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伊那谷根羽村 売木峠山=うるぎとうげ(1271m)

今年(2006年)山行テーマの一つは『伊那谷の山へ登ろう』、その手始めに、国土地理院地形図を
参考に、名前のある山、名前は無くても三角点のある山などからピックアップして、
3日間で伊那谷最南部平谷村・根羽村の8座を登ってきた


愛宕山 売木峠 鉢盛山 三国山 高峰 平谷峠 十六方 才ノ神
長野県 2006.02.09 単独 マイカー 三等三角点
コース 車道終点(10.20)−−−売木峠山(11.20)−−−車道終点(11.50)
地図・・・平谷南西
売木峠三角点の山頂


『売木峠』という名前は二ヶ所あるが、三等三角点のあるピークとは別である。一つは阿南根羽線(R46号)の阿南村と根羽村の村界、もう一つは国道418号線の売木村と天竜村の村界を売木峠という。

今回登った三等三角点・1271mのピークは、三角点名が売木峠となっているもので、国土地理院地形図にも山名は記されていない。しかしながられっきとしたピークをなしている山であり、そこで便宜的に売木峠山と呼ぶことにした。

根羽村中心部で153号線から分かれて46号線を東へ向かって走る。倉平にさしかかると道路わきに「玉水」という小さな看板があり、ここを左折する。雪に覆われた道はチェーンまたはスタッドレスでないと無理。800メートルほど走って今度は右折する。雪はかなり深くなる。一軒の民家を右に見て500メートル走ると車道終点、水道施設らしい建物があ。雪がなければ3、4台は駐車できそうだ。

雪の中に車を突っ込んで駐車し、出発する。
登りついたカラマツ林のコル
雪の下に隠れている丸太橋を掘り出して沢をまたぎ、山道らしい地形を確認して林の中へと入ってと行く。20センチほどの積雪があるが、あとは概ね山道を外すことなく歩くことができる。
青空が広がって気持ちいい。林の途切れから信州百名山の茶臼山が見える。ウサギやタヌキの足跡が頻繁にあらわれる。降ってからまだ1日か2日しかたっていない無垢の雪面に、たった今通り過ぎたばかりに鮮やかな足跡だ。
急登はなく新雪のトレッキングを1時間近く、カラマツ林の小さなコルに登り着いた。カラマツが無垢の雪面に影を落として陰影が美しい。さて三角点は右か左か、右手が高く見えたので雪の急斜面をキックステップでひと登りすると、そこに測量用のポールが立っていて三角点ピークと確信する。素手で掘り出すのは無理だが、雪の下には三角点標石があるだろう。
山頂は霧氷が陽にきらきらと輝いている。すぐ下に広がるなだらかな雪原は、ゴルフ場らしい。そちらからなら簡単に登って来れるかもしれない。

山の名前もなく、ただ三角点があるというだけで登ったピーク、この先もここを訪れる物好きはあまりないことだろう。

あとで地図を再確認してみると、どうやら三角点が違ったらしい。
カラマツのコルから高く見える右手のピークへ登ったが、三角点は左のピークへ登るべきだったように思う。写真のような雪で道はまったくわからなかった。距離的にはほとんど同じだから、一応登ったということにしておこう。
 
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