伊那谷 高畑山=たかはたやま(1133m)

2006年度のテーマは『伊那谷の山』です。1月に8座、今回3月は下記の12座を登ってきました。対象の山は国地院二万五千図を参照にして選定。等級を問わず三角点の表示があり、かつ地図から推測するとピークを有して存在感がありそうな山、それと三角点はなくても山の名前が記載されて一般に認知されていると思われる山を選びました。地域は伊那谷南部の平谷村・売木村・阿南町です。
長者峰 高嶺
 東方子 桐山 源四山 梨木山 千本立 桐ノ木山 高畑山 岩倉山 鎌根山 大津山
長野県 2006.03.27 単独 マイカー 高畑山 三等三角点 地図 平谷南東
コース 長島峠付近(11.30)−−−高畑山(12.10)−−−林道(12.30)−−−長島峠付近(12.45)

国地院地図を見ても「高畑山」という名前はなく、三角点記号と標高1133.4mの記載があるだけ。三角点の点名が“高畑”となっているので勝手に「高畑山」と呼ばせてもらうことにした。

平谷村から418号線を売木村へ向かう。温泉施設「こまどりの湯」の先を茶臼山方面へ右折して県道46号線へ入る。3キロほどで長島峠へ左折する道がある。小さな道標はあるが字が消えかかっていて読めない。左折すると長島峠はすぐ、峠には馬頭観世音の大きな石碑がある。

峠には駐車スペースがないので手前300mほどのところへ車を止めた。
車道を峠まで歩き、南へ延びる林道(林業生産基盤整理事業という杭が立っている)へ入る。地図によれば林道右側の尾根上には道があるはずだ。取り付く場所を探しながら林道を進むと、作業道らしいものがあった。入ってみるとすぐに尾根道へとつながった。
ヒノキなど人工林の中の尾根道は明瞭で迷う心配はない。本日3つ目の山となると足も重い。まだ時間は十分ある、スローペースでゆっくり登って行く。シジュウカラだろうか、きれいな囀りが耳に届く。
いかにも里山という雰囲気の中、高低差200メートルを40分近くかけて山頂へ到着した。赤松やヒノキの林に囲まれて展望はほとんどない。木の間にわずかに見えているのは茶臼山だろう。林床にはまばらな笹が茂っているが、三角点は探すまでもなくすぐにわかった。三角点標石の保存状態はきわめて良好、水洗いすれば新品同様になりそうだ。

無名の山にしては簡単に登れてしまったのが油断になった。
登りの途中で「間違えてこの道へ入らないこと」と頭に入れていたつもりが、帰りには何も考えずにその尾根へ入ってしまった。かなり下ってから気づいたが登り返すのが面倒でかまわず下って行くと沢となる。このまま沢を下っていいものやら迷ったあげく、すぐ上に見えてる尾根まで這い上がり、その尾根を下った。どうせ小さな里山、どこへ降りようと何とかなるさ、そう開き直って尾根を下り、途中から感を働かせて樹林の山腹を適当に下って行くと林道へ出た。林道を15分ほど歩くと舗装道へ突き当たる。意外や、何とそこはマイカーを止めてあるすぐ近くだった。

あとで地図を確かめると、山頂から真北へ向かう尾根を降りなくてはならないのに、北西の尾根に入っていた。
 
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