hkk-618  ≪山岳巡礼≫のトップへ戻る  

伊那谷平谷村  才ノ神=さいのかみ(1149m)

今年(2006年)山行テーマの一つは『伊那谷の山へ登ろう』、その手始めに、国土地理院地形図を
参考に、名前のある山、名前は無くても三角点のある山などからピックアップして、
3日間で伊那谷最南部平谷村・根羽村の8座を登ってきた


愛宕山 売木峠 鉢盛山 三国山 高峰 平谷峠 十六方 才ノ神
長野県 2006.02.11 単独 マイカー 三等三角点
コース 平谷道の駅(6.40)−−−尾根上(7.40)−−−才ノ神(8.15)−−−平谷道の駅(8.55)
才ノ神
 
地図・・・平谷北西

平谷道の駅で2泊目の朝、前日はマイナス16度という寒さだったが、この朝はマイナス1度の電光掲示を見てほっとする。

車を道の駅に残し、明るくなるのを待って出発。
平谷の信号から売木方面へわずかに進んでから橋を渡り、そのまま屋並の道を行き左へ折れる。山の麓に小社が見えるのでそれを目がけて川沿いの雪の道をたどる。道は小社で行き止まり。才ノ神へはさらに川沿いを遡ってから右手の沢へ入らなくてはならないが、この先が進めない。
小社から雪にまみれて急斜面を強引に這い登って行く。里の人が目にしたら「あの人、何をしているのだろう」と訝ったにちがいない。登り切ると車道に出た。この車道はすぐに行き止まりとなる。行き止まりの先に目指す沢が見える。仕方なく雪の急斜面を沢へ向けて下る。

積雪ではっきりしないが、沢筋にはどうやら道形らしきものがあって、しばらくはこれをたどって遡上して行く。右岸左岸と何回も繰り返す。渡渉時に雪を踏み抜いて流れに足を落とすことも2度ほど。だが水は中まで沁みなくて助かった。
沢が細まり、そのまま遡上するのが不安になってくる。思い切って左の斜面を這い登ることにする。潅木を支えに踏ん張って体を引きずり上げて行く。雪に足跡が残るので帰りの不安はない。
尾根状の高みまで登りきり、少し歩きやすくなった尾根を数分登って行くと車道に飛び出した。何だこりゃーという気分。地図を見ると確かに車道が載っている。車道を左にとってつま先上がりに上って行く。足跡も車の轍もなく、降ったままの無垢の雪にはときおりウサギなどの足跡が見られる。
車道を約10分、最高地点となりここから右の尾根へ取り付くことにする。この尾根は雪の下に明らかに道が通っているようだ。
尾根を10数分でピークに達した。これが才ノ神と判断。所要1時間35分は予定よりだいぶかかっていた。

登ってきたのとは反対側に、かなりはっきりとした道がつづいている。これを下山コースに取ることにした。
歩きいい尾根道に気をよくしてどんどん飛ばしながら、ふと振り向くとさっきのピークの近くにもう一つのピークが見える。立ち止まって地図を開く。才ノ神には三角点はないと思っていたが、それは勘違いで三等三角点があり、どうやらもう一つ見えているのが才ノ神らしい。私の立ったピークより20メートルほど高く、歩いて数分から10分未満というところ。しかしまた登り返すのも面倒になってそのまま下ることにする。

適当なところで尾根を離れて右斜面を急降下、降り立った林道はグリーンのゲートがある地点だった。ここからは気楽に歩ける林道を使って道の駅まで戻った。

林道を使って登る場合は、平谷道の駅から153号線を根羽村方面へ向かい、「ドッグランド」(?)の先を左折すると林道につながります。
ただし林道入口には「入山禁止 山主」の注意書きがありました。
 
≪山岳巡礼≫のトップへ戻る