採ったりして休んだあと、上新田林道をたどる。地図ではこのあたりに笹川へ下る道があるはずだが、それらしい踏跡もまったく目につかない。山菜取りおじさんに訊くが要領を得ない。結局下山路がわからないまま林道を下って行く。
このま下ると駐車地点から遠くかけ離れた場所に降りてしまいそうな不安がある。
さきほどのおじさんが軽トラで下ってきた。5分ほど乗せてくれたが山の中の変なところで下ろされ、ここからこう行けば近道だと教えられた。実際には草のおい茂った道で、そのうちヤブに変わってしまった。
結局ヤブの中を感を頼りに登ったり降りたり、汗も出ないほど疲れてようやく林道に出た。それはおじさんに乗せられて先ほど車で通った道だった。何ということだ・・・・・
間もなく民家のある里に出たが、何のことはない、駐車場所の笹川観音堂は里に出たところからそれほど離れたところではなかった。どうしてあんなわからない道を近道と言って教えてくれたのだろう。怪訝な気持ちはいまだに解消していない。

しかし親切にしてくれたおじさんに文句を言ったらバチがあたる。結局自分の判断の甘さと、人を頼ることのいましめということだろう。