伊那谷 
長者峰=ちょうじゃみね(1574m)〜高嶺=たかみね(1599m)

2006年度のテーマは『伊那谷の山』です。1月に8座、今回3月は下記の12座を登ってきました。対象の山は国地院二万五千図を参照にして選定。等級を問わず三角点の表示があり、かつ地図から推測するとピークを有して存在感がありそうな山、それと三角点はなくても山の名前が記載されて一般に認知されていると思われる山を選びました。地域は伊那谷南部の平谷村・売木村・阿南町です。

長者峰 高嶺 東方子 桐山 源四山 梨木山 千本立 桐ノ木山 高畑山 岩倉山 鎌根山 大津山
長野県 2006.03.25 単独 マイカー 長者峰 三等三角点 地図 浪合南西
コース ゲート先(7.10)−−−林道終点(7.30)−−−高嶺(7.50)−−−長者峰(8.15-20)−−- ゲート先(8.40)
長者峰から見た高嶺 長者峰山頂三角点と背後は大川入山

国道153号線を南下、治部坂峠を越えて2、3キロほどだろうか、「高嶺山頂」の道標が目につく。ここで右手の高嶺林道へ入る。舗装された林道を快適に飛ばしてどんどん高度を上げ、村落は遥か下になっていく。この調子では山頂まで車で行ってしまいそうだ。少しは歩かなくては登山にならない。

開放された鉄製のゲートがあり、その先で「こちらへ」という小さな案内が見える。どうやらそれが里から登ってくるハイキングコースのようだ。都合よく駐車スペースもあったのでここから歩くことにする。歩くと言っても山頂まではもう近そうだ。

整備された山道へ入りしばらく歩くとまた林道へ合する。そのまま林道をたどると草原状に大きく開けた円頂の上に展望台が見えてきた。展望台下で舗装道は終わり、その先はダートの林道がさらに延びていたが封鎖されていた。
付近はパラグライダーの発進基地になっていて休憩舎の施設もあり公園という雰囲気だ。展望台の円頂が三角点とは思わず、その先に見えるピークへ向かう。
「高嶺山遊歩道」の道標から、日蔭に雪の残るダートの林道を行く。真っ青な空、朝日に輝く霧氷とのコントラストが美しい。ときおりウグイスの啼き声が聞こえる。ほとんど勾配のない道を20分、ピークを巻く林道から反れて笹斜面の切り開きを登るが、最後は笹の密薮を漕いでピークとなる。地図には「高嶺」と表示されている1599mのピークだ。笹の中を三角点のありかを探したが見つからない。高嶺には三角点があると思い込んでいたのは錯覚で、その三角点は展望台のある1574mピーク「長者峰」だったのに気づく。

大川入山などを眺めたあと、展望台ピークへ引き返す。全面ガラス張りの八角形の展望台周辺は笹も刈り払われて気持ちいい空間が広がり、その中央に三等三角点標石があった。目の前には大川入山、その後方に重なるように富士見台と恵那山が見える。東には南アの銀嶺が少しだけ、そして南方に目立つのは茶臼山。

展望を楽しんだあと、駐車場所まで林道を下った。
 
≪山岳巡礼≫のトップへ戻る