Net Aid  1999.10.9

 彼が去年('99)の9月に新しいアルバムをリリースしてからというもの、メディアへの露出度がグーンとあがり、私にとってはラッキーな一年でした。Stingファン向けのメーリングリストからテレビ出演のスケジュールを細かくチェックし、そりゃもうビデオに撮りまくり。

 私のホストファミリーはケーブルTVからビデオに番組を録画したことがそれまでなかったらしく、私の「ビデオにとらないといけないんだけどなー」の一言でお父さんはテレビとビデオを相手に格闘してくれました。どうやらそれまでケーブルTVからビデオへの録画ができるような設定になっていなかったようなのです。結局30分ほどで解決し、これで何でも録画できると、かえって感謝されてしまいました。なんていい人なんだろう!感謝、感謝。おかげで、VH-1のThe Police 特集や、いろんなトークショー出演中のStingを撮ることができました。

 ちょうど Sting のアルバムが出てすぐの10月の Columbus Day の連休に、それまで計画していた小旅行を中止せざるを得ないというアクシデントが発生してしまいました。「せっかくの連休なのにーつまんないなー」と思い立ったのが、NYC。折りしも連休初日は "Net Aid" が NY のお隣の NJ州である日だったのです。長距離バスに乗り込み、マンハッタンのホテルに荷物をおろしてから、向かった先は Port Authority(ここからありとあらゆる方面へのバスが出ているのです)。会場となる Giants Stadium へのバスを探しだして、到着後に当日券を購入。イベント当日というのに、まだまだチケットは残っていました。

 ずっと何も口にしていなかったので、会場内でホットドッグなどを食べながら待っていたのですが、開演時刻になっても人はまばら・・・。「全世界にインターネット放映するイベントなのに、こんなんで大丈夫なのかなぁ」と心配していたのですが、案の定このことはニュースでも取り上げられていたようです。スクリーンで見た他会場(イギリスとか)は、ずいぶん盛り上がっていたようでしたが。

 ところがこの人の少なさが(私にとっては)幸いしてしまったのです!

 私はフィールド内の後方の席にいました。フィールド内とはいえきちんとロープで区画整理されており、また係員もたくさんいて、フィールド内の移動もいちいちチケットを見せなければならず結構面倒。ところが、開演直後のある出演者の「こんなに空いてるんだから、みんな前にこいよ〜!」の一言で、それまでフィールド後方にいた人たちが前方へ殺到してしまったのです!みんなロープを飛び越えて入っていったのですが、さすがに複数で来ている人たちは、うまくロープを越えられずに捕まっていました。私はというと、一人ということが幸いしたのか、係員が他の人を注意している間にシレ〜っと入れてしまいました。

 当然誰かの席に勝手に座ることになるのですから、内心ドキドキ。でも一人だという事で(?)周りの人も「いいよ、こっちに来たら?」みたいな感じで係員からかくまってくれて、結局何事もなく、ものすごくステージに近い席で7時間ほどのイベントを楽しみました。あんな間近で彼を見れたなんて、後にも先にもないことでしょう:-)

 Sting は新しいアルバムから数曲披露。アルバムが出てすぐにも関わらず、観客は年齢層を問わず総立ちで楽しんでいました。こういうイベントの場合、さまざまなジャンルのミュージシャンが数曲づつ披露するため、自分の目当てのミュージシャン以外の演奏には興味なし、みたいな態度の人が多いんですよね。帰りのバスの中で、「Sting が一番よかったなー」って話してる若いグループがいて、すごく嬉しかったのを覚えています。結果的にあまり評判がよくなかった Net Aid ですが、私にとっては有名人をたくさん生で見れて、最高のイベントでした(単なるミーハー)。
 
 
 
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Net Aid 1999
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