年の離れた兄姉がいるおかげで、小学校の低学年の頃から、その当時田舎では珍しい「MTV」系のテレビを見ていました。本当は英語なんか分からないから、そんなの見るのつまらなくてキライだったけれど、さすがにチャンネル権がなくって(よくある話でしょ?)。おかげで洋楽にのめり込むのは、当時としては早かったほうだと思います。

 私が確か中学一年の大晦日だったと記憶してるのですが、たまたま「オールナイトニッポン」を聞いてて出会ったのが The Police でした。その年のビルボード誌をもとにヒット曲のランキングをつけるような内容だったかな?その第一位に輝いたのが "Every Breath You Take" だったのです。

 それまで洋楽といっても聞いていたのは Duran Duran とか Culture Club といった類のもので、The Police なんてそれまで聞いたこともない・・・。初めてかれらの曲を聞いて、歌詞の意味など分からないはずなのにすごく「セツナイ」気分になったのを覚えています。急いでレコード(ふるーい)を買いに三が日を過ぎてから走ったのでした(だって昔はどこもお正月はお店やってなかったでしょ?)。でもなかったんだなー、レコードが。そこでいったんはフェイドアウトしてしまったのです(やっぱり熱しやすくて冷めやすいのね・・・)。

  結局本格的にのめりこみ始めたのは、彼がソロ活動を始めてからになってしまいました。  "Every Breath You Take" を初めて聴いた時に感じたことは、「なんてこの人は丁寧に英語を発音するんだろう!」ということでした。まぁ、これは当時中学校1年生だった私が勝手に思ったことであって、事実かどうかは甚だ疑問ですけど。

 なぜか当時の私のお気に入りミュージシャンは、ほとんどイギリス出身でした。例えば、Duran Duran、Cultuer Club、David Bowie、The Beatles ...etc. 英語を習い始めたばかりの私にとっては、イギリス人の発音がとてもきれいに聞こえたものです。余談ですが、アメリカ人にとっても、イギリス人の発音は「知的そうに聞こえる」んだそうです。何度もそういう事を耳にしました。

 Sting のあの鼻にかかった、ちょっと苦し気味に高音をだしつつ、しかもブリティッシュアクセントという歌声をきいていると、もう胸が「キューッ」となる。こういう風に書くと「じゃあ鼻詰まりのイギリス人なら誰でもいいのかっ」って思われそうですねぇ。チャリティー活動をしたり、音楽以外のことにも感心を寄せるところとか、ただ真面目なだけじゃないところとか・・・いろいろありますけど、やっぱり彼が生み出す「言葉」が好きなのかな。彼の歌を聞いていると、情景が浮かんでくるような。そこへ彼の歌声が重なると、もう・・・(涙)。
 
 
 
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