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愛知・静岡の山旅   
2016.12.15  葦毛湿原 神石山  2016.12.16  井川笹山 葛城山 発端丈山 
2016.12.17  長九郎山 後藤山・猫越岳  2016.12.18  玄岳 日金山 
   走行全距離   1240q   車内4泊(恵那峡SA・清水SA・道の駅伊豆のへそ2泊)

玄岳=くろだけ(799m)

静岡県  2016.12.18
単独  二等三角点
コース 玄岳ゲート付近の駐車場(6.15)−−−玄岳(6.45-6.55)−−−下山(7.20)   
下山後マイカー探し1時間30分ほど

【静岡百山−玄岳】・・・ハプニングのおまけつき

相模湾に登る朝陽

4日間静岡山旅の最終日。

昨日の天城猫越岳で足を滑らせての転倒、その時したたかに打った腰の痛みで熟睡できなかった。
未明、車外へ出て周りを少し歩いてみる。大丈夫、何とか歩けそうだ。

明けを待たずに「道の駅・伊豆のへそ」を出発。車を玄岳登山口へ向かわせる。
R19号から伊豆スカイラインへ入って南下。地形図で見当をつけてきた玄岳IC付近で目に付いた駐車スペースに車を止めた。

赤富士


付近に登山口がないか探す。藪っぽい土手にそれらしい踏跡が目につく、入ってみるとかなり明瞭な踏み跡、一投足で尾根上の道に変わる。下山時の目印にテープをつける。あとは夜の明けたばかりの一本道をたどって行く。山頂までの高低差は200数十メートル、遊歩気分の軽い気持ち。昨日転倒の痛みもない。

日の出が近づき明るさが増してくる。できれば日の出前に山頂へ立ちたい。予定通り30分強で山頂に達した。

タイミングよく東方相模湾から真っ赤な太陽が昇りはじめる。遮るもののない北方の富士山が赤く染まって行く。刻々と変わる色合いはまさに劇的。そして遥か彼方に見える白銀の連なりは南アルプスだろう。
ひとしきりドラマチックな展開に目を奪われたあと山頂を後にした。

さて、そのあとがいけなかった。

   

目印につけたテープを確認する前に、右手下方すぐのところに車道が見える。あれが駐車した車道・・・幸か不幸か、タイミングよくその車道へ降りる踏跡がある。ここで車道へ降り、あとは車道を駐車したところまで歩くのが近そう・・・・。

車道へ降りて駐車方面(錯覚)へ向けて舗装道路をてくてく・・・あれ?そんなに離れているはずはない。通りかかった車を止めて「ミニバンのセレナが止まっていませんでしたか」と尋ねる「見ませんでしたね」・・・方向が逆かもしれない。「少し先まで同乗していきませんか」の親切に甘えてみたがやはり愛車は見つからない。
無人の玄岳ゲート付近だったことだけは確か。地図を見るとゲートは三叉路状になっている上に、複雑に曲りくねっている。行ったり来たり探すこと1時間以上。そこへ道路管理のパトロールカー「もしもし、ここは自動車専用道です。歩行はできませんよ」との注意。事情を説明すると「乗ってください」と言われて同乗、制定の駐車場へ止めたことは確か、有料道路内のこの周辺の駐車場を一つ一つ回ったあげく「おかしいですね、ありませんね。盗られたのかな〜カギはかけました?」、「もう1か所、有料道路からゲートの外に出たところにも駐車場があります、行ってみましょう」と向かったその駐車場に発見することができた。ここから玄岳へ登る人はほとんどいませんということだった。

赤富士も良かったが、忘れられない思い出がおまけについてしまった。本当に親切なパトロール員、何かお礼をしたいが何にもない。固辞を押し切ってビールかタバコ代にでも使ってと無理やり受け取ってもらって感謝の言葉を繰り返し、頭を下げた。歩いて探した時間は1時間以上、このパトカーに会わなかったらどうなったことか・・・・・車で20分ほど。恥ずかしいハプニングの顛末記です。

車が見つかって一安心、山旅最後の箱根日金山(十石峠)へと向かった。

 
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