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伊那谷 新野峠山=にいのとうげやま(1070.m)

2006年度のテーマは『伊那谷の山』です。2月に8座、3月は12座、そして今回は下記の11座を登ってきました。対象の山は国地院二万五千図を参照にして選定。等級を問わず三角点の表示があり、かつ地図から推測するとピークを有して存在感がありそうな山、それと三角点はなくても山の名前が記載されて一般に認知されていると思われる山を選びました。地域は伊那谷南部の阿南町・天竜村です。
向山 新野峠山 峠山 天ケ森 とうじあげ山 西峰山 上黒田山 せいきらし山 丸山 木曽峰 弁当山
長野県 2006.04.24 単独 マイカー 新野峠山 四等三角点 地図 茶臼山北東
コース R151号線と県道74号線分岐交差点(9.35)−−−三角点を探す(9.55-10.00)−−−分岐交差点(10.10)
珍しい金属製の四等三角点

天龍村・阿南町境界の山

国道151号線の長野・愛知県境が新野峠である。このすぐ近くに『新野峠』という四等三角点がある。地図には山名は記されてない。三角点記号と標高1069.6mの記載があるだけ。
山の呼び名は不明だが、ここでは『新野峠山』とさせてもらう。

国道151号線を南下、県境新野峠のすぐ手前で県道74号線が左へ分岐する。この交差点付近に車を止める。

地図には交差点から74号線を50メートルほどのところに、東へ向かう林道が載っている。この林道の先に三角点があるはずだ。
林道はまったく廃止状態で、林道跡にはヒノキが植林され、わずかに道型が残っているだけ。木々の成長でやがてヒノキ林になってしまうだろう。

少し進むと道型がはっきりしてきて、カヤトの小さな空き地のようなところに出た。測量用の赤白ポールが放置されている。このあたりに三角点があるはず、右手の刈り払われた高みへ上がってみるがそれらしいものは見つからない。その奥が背丈ほどの笹薮、この中を手で笹を押し分けながら前後左右と動き回って探したがやはりダメだ。すぐ下に真新しい舗装道路が見える。歩いてきた林道は廃道となっているが、その先がこの新しい道へとつながっている。
何気なしに新しい林道へ降りてみた。林道を作るために掘割状に削られ、その東側で三角点を探していたのだが、西側にも少し高くなっているところがある。もしやと思ってその高みへ行ってみると何と三角点があるではないか。もう少しで諦めるところだった。

この三角点は写真のように金属製の珍しいもので、たとえば山頂が岩のような場合、御影石の標石は埋め込めないために金属製のものを打ち込んで設置したりするが、何でもない土の山頂には珍しいと思う。三角点には「四等三角点 基本」と刻字されている。
三角点がすぐに見つかれば、往復20分もあれば十分だった。
 
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